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プロフェッショナルの条件とセルフマネジメント

プロフェッショナルの条件とは


2000年に発売されたこの本は
私が探求している自分の人生を自分でマネジメントするための
指針となる本であり、再度読んだのでまとめてみる。

プロフェッショナルの条件は
知識労働者としての生産性と自己実現に焦点を当てた作品。

この本を通じて、ドラッカーは
個人のキャリアと人生での成長
自己実現、生産性の向上のヒントとなる内容を書いてくれている。

Amazonの本の紹介には
『知的生産性をいかに向上させるか? 
自分の能力を見極め・伸ばす簡単な方法を、ドラッカー自身のエピソードをまじえながら、具体的に紹介する。
・これからの働き方を考えたい、学生や若手ビジネスパーソン
・若手指導に頭を悩ませる、管理職やチームリーダー
・今後の展望を考えたい、ベテランや経営者
自己実現に役立つエッセンスを、ドラッカーの膨大な著作のなかから選び抜いた、珠玉の1冊。』
と紹介されており、1人の人間としてどう生きていくかのヒントがつまっている。


現代は知識社会である

ドラッカーは人間社会は今までも
狩猟時代⇒農耕時代⇒産業時代と大きな変化をしてきたと述べ
現代はその中でも知識社会へと変化していると述べました。

産業時代の主流だった
『ヒト・モノ・カネ』ではなく
『知識』が大きな力を持つようになり、
知識労働者が主流となる時代へと変化してきていると。

そして、その知識労働者の中でも高い精度で
成果を上げ続けられる人を
プロフェッショナル
と呼んだのです。

そして、プロフェッショナルには5つの能力が必要だと述べました。

それが
①貢献を考える
②強みをいかす
③時間をコントロールする
④一番重要なことに集中する
⑤正しく意思決定し実行する

この5つ。

この5つについてをこれから簡単にまとめていく。

①貢献を考える

『貢献を考える』の重要性は、
個人の成果が組織全体の成功に直結するという事実がある。

知識社会において組織に所属して働くことが主流となり
そのためには貢献を考えることが重要。

貢献を考えるためには
まず自分の役割と責任を理解し
それに基づいて目標を設定する。

次に、自分のスキルや知識をどのように使って
組織の目標に貢献できるかを考えていく。

このプロセスでは、チームや組織のニーズを考慮し
それに合わせて自分の行動を調整することが重要となる。

そういった意味では貢献を考えるうえでは2種類の貢献について考えることが大切

1つ目は組織が世の中にどう貢献するか
2つ目は個人が組織にどう貢献するか

この2つを常に考えていくことが必要となる。

貢献を考えることで、個人は自身のキャリアを前進させるだけでなく、組織全体の成長と成功に寄与することができる。
これにより、個人のモチベーションの向上や職業満足度の向上が期待できる

②強みをいかす

『強みをいかす』は
自己認識とポジティブな行動が重要となる。

そのために自分の強みを見つけることと人の強みをいかすことが大切となる。

まず、自分の強みや才能を認識し、
それらを最大限に活用することが求められる。

自己分析を通じて、自分の特長や能力、
好きなことや得意なことを理解することがスタートポイント。

これらの強みを業務やキャリアに活かすことで
より効率的かつ効果的に成果を上げることが可能になる。

例えば、コミュニケーション能力が高い人は
チームリーダーやプロジェクトマネージャーとして
活躍することができる。
このように、強みを理解し活用することは
自信の向上につながり、満足度やモチベーションの向上にもつながる。

さらには自分の強みだけではなく、人の強みをいかすことも大切。
とくに組織を活性化させるためには、色んな人が集まる中で
それぞれの強みを把握し、強みをいかしていくことが重要となる。

③時間をコントロールする

『時間をコントロールする』は
時間管理の重要性と効果的な方法について説明している。

時間は限られたリソースであるため
その効率的な使い方がプロフェッショナルな成果を
出す鍵となることをドラッカーは強調している。

時間をコントロールするためには

①自分の時間の使い方を分析し
どのタスクが最も価値を生み出すかを特定する。

②重要なタスクに優先的に時間を割り当て
中断や注意散漫を最小限に抑えること。
例えば、一日の始まりに最も重要なタスクをリストアップし
それらに集中的に取り組むことで、成果を上げることができる。

③時間を大きなかたまりにする
時間をうまく使うためにこまぎれになっている時間を
大きな塊にすることで無駄な時間を取り除き
空いた時間を1つにまとめることができる

時間をコントロールすることで、
ストレスの軽減やワークライフバランスの改善が期待でき
人生の生産性と幸福度があがる

④一番重要なことに集中する

『一番重要なことに集中する』は
優先順位の設定と集中力の重要性に基づき
生産性向上のためにとても重要なパートとなる。

この能力は
多くのタスクや責任の中で
最も価値の高い活動に
焦点を当てることを意味している。

ドラッカーは
限りある時間のなかで最大限の効果を出すには
いちばん重要なことを『一番最初に』やらなくてはならず
やることは『1つだけ』にしぼらなくてはいけないと
伝えている

そのために、
緊急性よりも重要性に基づいて
タスクを評価し選択すること。
たとえば、プロジェクトリーダーが
プロジェクトの成功に直接影響を与える要素に
焦点を当て、その他のタスクはチームメンバーに
委任することがある。
このアプローチにより、資源の最適な利用が可能となり
より効果的な成果を生むことができる。

一番重要なことに集中することで
個人の生産性を最大化し、ストレスを減らし、
全体的な成果を向上させることが可能となる。

そのためにも勇気をもって判断することが大切

⑤正しく意思決定し、実行する

『正しく意思決定し、実行する』は
効果的な意思決定とその決定に基づく行動の実施の重要性を説いている。

どんな意思決定をするかによって
成果を生み出せるのか、それとも失敗するのかが決まる。

このプロセスでは、
情報の収集、選択肢の評価、リスクと利益のバランスを考慮し
最適な選択を行うことが求められる。

意思決定後は、その決定を迅速かつ効果的に
実行することが重要。

これにより、不確実性や変化に迅速に対応し
組織や個人の目標達成に貢献できる。

正しい意思決定と実行は、成果を上げ、信頼と信用を築く上で不可欠。

何によって覚えられたいか?

プロフェッショナルの条件にドラッカーが実際に言われた言葉として

私が13歳のとき、宗教の素晴らしい先生がいた。教室の中を歩きながら、「何によって憶えられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。先生は笑いながらこういった。「今答えられるとは思わない。でも、50歳になっても答えられなければ、人生を無駄にしたことになるよ」』

を紹介されている

自分自身をマネジメントしていくヒントを
プロフェッショナルの条件ではたくさん紹介してくれているが
その中でもここの『何によって覚えられたいか?』は
この答えを出すことこそがセルフマネジメント3.0に重要となると感じる。

50歳になっても答えられなければ人生を無駄にしたことになるよ
という言葉は
50歳までには志を決め、志に生きている状態を作ることにあると思う

自分の人生をどう生きるかを決めるために
何によって覚えられたいかの問いに答え
そして5つの能力を高めることこそが
プロフェッショナルであり、まさに自分の人生をマネジメントする鍵となる

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