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20歳代に頑張ったごほうびが30歳代で現れます(社会人歴19年目が実感する言葉)

 新社会人の皆さま、おめでとうございます!

 私自身も入社前日まで「自分は会社に社会に役立てるだろうか」と漠然とした大きな不安を抱えて入社式を迎えた一人です。同じような気持ちの方がいたならば、その不安を理解できます。しかし、いつしか不安よりも「●●しなくては」という使命感や義務感が頭を占めていくかもしれません。これは良い意味でもそうでない意味でも杞憂に終わる可能性があることです。

 新入社員の皆さんには、タイトルに挙げた言葉を参考にしていただきたいと思います。「20歳代に頑張ったごほうびが30歳代で現れます」という言葉です。これは、まだ新人や若手というレッテルを貼られているうちに、質問したり時にはミスを経験し、自分なりの挑戦を試みて得たスキル、経験、人間関係などが、時を経て何かしらのプレゼントとして返ってくるということです。

 私はテレビ局に入社して最初は希望しない部署に配属され、与えられたタスクをこなしていく日々が2年ちょっと続きました。その部署が他部署の先輩方とのやりとりを必要とすることもあり、その後の人事異動により希望通りの部署で社内クライアントとして一緒に仕事をさせてもらった際にはスムースにコミュニケーションがとれ、相互理解もしやすかったように思います。また、仕事を頼んでくれる人々にリピートしてもらえるよう、要求水準よりも少し高いアウトプットを心がけました(実際にそう感じられたかは相手方が評価するものですが…)。こうした積み重ねが、自分のメインの仕事が分析に限定されていたところから、オープンイノベーションなど今ではどの会社でも当たり前になりつつある新規事業を任されることにつながったのではないかと思います。そして、そこで得た知見や人間関係の広がりが、その後の転職にも関わっていきました。

 若い皆さんにことさら「がんばれ」とか「苦労は買ってでもしろ」とは言いません。しかし、若いからこそできることは何か、そして40年くらいある社会人としての人生の最初の10年をどう過ごし、その後どう折り返すかといったイメージをぼんやりでも持っておいて、行動指針にしてみると、思い描いたことを実行しやすい30歳代を迎えられるのではないかと思います。

 新たな社会人としてのスタートを切った皆さんに、素晴らしい未来が待っていることを願っています。

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