36歳独身男性、顔面神経麻痺になる⑤ 〜西から東へ〜

ここまでのあらすじ
本拠地、厚木市立病院で迎えた退院後診察
先発担当医が引き続き経過観察の診断、別の内科も咳の原因がわからず惨敗だった
院内に響く小児科患者の泣き声、どこからか聞こえる「聴力検査は骨の振動ではなく聞こえたかどうかでボタンを押してください」の声
無言で帰り始める患者達の中、昨年の首位打者4811-1は独りベンチで泣いていた
メンエスで手にした極液、ディープリンパ、ホイップ洗体、そして何より信頼できるNBエアリズム・・・
それを今の厚木市立病院で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」4811-1は悔し涙を流し続けた


うーん、困った。
顔面神経麻痺自体は時間をかけてゆっくり治していくものなんだろうなとは思っていたけど、咳の原因がわからないと言われてしまったのは…困った。

このしんどいのがまだしばらく続くのかあ、とゲンナリした気持ちでなんとなく顔面神経麻痺でやる顔のマッサージをYoutubeで検索するとそこには鍼灸師の方の解説動画がいくつかヒットしました。

鍼灸かあ。針怖いし保険効かないし東洋医学の自然派理論は好きになれないしどうもなあ。

…なんて相変わらず難癖をつけながらヒットした動画のサムネを色々見ている中で一つの動画に辿り着きました。

俺じゃん。

ステロイド治療後経過観察に入って不安や不満に感じている方へ
俺じゃん、俺じゃん。

気持ちが東洋医学へ傾いた瞬間でした。

これまで病院に使ったお金、正直結構な額になってました(入院はクソ)。
ここから東洋医学へシフトするということはここまでの治療費入院費は全部金ドブです。ここに保険の効かない鍼灸はかなりしんどい。
副作用が強いとされているステロイド治療を行った事実だって東洋医学に切り替えたからって消えるわけではない。
ただそれ以上に今の症状をどうにかしたい。ご飯を食べるたびにストレスを感じるのはもう嫌だ。薬ももう飲みたくない。
普通に生活したい。

5月9日。町田駅の近くに顔面神経麻痺に長けた鍼灸院があるという情報を見た私は一度話を聞いてもらうだけでも、と、藁にもすがる思いで足を運びました。
(いや、GAKU先生のとこ行かへんのかーいと思われそうですが時間の都合がどうしても付きませんでした)

続く

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