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【遊戯王マスターデュエル】まおゆう【勇者エルドリッチ】

 7/19から『エクストラゼロフェスティバル』が始まりました。その名の通りエクストラデッキにカードを入れることのできないルールになっています。
 そのため必然的に融合・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスターは使えず、基本的にメインデッキのモンスターだけで戦えるデッキを使う必要があります。
 運営からはレンタルデッキが3つ用意されており、それぞれ【勇者トークン】【ふわんだりぃず】【マシンナーズ】と最新パック『ワンダリング・トラベラーズ』の販促カードを使ってデュエルをしてください、という運営からのメッセージが感じられます。
 ちなみに初日は3回しかデュエルができませんでしたが、当たった相手は【マシンナーズ】【ふわんだりぃず】【勇者エルドリッチ】とバラけており、どのデッキが比較的多いか、というのは現時点ではまだわかりません。
 ただ、Twitterなどの情報によっては【ふわんだりぃず】がトップメタと化しているようです(ミッションにもモンスターを召喚するというものがあるのでそれを達成するためにも【ふわんだりぃず】を使う人が多いようですね)

【ふわんだりぃず】対策は必至のイベント

このカードを止めましょう

【ふわんだりぃず】というデッキは以前の記事でも触れましたが、特殊召喚を行わずにモンスターの効果で召喚権を増やして展開していく異色のデッキです。
 そのため相手の特殊召喚に応じてドローできる『増殖するG』が全く刺さらず、『虚無空間』や『烈風の結界像』のような特殊召喚メタを相手にのみ刺すことができるなど、既存デッキとは異なる対策が求められるデッキになります。故に通常のランク戦でも使用率が高いデッキとなっています。
 特殊召喚を行わない、ということはエクストラデッキへの依存度が低いことにも当たり、『強欲で謙虚な壺』などのカードを無理なく投入することができ、そしてエクストラゼロフェスティバルというルールにも噛み合ったデッキと言えるでしょう。
 そんな【ふわんだりぃず】への忖度満載なルールが有利なルールですが、このイベントで私が使おうと思っているのは【勇者トークン】+【エルドリッチ】を絡めたデッキです。

???「しかし、トップメタならばなぜ【ふわんだりぃず】を使わない……?」

 某独歩さんがキレるのとは無関係ですが、【ふわんだりぃず】の難点としてはミラーマッチが地獄になるというところがあります。
 召喚時に発動する効果が多く、また通常罠カード『ふわんだりぃずと夢の街』によって相手ターンでも展開が可能なこのデッキはとにかく1回のデュエルの時間が長くなってしまうのです。
 この手のイベントは時間との勝負でもあり、なるべくであればたくさんデュエルをこなしたい。そうなると冗長になりがちなミラーマッチをなるべく避ける意味合いも込めて敢えてトップメタを避けたデッキを使いたいと思ったのです。【エルドリッチ】も罠多めのデッキなのでデュエルが長引くのは否定しません。

デッキレシピ①『アンデットワールド』搭載型【勇者エルドリッチ】

【ふわんだりぃず】は下級ふわんだりぃずを連続召喚し、最上級鳥獣族モンスターのアドバンス召喚に繋げるのが基本戦術です。そのため、アンデット族モンスター以外のアドバンス召喚を封じる『アンデットワールド』が非常に刺さります。

シンプルイズストロング

 このカードさえ維持できれば【ふわんだりぃず】は基本的に下級を並べる以外のことができなくなります。
 それもあってアンデットワールドは除去カードに狙われやすいですが、採用率の高い『ハーピィの羽根帚』や『ライトニング・ストーム』といったカードは『抹殺の指名者』で封じることや『屍界のバンシー』を出してアンデットワールドを守るプレイングが必要になります。
 ちなみに【勇者トークン】関連のカードも入れているので、勇者デッキと当たった場合は抹殺の指名者でアラメシアの儀といったカードの発動を封じることも可能です。

デッキレシピ②『アンデットワールド』を持っていない人向け【勇者エルドリッチ】

霧の王の初出を知っている人も少ないと思う

『アンデットワールド』は非常に強力なフィールド魔法ですが、その強さ故にレアリティは最高ランクのURになっています。
 同じパックで手に入る『屍霊王ドーハスーラ』1枚でも機能するのに対し、3積み必須とも言えるこのカードを3枚手に入れるのは廃課金勢ならともかく、普通の人には中々ハードルが高いという問題があります。
 そんな問題を解決するカードとして【ふわんだりぃず】以外にはあまり刺さらないカードではありますが、『霧の王』というモンスターを採用したのが上記デッキになります。

