【ニュース感想文】YouTubeの「フェイクポルノ宣伝動画」は100本以上、問われるグーグルの責任
こんばんは!
発言や論理を追いかけると、最後はどれも「誰かがすでに使っている」ような気がして、ついついやるせない気持ちになります。小栗義樹です。
まぁそんな風に思えてしまう世の中だとしても、結局僕は書きたいし言いたいので、負けずにニュース感想文を書いていきます!
本日の題材はこちらです!
YouTubeの「フェイクポルノ宣伝動画」は100本以上、問われるグーグルの責任
です。
フェイクポルノ宣伝動画とは、性的な動画をAIにて生成し、欲求や興奮を材料に商材またはサービスに誘導するための宣伝を行う行為の事です。
ポルノ動画は「撮影」が主流でした。アニメーションは手間がかかるので、3次元で撮影する以外の方法はそもそも実現難易度が高いコンテンツだったのだと思います。
ところが、生成AIという「動画や画像、絵などを、データを基に再現することが出来るシステム」が登場したことで、ポルノ動画は「撮影」から「生成」に主流が移ろうとしているように思われます。
そして今回のニュースですが、そんな生成されたポルノ動画を「再生できる場所」であるyoutubeには、様々な犯罪を助長している責任があるのではないか?という事がまとめられています。
今、様々な犯罪と書きましたが、要するに「未成年の視聴」「名誉棄損」「詐欺」などです。未成年の視聴や詐欺などは、アダルトコンテンツにおける歴史的な問題・永遠のテーマだと思います。新しいのは名誉棄損で、題材記事にもあるように、生成AIは、いわゆる「知り合い」を性的コンテンツに利用することが出来てしまいます。写真や動画があれば、だれでも簡単に性的コンテンツに変換することが出来てしまうわけです。
それをインターネットに掲載してしまえば、デジタルタトゥーとしてネット上に永遠に残ってしまうことになります。利用された人は、いつどこで誰に自分の恥ずかしい姿(身に覚えのない恥ずかしい姿)を見られたか分からないという状態に怯え、生活しないといけません。そこにのしかかる精神的負荷は計り知れない事でしょう。
自分の身の回りでは起こっていない出来事なので、いまいちピンとこない方がいるかもしれませんが、現実問題として、そんな問題が起き始めています。
僕はこの記事を読んで「芸能人や有識者の間で起こっている「理不尽告発」がとうとう一般人の間でも発生するようになったのか」と思いました。
理不尽告発とは、過去の問題を告発し、影響力やイメージを売っている一部の有名人の社会的地位を失墜させる行為です。
その行為によって傷ついた、尊厳が傷つけられたという被害者がいるのも事実なので、この問題を良い/悪いというつもりはありません。ただこの行為が、個人的には気持ちの良いものには思えないのです。理不尽告発が蔓延すると、どんどん生きづらい社会が醸造されていくだけですよね。極論ですが、誰かと一緒にお酒を飲むこともできないですから。
生成AIを駆使した一般人・知り合いを使ったポルノ動画も、こうした理不尽告発に似た現象を生みます。というか、これについてはもっと質が悪いです。やってない行為で社会的尊厳を失うわけですからね。
これについては、誰が何と言おうと「生成した奴」が悪いと思います。問題なのは、生成した人間が法でしか裁かれないという事です。被害者は社会的な尊厳を失います。しかし容疑者は、悪い事をしたという前提のもと社会的尊厳を失うわけです。ぱっと見釣り合っていないですよね。理不尽に尊厳を取り上げられた人と、自業自得が存在しているだけです。
生活における支障のきたし方も違うでしょう。将来における影響の差は、圧倒的に被害者が大きいです。
こうした被害の差をどのようにして埋めていくのかを考えることが、今後重要になってくると思います。インターネットやAIによって、世界がどんどん拡張されています。法律や取り締まりも、それに合わせて拡張していく必要があるのではないかと思うのです。
では、結果的に助長している事になるyoutubeなどのプラットフォームにはどのような責任があるのでしょうか?
これ、今話題になっているfacebookやInstagramなどに掲載された「有名人を利用した詐欺広告」を同じですよね。
最近日本政府が、メタ社に取り締まりを強めよという要請を出しましたけど、やっぱり被害が出ている以上はどこかで食い止めないといけないわけですから、そのチャンスがあったプラットフォーム側にも責任があるのだと思います。
食い止められていないこと自体が問題ですが、特に「利益が出ている」のは大きな問題です。誰かの尊厳を食い物にするなんて、やってる事は心無い反社会的勢力と同じですからね。
AIもSNSもとても便利です。これらの技術によって、現実世界で不可能だったあらゆる問題が解決してきています。しかしそんな便利の裏で、良くない使い方によって生まれる問題があることを忘れてはいけないのだと思います。そういう問題を意識し、自分で判断し、適切な対応をしていかなければ、社会が良い方向へ向かうことはないのだと思います。
この記事は、AIやSNSなどの裏側にある問題・課題を考えるための、良いきっかけになっているなと思いました。孕んでいる危険性を無視して、便利さや待っている豊かさだけに意識を向けてはいけない。そんな風に思います。
ということで、本日はこの辺で失礼いたします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう。
さようなら~
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?