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カウンセリングの効果ってあるの?

カウンセリングというと、なんだかちょっと怖い、何をされるのか不安、そもそも話を聴いてもらって効果があるの? と思う人が多いですね。
確かに目に見える数値的な効果が出るわけではないです。目に見えるものじゃないと信じられない、というのはごもっともです。

気づいていないかもしれませんが、カウンセリングの効果って私たちは、生まれながらに体験しているのです。

まず、カウンセリングとは何かというと、相談者の方の心情を受け止めながら、心に寄り添い、相談者の方が自ら答えや道を見つけていくことをサポートするものです。
決して、答えを教えてあげることがカウンセラーの役割ではありません。

こんな効果を感じた経験はありませんか?
子供の頃、元気よく走っていて転倒。大泣きしているときにお母さんが「痛かったね~。痛いの痛いのとんでけ~!」
この言葉だけで痛みがなくなるわけがないのに、なぜか立ち上がれて、歩く勇気が出たり。
直接的ではなくても、人が横にいて共感してくれる、背中を押してくれることで、自分の気持ちが変わっていくことを経験されたことは、何度もあるのではないでしょうか。

事態が変わってなくても、自分の気持ちが変わるだけで、目の前が真っ暗だと思っていたところに、小さな光が見えてくるのです。その光に自分で気づくことが、乗り越える力になるのです。

少し私自身の話をします。
中学二年の時、私の学校は校内暴力がひどかったのです。その年私は学級委員、授業を聞かないで騒ぐ生徒や授業中ゲームをして妨害する生徒、学級会をしても改善課題について何一つ多数決で決めることができない。先生も不良の生徒が怖いのか、まったく助けてくれず、私たち学級委員は毎日、職員室に呼び出されて注意を受け続けた・・「君たちは学級委員なんだから、何とかしろ!」と。 あまりの理不尽さに「あんたたち学校の先生なんだから、なんとかするのが仕事だろ!」と言い返しましたけど。

そんな日々を送る中で、相談する人もいなく、私は自分の気持ちを整理するために毎日日記を書いていました。「今日もあのバカたちが騒いで、授業が全部自習になった。●●先生から呼び出しを受けた」とか。
ほとんど毎日、同じような内容をノートの吐露し続けてなんとか1年を乗り越えた。
やっと三年に上がる、クラス替えだ!と喜びながら、このノートを見直しました。それを見てびっくりしたのです。
なんと4月から3月まで 私はずっと同じことばかり書いていた。

一つも成長していない・・・・

その事実に愕然としました。なんとか1年を乗り越えてきたと思っていたけれど、ただ時間が過ぎただけのこと。ずっとグルグル、、、同じことを考え続けてきただけ。
私の中身は何も学んでない、前向きな言葉が一つもなかったのです。

それから、改めてこの1年を振り返って、私なりに、この経験を自分の糧として、同じような理不尽な環境であっても、自分を見失わず、ストレスを抱え込まない方法を見つけました。(この方法はまた今度)
でも、この1年間という時間は戻らないのです。

この時、カウンセリングを知っていたら、きっと14歳の貴重な1年をもっと笑顔で過ごせたはずでしょう。
ずっと暗いトンネルの中でもがいていた時間がもったいなかったなと思います。

カウンセリングとは、自分ひとりだとグルグルと同じことばかり考えてしまうその時間を短くしてくれるのです。

落ち込んでグルグル思考に陥ってしまったら、誰かに相談しましょう。そしてじっくり話を聴いてもらいましょう。
または、暗いトンネルの中でもがいている人を見つけたら、あなたが聴いてあげる人になってもいいのです。

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