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本音で向き合うコミュニケーションが組織を成長させる|GAテクノロジーズ新執行役員・富田紘斗 就任インタビュー

2023年11月1日、株式会社GA technologies(GAテクノロジーズ)の執行役員(RENOSYセールス担当)に、富田紘斗が就任しました。

プレスリリース「新経営執行体制に関するお知らせ」

この記事では、富田の経歴や就任の背景、今後の目標や意気込みについて、インタビュー形式でお届けします。

Profile

富田 紘斗 / Hiroto Tomita大学卒業後、琉球銀行で勤務した後、2018年にGAテクノロジーズに入社。2019年に大阪支社に異動し、2020年には支社長として関西圏の売上拡大を牽引。現在はRENOSYセールス部門の部長として、プレイヤーとしてだけでなくメンバー育成の面でも活躍。

ベンチャーらしい働き方に触発され、GAへ

— 最初に、これまでのキャリアについてお聞かせください。GA入社前は、沖縄で銀行に勤めていたそうですね。

はい、ただ「銀行員として働きたい」と強く思っていたわけではありませんでした。当時の自分は、人生観として「仕事は頑張りたくない」と考えていました。沖縄で言うところの「なんくるないさ」といいますか、とりあえずゆっくり生きたいと思っていました。「なんとなく働いて、なんとなく生きていきたいな」ぐらいの感覚で地元に帰り、特に仕事における目標も定めず働くことにしたんです。

— 沖縄の大自然のもとでプライベートの時間を大切にしながら働くという考えから、東京に本社があるGAへのジョインを決めたのは何がきっかけだったのですか?

当時の銀行は縦社会でした。例えば新人が上司や先輩の机を拭いたり、新卒社員が最初に出社してみんなのパソコンを起動したりと、職種に関係ない業務がすごく多かったんです。そういう慣習のある世界が自分には合わない、やっていけないなと思って、転職を考えるようになりました。

ちょうどそんなときに、GAで働いていた大学時代の同期から連絡がありました。実は銀行に入る前から「うちに入社しないか」と声をかけてもらっていたのですが、当時は仕事を頑張りたいという気持ちもなかったので、断り続けていたんです。でも今回は転職しようか悩んでいる時期だったので、話だけでも1回聞いてみようかなと思いました。

ある日、仕事が終わった頃に電話が来て、2〜3時間ほど話しました。大学時代は同じレベルだと感じていた友人が、GAで目標を持って一生懸命働いている様子には非常に刺激を受けました。また、実力さえあれば年齢に関係なく成長の機会が与えられる環境にも、強い興味を持ちました。「このままではダメだ、自分を変えなければ」と思ったんです。

その電話から2日後には、大阪支社へ面接を受けに行きましたね。そこから1か月後に、GAで働くために上京しました。

経験をもとに培った、本音で向き合うマネジメント

— 入社後1年以内にセールスとして成績上位者になりましたが、セールスは未経験だったのですよね。

セールスの経験は全くありませんでした。当時は研修制度も今ほど整っていなかったので、現場で学んでいきましたね。

当時は会社自体が今ほど大きくなく、基準も今とは違いますが、周りを見て学びつつ、試行錯誤しながら取り組んだ結果、トップ3に入ることができました。その結果を認めていただいて大阪支社に移り、支社長になったことで、「チームで、部で成果を出す」というところをより強く意識するようになりましたね。

— マネジメントにおいて気をつけていることはありますか?

建前なしで、本音で話すことを心がけています。その人が成長するためには、たとえ自分が嫌われても、伝えるべきことを伝えなければいけません。時には厳しいことを言わないといけないこともあります。

新卒なのか、2〜3年目なのか、マネージャーなのか、次に部長になる人なのか、その人のフェーズや目指すところにもよって内容は多少変化しますが、誰が相手であっても、伝えるべきことはちゃんと伝えるのが大事だと思っています。

本音でコミュニケーションを取らなければ、自身での気づきは生まれません。また、そういったやりとりの中で僕自身も成長します。

自分自身、過去にそういうことから逃げて後悔したことが何度もあるんです。自分が相手に向かって一歩踏み込めなかったことで、気づきを与えられなかった、成果を出させてあげられなかったという経験があります。その人の大事な1年、2年という時間を奪ってしまった、無駄にしてしまったと申し訳なく思っています。もう、そういう経験はなるべくしたくないんです。

— とにかく本音でコミュニケーションすることを大切にされているんですね。

だからこそ、ランチや業務後にもメンバーと過ごす時間を取るようにしています。僕の感覚では、目上の人を誘うのが苦手なメンバーがけっこう多いと思うんです。そこで「どうしよう」とか「声をかけて忙しいタイミングだったら困るな」とか、そうやって考えるのが無駄だと感じるので、上の立場の人から歩み寄ることが大事だと考えています。

日頃のフィードバックも、そういったコミュニケーションの時間を作らない上司の言葉だと、腑に落ちなかったりしませんか?僕は昔、よく若尾さんとプライベートの時間を過ごしましたが、若尾さんはプライベートでは全然仕事の話をしないんです。でも、そこでの時間があったからこそ、業務中の若尾さんからのフィードバックがすごく腑に落ちて、「この人のために頑張ろう」と思えたんです。上司ではなく人間として信頼してもらえるように心がけています。

— 上司と部下というより、人間として関係を築くというイメージでしょうか。

そうですね。ただの仲良しこよしではダメで、もちろんメリハリは必要ですが、「富田さんには言いづらいな」と思われることはできるだけなくしたいと思っています。

「この人のために頑張る」と思える相手を増やす

— 今回、執行役員になるにあたっての想いや、より強化したいポイントなどをお聞かせください。

私が今回抜擢してもらった一番のポイントは、メンバーの育成、特に「メンバーと向き合う」という部分なのではないかと感じています。今回執行役員になり、一緒に働くメンバーが増えます。しっかり向き合って、一人ひとりの可能性を広げていきたいですね。

また、執行役員として全社の利益や課題を考えていくことも重要です。今のGAの課題の一つはマネージャーや部長などのマネジメント層不足だと思っています。GAに入社する人は、それぞれ「ここで頑張ろう」という思いを持って入社してきます。だからマネージャーや部長は、そんなメンバーたちを本気で自分のもとで活躍させる、成長させる、そういう思いで向き合ってほしいですね。

その結果メンバーの一人ひとりが、いろいろな人のために頑張ろうと思えるようになるのではないでしょうか。お客様のため、自分の家族のため、会社のため……いろんな理由があると思いますが、それがどんどん増えていったらいいなと思います。

自分自身、役職が上がったり働くメンバーが増えたりするにつれて、思い描く人が増えてきたんです。最初は目の前のお客様のためだけに頑張っていましたが、でもそれが徐々に、上司のため、メンバーのため、取締役の大さんのため、代表の樋口さんのため、会社のため……と増えていきました。

そういった感覚を、一緒に働く人たちにも伝えていけるような人材が増えればいいなと思っています。


撮影:今井淳史
ライター:瀬良万葉

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