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ガーデナー(庭師)養成講座 第6期 第10日~剪定(シマトネリコ)編~

12月に突入。
今年は、秋がなかったと感じるくらい、急に寒くなり、あっという間に冬が来た・・・そんな印象です。

第6期ガーデナー養成講座も10日目。今回で半分が終わります。早いものです。

今回も引き続き剪定。
対象樹木は、シマトネリコです。

剪定は今回で3回目。

初回は、
●忌み枝を見つけること
●見つけた忌み枝を残すか切るかの判断をすること
の2つを、

2回目は
●樹冠線(ライン)をイメージ・設定すること
●仕上がりの濃さを意識して剪定をすること
の2つを、

それぞれテーマにして取り組んでいただきました。

3回目の今回は、その両方を意識して・・・ということになりますが、特に2回目で意識した樹冠線と仕上がりの濃さに重点を置いて取り組んでいただきました。

ということで、まずは講師の細川からレクチャー。
小さなシマトネリコをサンプルに、その特徴や剪定方法をお伝えします。

今回は、事前に講師の細川によるシマトネリコの剪定の解説動画を参考資料をしてお送りしました。
その上で、講座でも再度、解説を行います。

解説が終わったら、早速皆さんに実技に取り掛かっていただきます。

下に植込がある環境で三脚を使用して行うのは初めて。
そのため、脚立の立て方からのスタートです。

まずは安定した作業しやすい状況になるような脚立を立てること。

また、刈込でも触れましたが、一度脚立を立てたら、できるだけ脚立を動かすことなく広い範囲を剪定することができるよう脚立を立てること。

そうすれば、脚立を降りて立て直して…という回数が減るため、作業効率があがります。

しっかり脚立を立てることができたら、剪定に入ります。

まずは樹冠線を設定していきます。

前回の切り位置や、若い芽の位置を探しながら、どこで仕上げるのかを模索します。

剪定3回目のチャレンジにして脚立に登っての剪定ですから、そうは簡単に行きません。

ですが、講師の細川も、簡単に答えを伝えることはしません。
というより、正解はひとつではないため、今は皆さんご自身で考えて決めることを優先しています。
(もちろん、NGの場合はストップをかけます笑)

まだ慣れていないし経験が浅いからこそ、自分で考えて決めて作り上げた樹冠線と仕上がりの濃さに対して剪定を進め、思い通りにできたのかどうかを振り返る。

そうやって学ばないと、正解がひとつではない剪定の世界においては、いざ自分ひとりになったときに、応用力が効かず、実践に活きない。

だから、まずは自分で悩み、考え、決断し、実践し、振り返る。
その繰り返しの中で、自分の引き出しを増やしていくプロセスが必要です。

その引き出しが増えれば増えるほど、対象の樹木を目の前にしたときに、悩むことが減っていく。

ですが、細川が『答え』を示し過ぎると、その『答え』に囚われすぎてしまう。

だから今は皆さんが悩むことは理解できても、必要以上に答えを示さず、極力皆さん自身で考えていただくようにしています。

ですから、今は「できるようになるのかな」と不安に感じているかもしれませんが、それで良いと考えています。

というより、剪定はまだわずか3回目。
見えなくてアタリマエです。

むしろ、講師の細川ですら、いまだに現場で悩むことも考えることもあると言います。

そのときに必要になるのは、指針となる考え方や引き出しをいかに持っているかということ。

それを受講生の皆さんにもこの講座の中で少しでも多く手にしていただきたいと考えています。

次回も引き続き、シマトネリコの剪定。
今回・次回の2回で仕上げていただきます。

まだまだ悩み、モヤモヤしながら取り組んでおられると思いますが、間違いなく一歩ずつ前進していますし、残り半分でさらに前進し、少しでも皆さんに自信が生まれるよう、サポートしていきたいと思います。

★第7期の講座、今後の体験講座等のご案内は、ガーデナー養成講座Twitterでも告知予定です。

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