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Party on #Slack をリリースして一年が経った。この一年で何が変わったのだろうか

OpenAIがgpt3.5-turboを発表してすぐに、自身で作っていたSlackアプリであるParty on Slackに乗せてリリースしてからあっという間に一年が経ってしまった。早い
この一年の間にOpenAIのみでなく、大きな所ではAnthropicのClaudeや、GoogleのGeminiがリリースされ、Groq.comはオープンソース系のLLMをサポートするプラットフォームとしてリリースされた。
一年の間に性能は飛躍的にのびたと感じるし、生成AIを使って何かをするということは当たり前のようにすらなったように思う。
一方で、つかったこと無い人はまだまだほとんどの人がそうだと言えるし、生成AIのパフォーマンスを引き出せるかどうかというのはその生産性向上に大きく影響を与えるのだが、上手に使える人はほとんどいないというのが現状だ。

生成AIを使うということ

これはParty on Slackをリリースした時点でわかっていたことだが、生成AIそのものが新しい概念の技術であったこともあり、正しく使える人ばかりが増えていくという訳では無いという読みは完全に当たったと思う
このアプリは、そのような状況を組織で打開するためのアプリだ。Slackをプラットフォームにすることで、業務内に溶け込むことが出来る。Slackで使えるということは一人で利用するということではなく、知見をチームと共有する事ができるということだ。
新しい技術を使いこなすには多くの人の知見が必要になる。一人ひとりがChatGPTを使ってそれぞれに技術力を向上させるというのは効率が悪い。チームで知見を共有することでナレッジの共有速度を爆速にするために作ったのがこのアプリだ。

10億トークン

一年間で10億トークンが消費されている。
ユーザーの殆どは日本人なので、日本語の文字数換算すると2/3となるので、実際に使われたのは7億文字くらいだと言える。
書籍一冊分がおおよそ10万文字ということなので書籍700冊分のテキストがSlack上で行き来したことになる。すごい量だ。

利用された言語モデル

この一年間で最も使われた言語モデルはGPT3.5turboだった。これは以下の画像を見てもらえれば分かるのだが、一見ミスリーディングだと言える。

年月の推移

GPT3.5が多かったのはこの一年の前半だ。そして驚くべきことに2024年の2月は半分以上がGPT4を利用するに至っている。2周年を迎える頃には恐らくGPT3.5の割合はさほど高くない状態になっている可能性がある。
GPT3.5はそもそも業務に向いていない。無償利用ユーザーが3.5だけをみてChatGPTは使えないと言っているという話がまことしやかにソーシャルメディアに流れていくが、これは自分の肌感としても合っている。3.5は仕事の諦めが早く、昨今はそれはできませんとすぐに否定されてしまう。これでは仕事にならないという人も少なくないのではないか。

今後の予測

今朝目が覚めると、AnthropicからClaude3が発表されていた。早速触ってみた人たちの感想を見てみると、日本語環境ではもしかすると一番良いかもしれないということだった。
そんなClaude3に対応しつつ、もう一つGroq.comというものすごいスピードを出すLLMプラットフォームへの対応も行っている。これは先のリンクをクリックして適当にコメントをしてみると分かるのだが、ChatGPTやClaudeに比べても圧倒的な速さを誇っている。ちまちまテキストが返ってくるのではなく、目にも止まらぬ早業でテキストが返ってくる。
ChatGPTが出たときは、中に人間入ってるのか?と感じるようなスピード感だったのが、Groqが出たことによってこれはマシンであるとハッとさせられた。機械がものすごい速度で反応するのである。ChatGPTを初めて触ったときも怖さを感じたものだが、Groqはそれとは異質の恐ろしさすら感じるものに仕上がっている。
これは考えているんじゃない、ものすごい速さで計算しているのだ。人間ではできない速度で言語を返してくるのだ。頭で考えるよりも圧倒的に早く。これは恐らくなにかに使える。我々の思考の間に情報を挟んでくるようにきっとなるのだろう。言語モデルというのは人間の思考パターンを写したものだと考えるのであれば、きっと人間の考えることに圧倒的に先回りしたなにかみたいなものが実現する日は来るのだろう。それが何かは分からないが。

そんな訳で、プレスリリースを一周年記念に打ちました
良ければ御覧ください。

Party on Slackは無料で利用可能ですよ!是非お試しください
https://lne.st/gpt


noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。