衒学鬼

1980年生まれ。超常現象研究家。

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講演記録 ツイキャスフォーティアン協会市民公開講座 青少年のための超常現象学入門 第1回「UFOとは何か」

 本稿は、2023年4月16日、筆者がツイキャスフォーティアン協会本部にて行なった、市民公開講座の講演記録である。 「青少年のための超常現象学入門」というシリーズ名は、英国の作曲家エドワード・ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)の管弦楽曲『青少年のための管弦楽入門』(1946)と、ドイツの哲学者ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(1770-1831)の著書『精神現象学』(1807)から取った。  ちなみに第1回目のテーマを「UFO」ならび「UAP」とした理

    • 『日本現代怪談集成』(仮題) 企画書&サンプル台本

       以下は私が2019年2月、スカイプ怪談会の活動の一つとして提案した事業の企画書とサンプル台本である。  先日、過去にバックアップしたデータをチェック中、発掘した。  台本は戦後間もない頃に刊行されたラジオドラマの教科書を見ながら書いた。今では、ラジオ用語を使ってオーディオドラマの台本を書く人はあまりいないと聞くが、私は硬質の設計図のようなシナリオが好きなので、あえて大昔のスタイルを取っている。  サンプル台本自体は1日で完成した。結局ものにはならなかったが、書いている時は楽

      • 文献紹介『サイの戦場』

        文献紹介 笠原敏雄編 『サイの戦場』 平凡社、1987年、668頁、本体価格3800円 (ISBN4-582-74601-2)  本書『サイの戦場』は超心理学の論文集である。  タイトルにある「サイ」とは超感覚的知覚(ESP。テレパシー、透視、予知)と念力(PK)の総称で、英語では「Psi」と表記する。つまりは「超能力」の学術的な言い方である。  当ブログでは以前、I・グラッタン=ギネス編の『心霊研究 その歴史・原理・実践』(技術出版、1995)を紹介したことがあったが、

        • 文献紹介『人類はなぜUFOと遭遇するのか』

          文献紹介 カーティス・ピーブルズ著 皆神龍太郎訳 『人類はなぜUFOと遭遇するのか』 ダイヤモンド社、1999年、493頁、本体価格2900円 (ISBN4-478-85015-1) 文春文庫、2002年、638頁、本体価格952円 (ISBN4-16-765125-4)  本書『人類はなぜUFOと遭遇するのか』は、Curtis Peebles. WATCH THE SKIES!(1994)の邦訳である。  題名にもあるように本書のテーマとなっているのはUFOである。  

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        講演記録 ツイキャスフォーティアン協会市民公開講座 青少年のための超常現象学入門 第1回「UFOとは何か」

          文献紹介『トンデモさんの大逆襲!』

          文献紹介 別冊宝島編集部編 『トンデモさんの大逆襲!』 宝島社、1997年、271頁、本体価格933円 (ISBN4-7966-9334-3)  本書『トンデモさんの大逆襲!』は別冊宝島(※1)の第334巻で、「トンデモさん」の研究書である。 「トンデモさん」とは「トンデモ本」の書き手のことである。「トンデモ本」とは「著者が意図したのとは全く別の視点でおもしろが」れる本を意味する言葉で、アマチュアライターの藤倉珊氏が同人誌『日本SFごでん誤伝』(TDSF叢書発行委員会、1

          文献紹介『トンデモさんの大逆襲!』

          文献紹介『超常現象の謎に挑む』

          文献紹介 コリン・ウィルソン監修(※1) 教育社訳 『超常現象の謎に挑む』 教育社、1992年、479頁、本体価格6777円 (ISBN4-315-51270-2)  本書『超常現象の謎に挑む』は、1980年から1983年にかけて英国で出版された超常現象の分冊百科The Unexplained: MYSTERIES OF MIND SPACE & TIMEシリーズの、1984年刊行の再編集版の中から第1巻、第3巻、第9巻、第12巻、第15巻を翻訳し、一冊にまとめたものであ

