石山剛

住宅用ガラス・サッシを扱う(株)イシヤマ代表。同じ境遇の零細企業経営者へ向けて日々の気…

石山剛

住宅用ガラス・サッシを扱う(株)イシヤマ代表。同じ境遇の零細企業経営者へ向けて日々の気づきをつらつらと書いてます。

最近の記事

【断りのススメ】無用のストレスからは解放されよう

数年ぶりに顔を合わせた業者さんを少し心配している。 最後に会ったのはコロナ前で、その際は地元の中堅ゼネコンで仕事をすることになったと喜んでいた。 当時の選択が正しかったかどうかはわからない。ただ、数年後、明らかに疲弊した姿に変わったのは何らかの影響があったと考えてしまう方が自然だ。 「ご無沙汰です」とかけた声にちからのない返事でかえす業者さん。その後の立ち話で聞いた事実は、わたしの想像からそんなにかけ離れてはいなかった。 この業者さんに限らず、一定の割合でしんどい顧客

    • 【衰退産業】生き残り方は今ある中にヒントがある

      昨日は夕方からとあるメーカー主催の会合に出席していた。 関東近郊の同業者が集まるということで顔を出してきたのだが、一同に集まるとこの業界もまだまだ活気があるように思えてしまうのだが、メーカーの話によれば毎年7%減で廃業を理由に減少しているそうだ。 この傾向は今後10年で一気に進むことになり、残された業者も後継者の不足により、自分の代で廃業することを決めている方も多い。 会合の中で飛び交った会話の中で「新しい分野へ」というテーマが度々持ち上がった。衰退していくのを指をくわ

      • 【ちょっと待って!】「来た仕事」と「来ちゃった仕事」違いを考える

        自社サイトリニューアルに伴い、先日1回目のミーティングが行われた。 そのミーティングの前に、制作会社側からヒアリングシートの記入を宿題として課されていたのだが、そのヒアリングシートを埋めるうちに「欲しい仕事」が段々と自分の中で明確になってきたのだ。 noteにも度々書いていたが、できる仕事がすべて欲しい仕事とは限らない。自社の仕事を受け入れる間口を“できる仕事”のカテゴリーにしてしまうと当然のことながら雑多な顧客が流入する。 平たく言えば招かれざる「来ちゃった仕事」が一

        • 【学び】知識は興味のあるうちに詰め込め!

          「お金が好きかもしれない」 2年程前に当時小学5年生だった次男された告白だ。 日本ではお金のことに興味をもつことがややタブーな風潮だが、わたしは自身が商売をしていることもあり、積極的にお金の話はするし、なんなら子供でも読めるお金に関する本をリビングの本棚に何冊もセッティングしている。 そんな次男から先日「将来会社をやってみたいかもしれない」という2年前から数歩進んだ告白をされた。 息子たちは何か相談事や聞いてほしい話があるとわたしの寝室を訪ねてくる。次男がやってきたの

        【断りのススメ】無用のストレスからは解放されよう

        • 【衰退産業】生き残り方は今ある中にヒントがある

        • 【ちょっと待って!】「来た仕事」と「来ちゃった仕事」違いを考える

        • 【学び】知識は興味のあるうちに詰め込め!

          【ブレスト】商売の悩みはまず書き出すことから解決に向かう

          商売をしていると、次々と課題が持ち上がり壁にぶつかる。 何から手を付けていいのやら頭の中がいっぱいになり思考も行動もストップしてしまうなんてことは日常茶飯事。 解決の糸口を見つけようにもモヤモヤに頭の中が支配されうまく頭が働かないなんてことはよくあることだ。 その場合は頭の中を整理する目的でとにかく考えていることを紙に書き出すことが有効だ。 書き出す際はノートでもチラシの裏でもなんでもいい。付箋を用意してホワイトボードに貼り付けるなんてことでもいいと思う。とにかく頭の

