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30代からの語学 続けるための勉強法

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30代から始める語学について、始めるきっかけから勉強法、語学レッスンのTipsなどをまとめています。仕事や家事育児に忙しい30代のために「とにかく続けること」を目標とした語学スタ… もっと読む
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記事一覧

30代からの語学1 始めるきっかけ

朝、娘の朝ごはんから一日が始まる。 みんなが朝ご飯を食べると食器を洗い、コーヒーを飲みながら本日の中国語授業(教える方)の予定を確認。げげ、今日オンラインで公開する小テストの内容が中途半端なままだった... 8月は娘の幼稚園も夏休み。在宅勤務と幼稚園児は相性が全く最悪で、子どもの遊びに巻き込まれながら仕事を少しずつ進めていく。灼熱の公園でも平気で遊びまくる娘を連れて帰って、昼ごはんを食べながら学生の質問が受信箱に届いているのに気づく。 色々と仕事に追われながらも、娘の3

30代からの語学2 教材の選択

今日も暑い一日だった。こんなに暑いと幼稚園児の娘もさすがに外で遊ぶ気が無くなるようで、お風呂をプール代わりにして水遊びをしたり、牛乳・卵・砂糖からアイスクリームを作ったりしている。夏休みの家庭には、日中に語学を勉強できる余地なんて全くない。これは仕方ない。 それでも今日は、午後にオンラインのベトナム語レッスンがある日だった。今回はフォーを作る話。ベトナムはさすが美食の国だけあって、料理の言葉がとても豊富。「肉(thịt)を切る」という表現だけでも、chặt thịt「大きな

30代からの語学3 スタートダッシュ

雨が降るとわんぱく盛りの娘はやっぱり退屈する。ただでさえ湿度が上がってイライラするのに、遊びの選択肢が限られてしまってご機嫌斜め。運動しないとお腹もあんまりすかないのでご飯もあまり食べない。だけど、おやつはいつも通り食べる(笑) 雨と言えばベトナム語で「傘」に当たる単語の ô がやたら気になる。発音は大体「オー」と同じ。この単語、どこから来たのだろう。「オーストロアジア語族」という言語家族の一員であるベトナム語はカンボジア語などと親戚関係にあり、他の親戚言語も東南アジア大陸

30代からの語学4 無理のない勉強法

娘が幼稚園に行くようになった頃から平日よりも休日の方がずっと忙しく感じるようになった。在宅勤務が中心なので幼稚園に行っている平日はある程度自分のペースで仕事をしたり食事を取ったりできるのだが、幼稚園のない休日は娘のペースで家族全体が動く。来週の小テストを作っている途中で「遊んで〜!」とせがまれ、業務メールを書いていたらPCのキーボードをめちゃくちゃに叩かれる... しかも今は8月、つまり幼稚園は夏休み。娘は毎日が週末状態。コロナ禍で思うように外出できないので家で過ごす時間が

30代からの語学5 私の勉強法

前回は「無理のない勉強法」というテーマで「続けるための勉強法」を紹介した。一言でまとめると、「とにかく諦めなければ楽しいこともあるし、達成感を得られる日も来る」という考え方だ。 続けることが大事なのは分かったとして、具体的な勉強方法はどうすればいいのだろうか。この問いには唯一の正答と言えるものがなく、自分の学びたい外国語と好みの学習スタイルによって最適解が変わる。つまり、自分に合った勉強方法を模索するのが大切だ。自力で模索することに不安を感じる人がいるかもしれないが、相性の

30代からの語学6 レッスンに行こう!

先月書いた研究論文のコメントが予想よりも早く届いたので改稿作業に入る。もちろん通常の仕事は減らないので仕事量が純増する分、繁忙期に突入することになる。 繁忙期の語学は何度やっても難しい。論文を書くときは高い集中力を一定期間維持する必要があるので、語学との同時進行は無理だ。こういう時は思い切って語学の方を一旦中断してしまう。中断期間の過ごし方にも色々と工夫があるのだけど、それはまた別の記事で紹介しよう。 さて今回は入門の一冊が終わった後のお話。 入門書が一冊終わったらレッ

30代からの語学7 効果的なレッスンの進め方

雨が続いても娘は元気で朝から寝る直前まで疲れ知らずにずっとはしゃぎ続けている。口癖は「遊びきれない(=遊び足りない)」。私も妻も毎日ヘトヘトだが、幼稚園の夏休みが終わるのはまだまだ先...30代の体力の衰えを感じる。 コロナ禍の前と後では大学教員にとっての大学の夏休み期間の役割は全く変わってしまった。コロナ前はハノイに言語調査と文献収集に行って、集めたデータを元に10月初旬の秋学期が始まるまでに研究発表やら学術論文やらを仕上げていた。でも、コロナが感染拡大してからは国外に調

30代からの語学8 ノートを取るための戦略

私が大学で中国語を教える時、必修クラスだと30人を越える学生がいることが普通だ。必修の指定が外れた上級科目になるにつれて人数がどんどん減っていき、最上級の演習クラスになると例年一桁にまで減っていく。 それでも学生が一人だけしかいない、つまりマンツーマンの状態になってしまうことはまずない。正直に言ってしまうと、マンツーマンになってしまったら大変困る。というのも、大学の授業は基本的に「教師→学生」の単方向性が強いのだが、マンツーマンレッスンは教える側と教わる側の双方向の協力がな

30代からの語学9 台湾語レッスン体験記

私の妻は、私よりも中国語が遥かにうまい。私は学部の頃に一年間しか中国に留学しなかったけど妻は学部と大学院で合わせて二年半留学していたというのも一因ではあるが、それ以上に私は広東語や上海語などの方言を勉強するほうが好きで、標準語(普通話)を極める方向には情熱が向かなかったことが原因としては大きい。 そんな性格なので、私が30代から始めた最初の言語も台湾語(台湾で使われる閩南語)だった。その時通ったレッスンはまだ結婚前だった妻も巻き込んでなかなか楽しい経験だった。語学レッスンの

30代からの語学10 語学をうまく「中断」する方法

今住んでいる西の港町に来たばかりの時にジムに入会したのだが、娘の面倒を見ているうちに通う機会が少なくなり、最終的にはコロナ禍が追い打ちになって退会してしまった。それでも「少しでも運動しないと...」と思ってSwitchの運動ゲームを買ってみたが、娘がいると飛びついてくるので危なっかしくてなかなかプレイできない。仕方がないので夕飯の後に一時間ほどウォーキングすることにしているが、運動量としては全然物足りない。 私にとっての運動習慣と同様に、語学も一時中断やペースダウンが避けら

30代からの語学12 理想的な語学教師とは?

語学を長期間続けるようになると、独学が徐々にしんどくなってくる。内容が難しくなってきたり表現の幅が増えてくるにつれて「〇〇構文に必ず付いてくるこの語は一体何だろう?」とか「習った構文を応用してこういう文は作れるのだろうか?」などテキストや文法書には出てこないことも知りたくなるからだ。Google翻訳などを使えば少しは理解できる時もあるけれど、語学レッスンなどで詳しい人に教えてもらえれば一気に解決するだろうし、ついでに関連表現も紹介してもらえるかもしれない。ということで、独学で