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【バーティカルSaaSスタートアップ調査】 2021年8月第3週に調達している世界の注目事例5選!vol.11

こんにちは🙌
Gazelle Capital近藤です!
8月も第3週を終えもうすぐ9月がやってきますね。
服を見に行った際、店頭に秋物が並んでいて驚きました😳
さて今週も資金調達を行った海外のバーティカルSaaSスタートアップの中で気になった企業を5社ピックアップしました。
是非ご覧ください!

①クラウドセキュリティプラットフォーム 「Blumira」

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https://www.blumira.com/

設立🏢:2018
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/08/10
調達額💰:$10.3M
ラウンド🚉:シリーズA
今回の投資家👤
(リード)Mercury FundM25
(その他)TenEleven VenturesJonathan OberheideArray Ventures

【事業内容】
多くの情報がデジタル化され共有されている中、企業が持つ情報は外部からのサイバー攻撃や組織内部の不正行為など常に脅威に晒されています。システムの改ざんや情報漏えいなどが一度起きてしまうと、企業へのダメージは計り知れません。
今回紹介する「Blumira」は自動化された脅威の検出と対応を提供するサイバーセキュリティプラットフォームでクラウドのセキュリティの監視を行います。「Blumira」のクラウドSIEMは簡単に統合でき、様々な場所からAWSログを収集することができます。SIEMとはセキュリティの情報とイベントを管理するものです。サーバやネットワーク機器など複数のコンポーネントからセキュリティに関連するデータを集約し、それを分析することで異常な動作や潜在的なサイバー攻撃を検知することや、解析することを可能にします。
「Blumira」はセキュリティ運用をシンプル、自動化、手頃な価格であらゆる規模の組織が利用できるクラウドSIEMを提供するサイバーセキュリティ会社なのです。

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/08/18/blumira-raises-10-3m-series-a-to-bring-cloud-based-siem-to-mid-market-companies/


②組織間での安全なデータ共有を行うプラットフォーム  「InfoSum」

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https://www.parcelperform.com/

設立🏢:2016
拠点🏠:イギリス
調達日🕑:2021/08/18
調達額💰:$65M
ラウンド🚉:シリーズB
今回の投資家👤
(リード)
Chrysalis InvestmentsIA VenturesUpfront Ventures
(その他)
Ascential PlcITVExperianXandrAkamai TechnologiesMosaicLocalGlobe

【事業内容】
リモートワークを行う人々が増え必要になったクラウドベースへの移行により、データのプライバシーがさらに重要視されるようになりました。
「InfoSum」はデータプライバシーに取り組むスタートアップの一つで、組織間で安全なデータ共有を行うための分散型プラットフォームを提供しています。
「InfoSum」のデータコラボレーションプラットフォームは特許技術を使用し、データを移動したり共有したりすることなく、企業と企業の間で顧客レコードを接続します。データの非移動と呼ばれる「InfoSum」の、企業が顧客データを安全かつ確実に比較できるようにするテクノロジーは、プライバシーに配慮した消費者と価値と管理に重点を置いた企業によって推進されています。またこのカスタマイズ可能な顧客中心のアプローチにより、企業はデータの可能性を最大限に引き出し、消費者のプライバシーを優先しながら、より良いビジネス成果を実現できるといいます。

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/08/17/infosum-raises-65m-series-b-as-organizations-embrace-secure-data-sharing/


③API開発のためのプラットフォーム 「Postman」

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https://www.postman.com/

設立🏢:2014
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/08/18
調達額💰:$225M
ラウンド🚉:シリーズD
今回の投資家👤
(リード)Insight Partners
(その他)Gokul RajaramBattery VenturesNexus Venture PartnersCRVCoatueGirish MathruboothamBOND


【事業内容】
企業が新しくソフトウェアを開発したり、セキュリティの向上を図る際に便利なのがAPI連携です。APIはソフトウェアやアプリケーションなどの一部を外部に向けて公開することにより、第三者が開発したソフトウェアと機能を共有できるようにしてくれるものです。今日、世界中のあらゆる業界のほぼ全ての企業がAPIを使用しています。
「Postman」は、そのような働きを持つAPIを構築及び使用するためのAPIプラットフォームです。APIの構築、設計、テスト、反復を支援するための共同プラットフォームを運営しています。「Postman」の「PostmanPublicAPI Network」は、世界中の何百万もの開発者を接続し、APIの発見、探索、共有ができるスペースを提供します。またAPIを構築する各ステップを簡素化し、コラボレーションを合理化するため、より優れたAPIをより迅速に作成することを可能にします。
API開発の簡素化によりノーコード開発者や様々なレベルの技術者の後押しになること間違いありません!

