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ガーデナー(庭師)養成講座 第6期 第11日~剪定(シマトネリコ)編・DAY2~

ガーデナー養成講座 第6期本講座も折り返し。
受講生の皆さんもおっしゃいますし、私たちも毎回思いますが、本当にあっという間。

週に1回の講座ですので、既に2カ月半が経過していることになります。
時の流れは早いなぁ…と感じますし、もう師走に突入していますから、体感はより加速していきそうです。

さて、今回は、前回からスタートしたシマトネリコの剪定の2日目。今回で仕上げていただきます。

ということで、早速スタート。

皆さんが何気に苦戦するのが脚立。

対象樹木の下に植込がある場合など、障害物がある環境下で、剪定をやりやすく、かつ、少ない脚立の移動で広範囲の剪定を行うために、どこに立てれば良いのか?また、立てたい場所がイメージできたとしても、そこにどのように立てれば安定するのか。

特に、脚立の上で、両手を離しても安定した体制を作ることが、スピーディに剪定を進める上で重要。

その最適解を見つけることは、最初は簡単なようで意外と皆さん苦戦されます。

そのあたりも、講師の細川がサポートしながら実践していただきます。

今回のポイントは、前回と同様。

初回は、
●忌み枝を見つけること
●見つけた忌み枝を残すか切るかの判断をすること
の2つを、
2回目は
●樹冠線(ライン)をイメージ・設定すること
●仕上がりの濃さを意識して剪定をすること
の2つを、
それぞれテーマにして取り組んでいただきました。
3回目の今回は、その両方を意識して・・・ということになりますが、特に2回目で意識した樹冠線と仕上がりの濃さに重点を置いて取り組んでいただきました。

皆さん、樹冠線と仕上がりの濃さを意識しながら進めていきます。

最初ですから、仕上がりのイメージを持つのはなかなか難しい。
そのため、前回剪定をスタートする前に、昨年の同じ時期にこちらのシマトネリコの剪定を行った際に施工前後写真をご覧いただいた上で、仕上がりのイメージを持って取り組んでいただきました。

そのゴールイメージはなんとか持てていたものの、難しいのは距離感。

脚立に登り、対象を間近に見ながらの作業になるため、それを立体的に描きながら進めるのがなかなかに難しい。

当然です。ですから今は、脚立から降りて構わないので、とにかくイメージと擦り合わせながら、描いたゴールに向けて進んでいただくようお伝えしています。

細川は、受講生の皆さんが自身で考えて、決めて、実行することを促します。
ですが、どうしても最初は、決める根拠を持っていないから、考えることができず、悩む時間が長くなります。

それに対して、細川が、考える上でのヒントをお伝えしたり、時には答え(といっても答えはひとつではないこもと少なくないのですが)をお教えしていきます。

その繰り返しで、少しずつ皆さんに引き出しを増やしていただく。

それが少しずつ実になっているな…と感じる瞬間がありました。

受講生の方から、「ここを切りたい」という問いかけがあった。
そこから、
「そこを切ったらどうなりますか?」
「こうなりますね」
「そうすると、どうですか?」
「いや、こうなってしまいますね。」
「だったらどうしますか?」
「こうしたほうが良いかもしれません」
そんな対話が生まれていました。

まだまだ悩みはあるものの、自分なりに考えたことを細川に説明し、そこから対話が生まれ、別のコタエが導き出されていく。

皆さん、まだまだ悩みは多いと思いますが、着実に前進されています。

今回の仕上がりはコチラ。

■施工前

■施工後

剪定については、皆さんモヤモヤしながら進んでおられましたが、今回の剪定で、少しイメージを掴めたのかな…そんな印象を持てました。

来週からは、玉造りの刈込、そして工程管理と、しばらく剪定から離れます。
今日の講座をしっかりと振り返り、また剪定に戻ったときに活かせる状態にしておいていただきたいなと思います。


★第7期の講座、今後の体験講座等のご案内は、ガーデナー養成講座Twitterでも告知予定です。

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