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挫折感を生み出す「ちっぽけなプライド」

こんにちは、花木裕介です。

今日は、ミドル世代の抱える挫折感を少しでも和らげるためのヒントをご紹介したいと思います。

私自身の経験なので、皆さんに使えるかは分かりませんが、少しでも参考になれば幸いです。



プライドが高かった学生時代

私は、自分で言うのもおこがましいのですが、学生時代、人よりも少しスポーツができたり、勉強ができたりということがありました。

今思えば、狭い世界でのことなのですが、それによって多少の自信を持つことができていました。

そして、この思いがいつしか、人と自分を比べることにも繋がっていったように思います。

「自分は他者よりも優れている」
「たとえこの部分は負けていても、この部分なら絶対負けない」

無意識のうちにこんなふうに思っていたんですね。要するに、自分が下に見られるのが嫌だったわけです。

そして、この考え方は、ときが経ってもなかなか消えることはなかったように思います。

次々と追い越されていく焦りと悔しさ

10数年後、管理職を目指しながら40歳を前にして病気になり、その後、職場内でのキャリアに遅れが出てしまってからも、焦りばかりが募っていました。

「病気さえなければ……」
「こんなはずではなかったのに…」

結果的に、復職してから、自分より後に入社した方や自分より若いメンバーが次々と管理職登用されていきました。  

約5年間で30人近くのメンバーに追い抜いていかれたでしょうか。

毎年、最も辛いのが、昇進者が呼ばれる期初のミーティングでした。晴れがましい舞台で挨拶するメンバーを横目に、自分はその挑戦権すら手に入れられない。

病気になってしまったから仕方がない、では済まされない悔しさを胸に、目の前にある代用可能な事務作業に従事する日々が続きました。

ちっぽけなプライドを捨てた先にあるもの

でも、その悔しさが、時を重ねるごとにいつの間にか少しずつ少しずつ薄れていったんですよね。

もちろん今でも悔しい気持ちがないわけではないのですが、自分の中でも諦めのような気持ちが生まれてきたこともあり、以前ほど嫌な気持ちにならなくなってきました。

強がりかもしれませんが、一般社団法人を設立したり、書籍を出版したりと、自分自身本当にやりたいことに出会えたことも大きいかもしれません。

でも、一番は、ちっぽけなプライドを捨てられたことだと思っています。

年齢的なものなのかは分かりませんが、人に負けたくない、下に見られたくない、というプライドが少しずつなくなり、自分が叶えられなかった目標を叶えたメンバーたちを心から応援できるようになりました。

逆に、この挫折がなければ、今もなお、ちっぽけなプライドを守りながら生きていたかもしれない。

そう思えば、早めにそのことに気づけて良かったとも思います。

今私が取り組んでいることの多くは、(人と上下の関係を築くことではなく、)横のつながりを大切にしながら一つ一つ実現させていかなければなりません。

多くの人の力や助けを借りながら、時に自分も誰かの力になれるよう、これからも取り組んでいきたいなと思っています。

(つづく)

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