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【火葬】

下駄華緒げたはなお」という、チョッとフザけた名前の〈怪談師〉〈YouTuber〉がいる。

「鼻緒」ではいくらなんでもあんまりだと思ったのか「鼻緒」を「華緒」としている。

「下駄華緒氏」は、〈怪談師〉の中でも異色の存在で、前職が〈火葬場職員〉と〈葬儀屋〉という経歴を持っている。

彼は、〈火葬場〉や〈葬儀場〉での不思議な出来事や怖い体験を「怪談」として語るのだが、それと同時に聞かせてくれるのが、外部の人間が決して知る事が出来ない、大変に興味深い、〈火葬場〉や〈葬儀場〉の「業界裏話」なのである。

例えば、火葬中の御遺体の腹から赤ん坊が飛び出たという話がある。それも男性の御遺体からだ。

この話はかなり古い話になるのだが、どういうことなのかというと、その御遺体は病院で亡くなられた御遺体で、研究熱心な担当医が、事もあろうに、研究用にと、家族には内緒で内臓をゴッソリと摘出し、ペチャンコになった腹部を誤魔化す為に、研究室にあった「ホルマリン漬けの嬰児の遺体」を詰め込んだのである。それが高温で火葬中に、何かしらの原因で飛び出したのだというのだ。

火葬は、ただバーナーのスイッチを「ON」にすればいい訳ではなくて、設けられた小窓から〈焼け具合〉を確認しなければならないのだという。だから炉の中の様子が分かるのだ。

そして、太った御遺体や痩せた御遺体などの色々な御遺体があって、それぞれに応じて火力の調節もしなければならないのである。

またこんなこともあったという。

色々な御遺体があることは前述した通りなのだが、例を上げれば・・〈赤ちゃんの御遺体〉〈原型を留めないほど破損した御遺体〉〈バラバラの御遺体〉〈胴体だけの御遺体〉〈水死体〉〈一家心中の御遺体〉etc.・・・

中でも、彼が決して忘れることが出来ない〈御遺体〉があったという・・・

その〈御遺体〉とは、焼身自殺をされた方の〈黒焦げになった御遺体〉である。

「熱い熱い思いをして、苦しみ苦しみ亡くなっていったのに、また焼かなければならないのか❓️❗️」という遺族の声を聞いた時には、百戦錬磨の彼でさえも、流石にやるせない気持ちになるのであった。

そんな〈火葬場裏話〉が聞ける彼の〈YouTubeチャンネル〉には、興味が尽きないのである。

・・・・・・・

以下に、彼の「忘れられない女性の遺体」というタイトルの〈YouTube動画〉のURLを貼り付けておくので、ご興味のある方はどうぞ(下駄のチャンネルより引用)

https://youtu.be/6plbUqA7Y3c?si=I9Nmho1H5uoVZWQY


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