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ガーデナー(庭師)養成講座 第6期 最終回~登り込み剪定編(スダジイ DAY2)

ついに第6期ガーデナー養成講座も最終日を迎えました。

昨年の10月にスタートして5カ月半。
受講生の方からも、「長かったような、あっという間だったような・・・」という声がありました。
毎週日曜日、約半年間にわたる講座なので、決して短くはないのですが、毎回気が付けば最終日を迎えていて、あっという間に感じます。

最初は刈込からのスタート。

身長に満たない低木の刈込がテーマ。当初は、刈込鋏を安定して動かすところからでしたし、それすらもひと苦労、といった状況でした。

そこから徐々にステップアップ。

立木の刈込や

生垣の刈込、

玉造の刈込にもトライしていただきました。

徐々に刈込対象の難易度を上げて、皆さんにステップアップしていただけるようにカリキュラムを組んで実施しました。

その考え方は剪定も同様です。

まずは脚立の使用の必要がない程度の高さの立木の剪定からスタート。

そこから、脚立の使用が必要なサイズにステップアップし、

最終的には登り込み剪定に至ります。

また、途中、『工程管理』という講座を挟みました。

実際の現場においては、「切る技術」はもちろん大切なのですが、お客様の限られた時間をいただいてお手入れをするわけですから、その時間内に完了させることが求められます。

そのときに必要になるのが『工程管理』の考え方です。

わずか20回という限られた講座の中で、網羅的にスキルを身につけていただくことを意識して、今回の第6期も進めてきました。

そして、ついに最終回。
前回から取り組んでいるスダジイの登り込み剪定の続きです。

受講生の皆さん、ステージはそれぞれで、まだまだ悩みが多い方もおられれば、完全にコツを掴んだな…という印象の方もおられます。

ただ、いずれにも言えるのは、「確実に成長されている」ということ。

講師の細川が繰り返しお伝えするのは、「自分との対話」です。
悩み、考えること。考えて出した答えを自分にぶつける。

「樹冠線はここのイメージ。だとしたら、この枝は残したい。だとしたらこの枝は根元から切る。これでいいよな?」

そんな対話を繰り返していく。
その繰り返しの中で、剪定の引き出しを増やしていく。

それを繰り返してきたからこそ、コツを掴むことができるし、逆に自分の判断への新たな悩みも生まれ、また「違うな」と自分で感じることができる。

ですから、最後の振り返りのときに細川から、

「ここがスタートラインです」

というメッセージをお伝えしました。
この講座の中で皆さんに身につけていただいたのは、基礎。
この基礎を活かして、実際に樹木を前にして自分と対話していくプロセスを経て、さらにスキルを磨いていく。
ときには、ふたたび師に教えを求めても良いかもしれません。

講座はこれで終わりです。
皆さんがひとりで剪定に向き合うときに、「コタエ」ではなく、そのコタエに導くための「考え方」、それをモノにしてくださっていれば、私たちとしても何よりです。

さすがに週に1日とはいえ、半年間の講座をともにすると、最終日は卒業式のような寂しさがあります。

細川からは、「スタートライン」とお伝えしていますが、受講生の皆さんが剪定をした仕上がりを見て、現場のガーデナーからも「え?ほんとうにまだ数回しかやったことがない人が切った仕上がり?十分綺麗だよ」と言われるまでには皆さん剪定ができるようになっているのも事実。

皆さんのこれからが、ほんとうに楽しみです。

半年間、ありがとうございました。


★第7期の講座、今後の体験講座等のご案内は、ガーデナー養成講座Twitterでも告知予定です。

ガーデナー養成講座Twitter

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