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「あなたは何ができますか」ーアラフォーからの海外転職ー

こんにちは。Gaweku(ガウェク)のヒロコです。
「いつでも海外に行けるわけではない」というコロナ時期を経たからなのか、30代後半以降や40代50代の方からの「今こそ海外にチャレンジしたい」というご相談も増えています。
人生は一度きり、やりたいことにチャレンジするのは大賛成です。
今日からはそんな方々への海外転職Tipsをお届けしたいと思います。

1.求められるのは「あなたは何ができますか」という即戦力性
2.求められるマインドセット
3.(1.2を踏まえて)海外転職に向けて今から準備すること、今の環境で積むべき経験

今日は1.求められるのは「あなたは何ができますか」という即戦力性についてお話しさせていただきますね。

ハッキリ言います。ミドル・シニアな方々に求められるのは即戦力性しかありません。
たまに「やる気はあります」「なんでもチャンスをいただけたら必ず頑張ります」という方がいらっしゃるのですが、
未経験の方を採用するのであれば、若くてポテンシャルもあって吸収力もある方を採用します。わざわざ給与も高く払わないといけない方を採用するメリットはどこにもありません。ミドル・シニア層に求められるのは、業界・職種における即戦力性です。
もちろん海外経験もあるに越したことはありません。ない場合は、再現性をきちんと職務経歴書や面接でアピールできることが求められます。

では「即戦力性」とは何なのでしょうか?
極端な話、「入社して1日目から自走できるかどうか」ということです。業界に関する知識はもちろん、その職種においても経験や実績があり、何をいつまでにどうすれば結果が出せるのかがわかる、というレベルです。
海外経験がないのであれば、3ヶ月以内にどうキャッチアップしていけるだろうか、という点が自分で考えられるレベルであるに越したことはないでしょう。

ミドル・シニア層に求められる即戦力性には細かく分けると2つあります。①職種における即戦力性
②組織・人のマネジメント

インドネシアで求められる職種としては製造業が多いという背景から、
・営業
・品質保証・生産技術・生産管理などの工場技術系
・財務経理
・マネジメント(マネージャークラス)
が多くなります。
加えて、インドネシアは物流業界が伸びていることもあるので、関税業務や3PLマネジメントのご経験もとてもニッチで評価されるケースがあります。

それぞれの職種における専門性はもちろん、組織や人のマネジメントも求められるケースは多くなるので日本やその他の国で経験をされておくのがより多くの選択肢を手に入れるという点で良いでしょう。

40代を過ぎると「海外勤務経験の有無」は「海外で生活していけるのか」という海外適応の観点から求められる可能性は高くなります。こちらもよく「海外旅行経験は豊富にあるので大丈夫です」と仰る方がいるのですが、旅行でその土地に滞在するのと生活するのとは全く違います。何が違うのかは割愛しますが、よほどの高い専門性や再現性を持たない限り、極めて狭き門だと理解する必要があります。

語学ももちろん即戦力性が必要です。「業務における即戦力性」は語学面でも当然問われてきます。

(ちなみに、40代を過ぎている方が海外勤務にチャレンジしたい場合は、駐在を狙うのが近道だったりします。今いる環境で実績を出している人が駐在としてアサインされやすいので、比較的シニアな方が駐在員としてアサインされる可能性は高いです。)

新興国ではとても優秀な現地の方が増えてきています。「現地化」なんて言葉も昔から存在していますが、中間所得層が増えてきている今、どんどん日本人駐在員→現地の優秀な社員へ、というシフトが増え始めています。
そんな中、ミドル・シニア層に求められることはかなり難易度の高いものになってきているとも言えます。「その国のその会社のビジネスにおいて、自分はこんな貢献ができるのではないか」ときちんと自分の言葉で話せる方でないと、希望するポジションを得られる可能性は極めて低いでしょう。

もちろん以上に述べたことは一般的なケースであり、組織も求人も生き物でもあることから、個別のケースは存在します。とは言え、40代以降の方が海外転職を実現させるハードルは若手と比べると相当高いという現実は変わりません。

ただ、即戦力性があっても面接で見られるのが2.マインドセットだったりもします。次回はこちらについてお話ししてみたいと思います。

私自身も40代後半になりました。駐在をきっかけにたまたま40代になって海外に出ることができましたが、海外でチャンスを得続けられるかどうかはわかりません。それほど優秀な現地の方は増え続けているし、自分の能力を磨き続けること・それ以上に結果を出せることが求められているからです。それでも頑張り続けたいのは、やはり新興国という経済成長著しい環境で働くのがエキサイティングだから。大変だけど、挑戦しがいのある環境であることは間違いありません。

それではまた来週。
良い一週間をお過ごしください!



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