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闘病記録:7 放浪の旅へ誘われる癌検査はわからない稚内

「それで、大変申し訳ないのですが…」

癌の検査をしに来たら、担当の先生から三行半を突き付けられた話の続きになるのだが…
いやいや、理由はわかるけど、そんなど真ん中ストレートに無理!と言われた後に、まだ何かあるんかい!

「巨四郎さんの体重に耐えられる手術台がある病院なんですが、わからないんですよ」
ふぁ⁈ わからない?WAKARANAI?
脳内では藤本卓也先生の名曲、稚内ブルースのサビ
「稚内わからない、稚内わからない、あああ、もう、わからない」
がグルグルとグルグルとループしたのです。

「大学病院であれば、外国の身体の大きな人も対応してるんで、おそらく手術台も対応してるんじゃないかと思うんですが…それを調べる術がないんです」
な、なるほど…
確かに病院のサイトにイチイチ細かく『当病院の◯◯科の手術台は最大120キロまての対応となります』なんて事は書かないわなw

「なので、巨四郎さんご自身で次の病院を探してください。宛先は無しで紹介状書いておきますのて」
再度、俺の脳内には稚内ブルースが流れ始めた。より大音量で。

「稚内あとがない、稚内あとがない、あああもう、あとがない」
いやいやいや、ほんまにわからないし、あとがないし、稚内だし!
どないせーちゅーねーーん!
と普段ならブチ切れモードでガン詰するような場面ではあるが、この時点で俺の思考回路は完全に変わってたんでしょうな。

「あかん、麻酔されて暴れたってだけでもかなりオモロいのに、次は病院を自分で探せとか、そんなんめちゃくちゃオモロいやん!」
俺の表情は怒りでのゆがみより、思わずなニヤケた😃になっていたに違いない。
そう、自ら確信したわけなんですな。

さて、それじゃ早速、大学病院を探しましょ!という話はまた後日。

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