          文献紹介『超常現象の謎に挑む』

          文献紹介『第三種接近遭遇』

          文献紹介 J・アレン・ハイネック著 南山宏訳 『第三種接近遭遇』 角川春樹事務所ボーダーランド文庫、1997年、357頁、本体価格580円 (ISBN4-89456-326-6)  本書『第三種接近遭遇』は、Josef Allen Hynek. The UFO Experience: A Scientific Inquiry(1972)の邦訳で、ボーダーランド文庫の第9巻である。  ボーダーランド文庫とは、1997年6月から1年間にわたって角川春樹事務所が展開した、オカル

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          文献紹介『アーサー・C・クラークのミステリー・ワールド』

          文献紹介 アーサー・C・クラーク&サイモン・ウェルフェア&ジョン・フェアリー著 南山宏訳 『アーサー・C・クラークのミステリー・ワールド』 角川書店、1986年、270頁、定価2500円 (ISBN4-04-841009-1)  本書『アーサー・C・クラークのミステリー・ワールド』は、Arthur C. Clarke, Simon Welfare & John Fairley. Arthur C. Clarke's Mysterious World(1980)の邦訳である

          文献紹介『アーサー・C・クラークのミステリー・ワールド』

          新年の御挨拶

           謹んで新年の御慶びを申し上げます。  旧年中は一方ならぬ御厚誼を賜り、誠に有難う御座いました。  本年も超常現象に関する情報を発信していく所存です。  相変わりませず御愛顧の程、宜しく御願い致します。

          新年の御挨拶

          文献紹介『フリーエネルギー[研究序説]』

          文献紹介 多湖敬彦著 『フリーエネルギー[研究序説]』 徳間書店、1996年、346頁、本体価格1553円 (ISBN4-19-860441-X)  本書『フリーエネルギー[研究序説]』は、フリーエネルギーの概説書である。  フリーエネルギーとは、真空もしくは私たちの住むこの空間に充満している未知のエネルギーのことで、特殊な装置を使うことで取り出すことが可能とされている。  ご存知のように超常現象にはUFOや超心理学、未確認動物などいくつかの分野が存在するが、その一つに超

          文献紹介『フリーエネルギー[研究序説]』

          文献紹介『世界の未確認動物』

          文献紹介 星香留菜&並木伸一郎&志水一夫&ジョン・ホワイト共著 花積ヨーコ訳 『世界の未確認動物』 学習研究社、1984年、148頁、本体価格485円 (ISBN4-05-103452-6)  本書『世界の未確認動物』は、ポケットムー・シリーズ(※1)の一冊である。  ポケットムーは、超常現象とオカルトの専門誌『ムー』(ワン・パブリッシング、1979年創刊)が1984年より展開した新書のシリーズで、『怪奇人間』を皮切りに全16冊が刊行された。  その第7巻に当たる本書のテ

          文献紹介『世界の未確認動物』

          文献紹介『心霊研究 その歴史・原理・実践』

          文献紹介 I・グラッタン=ギネス編 笠原敏雄監訳 和田芳久訳 『心霊研究 その歴史・原理・実践』 技術出版、1995年、414頁、本体価格3689円 (ISBN4-906255-25-6)  本書『心霊研究 その歴史・原理・実践』は、Ivor Grattan-Guinness. ed. Psychical Research: A Guide to Its History, Principles & Practices(1982)の邦訳で、技術出版の超心理学叢書(※1)の第

          文献紹介『心霊研究 その歴史・原理・実践』

          文献紹介『UFOと宇宙人全ドキュメント』

          文献紹介 デニス・ステーシー&ヒラリー・エヴァンス編 花積容子&藤井純一郎訳 『UFOと宇宙人全ドキュメント』 ユニバース出版社、1998年、486頁、本体価格2800円 (ISBN4-89665-121-9)  本書『UFOと宇宙人全ドキュメント』は、Hilary Evans & Dennis Stacy. ed. UFOs 1947-1997: Fifty Years of Flying Saucers(1997)の邦訳である。  カバーには「世界UFO事件50周年記

          文献紹介『UFOと宇宙人全ドキュメント』

          御挨拶

           42歳になりました。  今日からnoteに投稿していきたいと思います。  超常現象についての記事が主です。  御引き立ての程、宜しく御願い致します。