          【ブレスト】商売の悩みはまず書き出すことから解決に向かう

          【顧客層】ぶら下げられたエサには旨味はない

          「他にも仕事を沢山出せると思うんだけど」 このあとに続くのは大抵の場合、現在進行形の仕事の値引き交渉である。 そしてこのふんわりとした言葉が現実になったためしがない。発注者側の常套句として使われることが多く、ようはエサをチラつかせて取引きを有利に進めようする姑息な手段だ。 そんな子供でもわかりそうなやり口にダマされる奴なんているの?と思われるだろうが、世の中には「仕事をくれるなら、、、」と簡単に値引き交渉に応じてしまう人は多い。 応じてしまう人の大半は、現状が厳しい状

          【顧客層】ぶら下げられたエサには旨味はない

          【売上増】売上げはハードルを徐々に上げていくように増やしていく

          「売上げが足りてない」 10年前に会社を引き継いだ際に感じた所感だ。 その他にも多額の借金やら回収できない売掛金やらと色々な問題に直面していたが、とにもかくにも売上げ自体がまったく足りていないことが根本的な問題であった。 ビジネス書を読み漁り、なんとか浮上のきっかけをつかみたい焦りはあったが、なにも生み出せていない状態の会社がいきなりV字回復するようなミラクルが起こることはなかった。 冷静に考えなおして「今できること」にフォーカスし、ようやく歯車はゆっくりと前進しはじ

          【売上増】売上げはハードルを徐々に上げていくように増やしていく

          【観察しよう】忙しいのに儲からないのは、儲かることに集中していないから

          同業者の社長が体調不良によりしばらく休業するという情報が耳に入った。 最後に会ったのは半年ほど前だったか、師走にさしかかる時期もあり、多忙ということで少々疲れ気味だった記憶である。 その際に社長がおっしゃってたのが「もうすぐ還暦だというのに朝から晩まで働きづめだよ」という冗談とも弱音とも取れる発言。実際にしばらくかなりのハードモードで働いていたのだと思う。 にもかかわらず、会社の方はまったく儲かってないということも言っていたが、それも謙遜や卑下したものではなく、ホンネが

          【観察しよう】忙しいのに儲からないのは、儲かることに集中していないから

          【先見の明】先行者利益か、得意を磨くか、時代を見据えた商売感

          昨日の現場調査でのこと。 古いビルの改修工事を希望とのことでヒアリングを進めていた。立ち会っていただいたのは70代とみられるそのビルのオーナーであり、自社ビルの会社の会長なる方。 風貌はどこにでもいる年配の方そのものであったが、手にしているのはiPhoneで腕につけているのはApple Watch。改修工事の話から飛躍して、ご自身の商売についてあれこれお話を聞かせてくれた。 その中で、20年前から会社の集客を完全オンラインに移行したとのことで、そこから会社の業績は右肩上

          【先見の明】先行者利益か、得意を磨くか、時代を見据えた商売感

          【高価買取】会社をウラにはお宝がいっぱいだった

          今月から働いてもらうことになったパートさん。何をしてもらおうかと考えていた中で、ずっと「いつかやろう」と思っていた作業を思い出した。 それは会社のウラの片付け。 父の代から溜めに溜めた在庫品や不用品が場所を占領しており、ここをいつか整理できないものかと、ウラを通るたび考えていた。 そのほとんどがミス発注やムダに多めに発注した部品やら部材やらの山。 「在庫」としているが、その管理ができていないことから、ウラで眠っているにもかかわらず、また同じものを発注するものだから「在

          【高価買取】会社をウラにはお宝がいっぱいだった

          【行動】見える景色を変えるにはアウトプットが必要だ

          現在、人生で何度目かの脱皮を試みている。 成長=脱皮と表現するとやや厨二病のようだが、ようは現状に満足していないモヤモヤから脱するために試行錯誤に熱が入っているのだ。 「何かを変えたい」などの願望をかなえるなら、その気持ちを行動に移さないことには変化は望めない。 そんな当たり前のことを最近あらためて感じている。 最近ではアウトプットということばで表現されることが多いが、インプットばかりしていても物事は前に進まない。取り込んだ情報や知恵を行動という出力をもって発信してい