『霧の王』は最上級モンスターではありますが、リリースなしでの妥協召喚またはリリース1体でのアドバンス召喚が可能なモンスターです。
 素のステータスは攻守0と貧弱ですが、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分自身の攻撃力を上げることが可能であり、また、このカードがフィールドに表側表示で存在する限り互いに一切のリリースを行えなくなります。このカードを『天獄の王』および『連撃の帝王』と併用することで以下のコンボが可能になります。

必要カード:霧の王、天獄の王、連撃の帝王

①:連撃の帝王をセット
②:手札の天獄の王の効果を発動してターンエンド
③:相手ターンに連撃の帝王を発動
④:手札から天獄の王を特殊召喚
⑤:天獄の王の効果でデッキから魔法・罠をセット
⑥:連撃の帝王の効果で天獄の王をリリースし、霧の王をアドバンス召喚

 天獄の王をリリースしてアドバンス召喚したため、霧の王の攻撃力は3000まで上昇します。
 アンデット族以外のアドバンス召喚を無効にするだけのアンデットワールドに比べ、霧の王はあらゆるリリースを不可にするため儀式召喚主体のデッキはもちろん【壊獣】や『溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム』『ラーの翼神竜-球体形』などの特殊召喚も無効にすることができます。
 その反面『無限泡影』のような汎用カードや【ふわんだりぃず】に多く採用されている『月の書』で裏守備表示にされてしまうとリリース不可が無効化されてあっさり突破されてしまうので、過信はできませんが、相手がそれらのカードを持っていない場合は強力なメタカードになります。
 ちなみに天獄の王は魔法・罠ならなんでもセットできるので【勇者トークン】デッキのキーカードである『アラメシアの儀』をデッキから直接セットすることも可能です。

主なカードの役割

【エルドリッチ】関連カード

『黄金卿エルドリッチ』:①の効果での露払いから②の効果でのサルベージ+強化しながら特殊召喚までこなすこのデッキのエースアタッカー。
『呪われしエルドラント』:エルドリッチのサーチ手段+自己蘇生のコストとして。
『紅き血染めのエルドリクシル』:デッキからエルドリッチを特殊召喚。なるべく相手ターンに使いたい。
『黒き目覚めのエルドリクシル』:先行1ターン目で使えれば。
『黄金卿のコンキスタドール』:制限カード。エルドリッチ存在時に特殊召喚成功で表側1枚を破壊。
『黄金卿のワッケーロ』:エルドリッチ存在時に特殊召喚成功で相手の墓地1枚を除外。霧の王のリリースに使えれば。

【勇者トークン】関連カード

『アラメシアの儀』:勇者トークンを特殊召喚しつつ『運命の旅路』をサーチ。『聖殿の水遣い』はもちろん『天獄の王』の特殊召喚成功時にサーチも。
『運命の旅路』:発動後にモンスターを召喚・特殊召喚することで勇者トークン関連モンスターをサーチ。その後墓地に送るカードは『騎竜ドラコバック』が最有力だがエルドリッチ関連のカードを墓地に送って墓地効果発動を狙える。
『聖殿の水遣い』:手札・墓地から除外して『アラメシアの儀』をサーチ。『おろかな埋葬』で直接墓地に送ってもいい。
『流離のグリフォンライダー』:特殊召喚が容易な万能カウンター持ち。デッキのキーカードの1枚。
『騎竜ドラコバック』:通常モンスターに装備することで相手カード1枚をバウンス。墓地に送られるとフィールドの勇者トークンに再装備できるので、エルドリッチの蘇生効果のコストにすることも可能

その他汎用カード

『天獄の王』:罠カードが多いので除去対策に。
『灰流うらら』:対サーチ効果、墓地送り効果。
『PSYフレーム・γ』『PSYフレーム・ドライバー』:対モンスター効果。後攻の時に。
『エフェクト・ヴェーラー』:対モンスター効果。
『墓穴の指名者』:対灰流うらら、対【エルドリッチ】にも。
『抹殺の指名者』:対灰流うらら、対墓穴の指名者、ミラーマッチにも。
『おろかな埋葬』:主に聖殿の水遣いを墓地に送るために使用
『サンダー・ボルト』:モンスター除去。
『ハーピィの羽根帚』:魔法・罠除去。
『ライトニング・ストーム』:攻撃表示モンスター/魔法・罠除去
『無限泡影』:対モンスター効果。

余談

 この2つのデッキが合わさると、完全に勇者と魔王が手を組んだようにしか見えないのは私だけでしょうか。
 世界の半分をやろう、という誘いに乗ったエンドか倒した魔王が人間として転生して仲間になるエンドか。

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