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【バーティカルSaaSスタートアップ調査】 2021年11月第1,2週に調達している世界の注目事例5選!vol.21

皆さん、こんにちは!
Gazelle Capital アソシエイトの近藤です😄
先週はIVSに参加してきました!
同年代のスタッフの皆さんはもちろん、登壇されていた方々ともご縁をいただくことができ大変刺激のある数日間でした。
このご縁が続くように、そして魅力のある人間になれるようさらに精進して行きます🔥

さて今回も資金調達を行った海外のバーティカルSaaSスタートアップを5社ピックアップしました。
少し調達時期より時間が経ってしまいましたが、読んでいただけますと幸いです!


①顧客マーケティングプラットフォーム 「Ometria」

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https://ometria.com/

設立🏢:2013
拠点🏠:イギリス
調達日🕑:2021/11/11
調達額💰:$40M
ラウンド🚉:シリーズC
今回の投資家👤
(リード)InfraVia Capital PartnersOctopus Ventures
(その他)Summit ActionColumbia Lake PartnersSonae IMAdjuvoLance Batchelor


【事業内容】
顧客の好むマーケティング体験を提供する「Ometria」は、AIを活用した顧客マーケティングプラットフォームを提供しています。
ブランドや小売業者がマーケティングメッセージをパーソナライズできるのです。
現在、コマースの成功は、ブランドが優れたカスタマーエクスペリエンスを構築することで差別化できるかどうかに完全に依存しています。また、小売業のマーケティング担当者は、SMSや電子メールなど、30の異なるタッチポイントを介して100万人もの顧客に対応しなければならず対応しきれない現状がありました。

「Ometria」はこれを実現するためのソリューションを提供しています。
「Ometria」はすべてのソースからの顧客データを統合することはもちろん、パーソナライズされたクロスチャネルキャンペーンのために予測顧客インサイトを活用することができます。
またCDPのデータ機能とクロスチャネルマーケティングオーケストレーションプラットフォームを組み合わせることで、メールや携帯、サイト上、ソーシャル、ダイレクトメールなど、カスタマージャーニー全体を設計、実行、最適化する『クロスチャネルマーケティング』にも寄与できるようになるのです。

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/11/11/ometria-raises-40m-c-round-to-automate-crm-for-retailers/


②組織全体の統合とワークフローの自動化のための単一プラットフォーム  「Workato」

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https://www.workato.com/

設立🏢:2013
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/11/10
調達額💰:$200M
ラウンド🚉:シリーズE
今回の投資家👤
(リード)Battery VenturesAltimeter Capital
(その他)Insight PartnersTiger Global ManagementGeodesic CapitalRedpointStorm Ventures


【事業内容】
ビジネスの世界では、日々自動化の競争が続いています。
そんな今日、この市場で大きな役割を果たしている企業の一つが 「Workato」です。仕事のスピードアップ、反復的な手続きにかかるコストの削減、そしておそらくその過程で新たな洞察を得ることを目的とした「Workato」は今回、資金調達を行いました。

「Workato」は、ワークフローの反復的なプロセスを高速化するための自動化ソリューションを組織が設定・実行できるプラットフォームを構築しています。
iPaaS、ETL/ELT、APIマネジメントといった今日の統合ツールは、データレベルに焦点を当てており、エンドツーエンドのプロセス自動化やワークフローには対応していません。またRPAやBPMのようなツールは、ビジネスプロセスの観点から問題に取り組んでいますが、接続性や統合性の強固な基盤を欠いているため脆く、導入や変更が難しいワークフローになっています。
それに比べてデータとプロセスレベルの統合の両方を扱える「Workato」はすでに7000社もあるといいます。
「Workato」のさらなる成長に期待が寄せられます!


記事リンク:https://techcrunch.com/2021/11/10/workato-storms-to-a-5-7b-valuation-after-raising-200m-for-its-enterprise-automation-platform/


③リモートワークでの従業員管理サービス  「ControlUp」

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https://www.controlup.com/

設立🏢:2008
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/11/10
調達額💰:$100M
ラウンド🚉:シリーズD
今回の投資家👤
(リード)Jerusalem Venture Partners (JVP)K1 Investment Management


【事業内容】
普段から仕事をする上で多くのアプリケーションを使うことにより伴うPCの演算能力を低下は、コロナ禍の中リモートワークなどという新しい働き方によりさらに問題になってきています。この課題は多くのワーカーが感じていることでしょう。