          【行動】見える景色を変えるにはアウトプットが必要だ

          【充実】戦略的な連休の過ごし方

          今日で4連休が終わる。 皆さんは有意義に過ごせただろうか?レジャーに出かけたという人も、家でゆっくり過ごした人も連休で英気を養えていたら幸いだ。 忙しい現代人にとって、休みは貴重であり、必須だ。 休みをどう過ごすかによってその後の生活が大きく影響を受けることもあり、学生時代のように何の予定もなくダラダラ過ごす、ということは少ないのではないだろうか。 わたしなんかは子供たちの贅沢でムダな時間の過ごし方を見ていると「なんともったいない、、、」と嘆いてしまうが、子供たちもそ

          【充実】戦略的な連休の過ごし方

          【注意!】「安売り」は麻薬と同じ。簡単にはやめられない

          商売とは表面ではわからないもの。 今まで何度も業界のウワサや、メディアによる露出などの影響から、その会社が上昇気流に乗っていると思わされてきた。 ひどいものだと、成功者を謳うビジネス書の著者から請けた仕事で未払いが発生し、探りを入れてみれば成功者どころか借金まみれの債務者だったなんて例もあった。 だからこそ、表面の派手さであったり、メディアが騒ぎ立てる内容であったりは少し冷めた目で距離を置くくらいで丁度いいと思うのだ。 そしてまた業界の有名人が転落しつつある。 詳し

          【注意!】「安売り」は麻薬と同じ。簡単にはやめられない

          【資金繰り】その売上げ、いつ振り込まれるの?は気にしよう

          久しぶりに悪い夢で目を覚ました。 会社の預金残高がなくなり、各仕入先から支払いの催促を受ける、というような夢であった。 10年前のトラウマか、当時は資金繰りに窮し、仕入先に支払いを待ってもらったり、銀行に融資の返済を減額してもらったりと、常にお金が足りずヒリヒリした毎日を送っていた。 わたしが会社を引き継いで一番初めに覚えた言葉が“資金繰り”というくらいである。それだけお金に苦労していたことは間違いない。 商売でお金に困るとすぐに追加の融資やキャッシングなどの安易な方

          【資金繰り】その売上げ、いつ振り込まれるの?は気にしよう

          【メンタルヘルス】考えたくないことは一旦フタをしてしまおう

          今日から4連休。カレンダー通りにしっかり休む予定。 今年から子供たちは全員中学生ということもあり、以前のように「どこか遊びに連れてって」というおねだりはなく、部活か友達と出かけるか、と忙しい。 何年かぶりに完全ノープランの連休となった。近所に出かけるくらいはあるかと思うが基本的にはゆっくり過ごすというゆるい連休となりそうだ。 以前、ある社長から「連休であろうが年末年始であろうが仕事のことを考えてしまう」というようなことを耳にしたことがある。 それは社長が仕事人間だから

          【メンタルヘルス】考えたくないことは一旦フタをしてしまおう

          【改善】ヒットを量産することで勝ち筋を強化する

          ここ1ヶ月ヒット級の当たりが増加している。 地道にこのままヒットの量産を増やしていければ今期の計画はまずまずである。 去年、一昨年の不振から事業そのものを再構築することにしたのだが、その際に大きく考え方が変わったのは「誰に何を売って成長していきたいか?」という根本的な問いである。 その辺がここ数年ブレていたこともあり、余計な仕事や狙い通りの売上げにつながらず苦戦していた。 10年前もそうだったが、現状が満足いくものでない場合、一発逆転的な発想が顔をのぞかせる。はやくそ

          【改善】ヒットを量産することで勝ち筋を強化する