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【祝電】

長期出張中であった。仕事が忙しかったので、姪の結婚式に祝電を打つよう、家内に頼んだことがある。

ところで、結婚式の披露宴は、ある種、両家の見栄の張り合いという一面もある。だから姪っ娘への祝電にも、まぁいい意味での飾りが必要なのである。

家内に訊いてみた。

「もしもしぃ・・祝電打ってくれたかぁ❓️」

「うん、打っといたよぉ~」

「文面は電話会社のテンプレートから選んだんだろ❓️オーソドックスなのでいいからな」

「うん!適当に選んだ」

「で、●●●●●   ★☆■◆◎にしたんだろ❓️」

「えっ❗️●●●●●は入れなかったよぉ❓️ ★☆■◆◎、父さんの名前だけにしたけど」

「えぇ~●●●●●の肩書き入れなきゃダメだろ❗️」

「そうなの❓️」

家内は僕の名前だけで肩書きを抜いて申し込んだのだという。別に見栄を張る訳じゃないし、見栄が張れるような肩書きでもないことは充々分かっているのだが、肩書きを入れないと、先方の新郎側に何者かが分からないし、賑やかしにもならないと思ったのだ。

「ま、エチケットかなぁ・・」

「えぇ~❓️・・もう送ったんだから細かいこと言わなくてもいいじゃん❗️それより父さんが名前だけで通用するような大物になればいいのよ」

「1000年経っても無理じゃ❗️」


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