「ControlUp」は、ITチームがネットワーク全体のパフォーマンスを監視し、デスクトップコンピュータの動作を改善するツールを開発しています。
すでに米国の医療保険会社上位5社のうち4社、米国のヘルスケア企業上位8社のうち5社、さらには世界の通信事業者上位6社のうち4社が顧客となっていると言います。
パフォーマンスを監視する『調査官』としてAIを搭載してしているのですが、『仕事用の資産』とされる仕事用に支給されたコンピュータであったり、従業員がブラウザで仕事用の電子メールにアクセスした場合のみ稼働をするようになっています。このようにプライバシー面にも配慮されているので安心です。

リモートワークを推奨する企業にとって安全に管理できるサービスは重宝されるに違いありません!

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/11/10/controlup-nabs-100m-to-monitor-and-improve-desktop-computing-performance-across-disparate-work-environments/


④Salesforceでの情報更新を簡単にする 「Weflow」

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https://www.getweflow.com/

設立🏢:2020
拠点🏠:
調達日🕑:2021/11/12
調達額💰:$2.7M
ラウンド🚉:プレシード
今回の投資家👤
(リード)Cherry Ventures
(その他)Christian ReberSascha KonietzkeAndreas BodczekChris SchagenEric Quidenus-WahlforssAlexander Ljung

【事業内容】
フォーチュン500社に選ばれている企業のうち83%が営業の生産性向上のためにSalesforceを利用しています。ただその多くのはそれぞれの業務にではなくSalesforceでの情報更新に日々時間を費やしています。
「Weflow」はこのような『Salesforce疲労 』を解消することを目指しています。

「Weflow」はSalesforceの更新をより迅速に行うことで、営業担当者の時間を奪う忙しい作業の多くを削減するツールを開発しています。
ユーザーはSalesforceのアカウントでサインアップすることで、パイプラインにアクセスし数回のクリックで案件、タスク、メモ、アクティビティを更新することができるようになります。これらすべてのデータはSalesforceに残るのです。通常だと営業担当者は週に1回、2〜3時間かけてこの作業を行いますが、Weflowを使えば20分に短縮できると言うのです。

Salesforceは200億ドルの収益を上げており、それにより多くの新しいビジネスが生み出されています。
まさにSaaSを便利にするSaaSの誕生!目の付け所が大変面白いですね!

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/11/12/weflow-pours-pre-seed-funding-into-tool-that-makes-updating-salesforce-faster/


⑤機械学習のメンテナンス 「WhyLabs」

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https://whylabs.ai/

設立🏢:2019
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/11/4
調達額💰:$10M
ラウンド🚉:シリーズA
今回の投資家👤
(リード)AI FundDefy.vcMadrona Venture Group
(その他)Bezos ExpeditionsAscend.vcAllen Institute for Artificial Intelligence

【事業内容】
皆さんは「MLOps」という言葉を聞いたことがありますか?
「MLOps」とは開発チームと運用チームがお互いに協調し合うことで、機械学習モデルの実装から運用までのライフサイクルを円滑に進めるための管理体制のことを指します。
ほんの数年前には、「MLOps」という言葉は存在していませんでしたが、今ではすっかり定着しこの市場で早期に足場を固めようとするスタートアップや既存のプレイヤーが増えています。

機械学習モデルの導入において、重要なのは導入後のメンテナンスです。間違った予測をするのを防ぐために必要であり、現在実際にモデルを構築して導入することよりも大きな課題になっています。
「WhyLabs」は機械学習のスタートアップで、データチームがAIモデルとその燃料となるデータパイプラインの健全性をモニターできるよう支援しています。 開発者がリアルタイムのログを維持し、MLのデプロイメントを監視することを容易にすることで上記の課題解決を実現をしているのです!
現在シード期での調達を終えた同社の今後の進捗が楽しみです!

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/11/04/whylabs-raises-10m-series-a-for-its-ai-observability-platform/



今週も最後までご覧くださりありがとうございます🙇‍♂️

以上が2021年11月第1,2週に調達している世界の注目事例5選でした!
Gazelle Capitalはこのような既存産業に対するソリューションとしてSaaSを提供しているスタートアップに多く投資をしております。
起業を検討中、または資金調達をされるご予定の起業家の皆さんは、
ぜひGazelle Capitalの 問い合わせフォーム または 近藤のTwitter にてDMでご連絡くさだい!


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