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/08/18/api-platform-postman-valued-at-5-6-billion-in-225-million-fundraise/


④企業に自動化を提供するロボット製造会社 「Rapid Robotics」

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https://www.rapidrobotics.com/

設立🏢:2019
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/08/19
調達額💰:$36.7M
ラウンド🚉:シリーズB
今回の投資家👤
(リード)
Tiger Global ManagementKleiner PerkinsNew Enterprise Associates
(その他)
468 CapitalBee PartnersGreycroft

【事業内容】
「Rapid Robotics」は企業に自動化を提供するロボット製造会社です。コロナ禍で人材を削減するためにも、製造業での人手不足を解消するためにも画期的な商品を生み出しています!
他社と比べて「Rapid Robotics」が優位な点はプログラミングやその他のロボット工学の知識がなくても、製造現場に数時間で配備できるロボットを提供していることです。このシステムは、RaaS(robotics as a service)モデルといい、ロボットとそれを制御するシステムを外部サービスとして利用する仕組みになっています。必要な期間・台数だけのロボットを手頃な価格で導入できるRaaSは近年大企業だけでなく、中小企業からも注目を集めています。
「Rapid Robotics」の製品は月額約2,100ドルから利用でき溶接作業や箔押し加工、部品検査をはじめとする様々な作業を自動化することが可能です。柔軟性があり、さまざまなタスクを割り当てることができるRaaSモデルは専用のシステムを購入できない企業にとっては便利な機能なのです。

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/08/18/rapid-robotics-raises-another-36-7m/


⑤オンライン小売業者向けの高速PWA 「Nacelle」

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https://nacelle.com/

設立🏢:2019
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/08/20
調達額💰:$50M
ラウンド🚉:シリーズB
今回の投資家👤
(リード)
Tiger Global ManagementInovia CapitalIndex Ventures
(その他)
High AlphaSilas CapitalLerer HippeauAccompliceRon PragidesAndrew Bialecki


【事業内容】
コロナの世界的大流行により多くの消費者はオンラインで商品を購入するようになりました。コロナのパンデミックが実店舗からデジタルショッピングへの移行を約5年も加速させたと言われています。そんな中、重要なのがフルフィルメントの複雑さに十分に備えることです。それを重要視するかしないかにより顧客の購買体験を左右し、一回限りの購入で終わるかリピーターになるかの分かれ目になるのです。
LAを拠点とする「Nacelle」は、投資家の注目を集め続けているeコマースインフラストラクチャ企業の1つです。イノビアが主導するシリーズAラウンドの1800万ドルからわずか6か月で、今回のTigerGlobalからの5000万ドルのシリーズBラウンドを終了しました。
「Nacelle」はヘッドレスコマースに取り組んでいます。ヘッドレスコマースとは、フロント(ユーザーとの接点であるECサイトの見た目)とバックエンド(決済、商品、在庫、配送などECサイトの裏側のシステム)を分離させることが可能なECプラットフォームのことです。API連携により、受発注等のコマースに必要な情報をバックエンドに送ることで、バックエンドに依存せずフロントを自由に開発することができるようになります。
ヘッドレスコマースにより、バックエンドにシステム的に依存しないため、UX(顧客体験)を高めるための改善がしやすくなります。またフロントをチャットボットやAIスピーカーに置き換えて、ユーザーはチャットや音声で商品を購入することも可能となるのです。「Nacelle」などにより、オンラインでさらに良い購買体験ができるのですね!

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/08/19/tiger-global-backs-nacelle-with-50m-for-its-e-commerce-infrastructure/


今週も最後までご覧くださりありがとうございます🙇‍♂️

以上が2021年8月第3週に調達している世界の注目事例5選でした!
Gazelle Capitalは今回ご紹介したような既存産業に対するソリューションとしてSaaSを提供しているスタートアップに多く投資をしております。
この事業領域で起業を検討中の方や、このような領域で起業されている方はぜひGazelle Capitalの 問い合わせフォーム または 近藤のTwitter にてDMでご連絡くさだい!


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拠点:アメリカ 調達額:$45M ラウンド:シリーズB

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拠点:アメリカ 調達額:$15.1M ラウンド:シリーズA

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