【帰っていった〈のあ〉】
今日、黒ポメラニアンの〈のあ君〉が仙台に帰る。
娘と孫娘の Eちゃんは、あと1週間滞在することになっているのだが、娘婿くんが一足先に〈のあ〉を連れて帰るのだ。
夕べから寂しがっていた家内は、いつもより早目に起きて〈のあ〉を抱っこして別れを惜しんでいる。
「朝ご飯はアタシがやるぅ~」
家内はそう言いながら、家でやる最後の朝ご飯を食べさせた。
娘婿くんの出発準備が整ったので〈のあ〉にオムツをし、キャリングケースに入れて、さぁ出発だ。
駅までは僕が送って行くことになった。娘と Eちゃんと家内と息子に見送られながら〈のあ〉を乗せたクルマが発進した。
最寄りの駅で、娘婿くんと〈のあ〉とお別れをした僕は、やっぱり寂しさを感じながら自宅に戻っていったのである。
今夜から部屋には〈のあ〉が居ない。明け方にウンチやオシッコで手を煩わしていた〈のあ〉ではあったが、居なくなるとやっぱり寂しいのだ。
・・・・・・・
長い新幹線での移動を終えて、無事に仙台に着いたという知らせが入ったのは、夕方の4時を少し回った頃であった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?