ちゃんとしなきゃ‐ぼくの病休日記(9)

教室に連れ戻して、ケンカの仲裁して、保護者に電話連絡して、の毎日。

クラスの約半数の子の家庭から、なんであいつと同じクラスやねんと連絡がきた児童大杉君(仮名)の言動は、日に日に激しくなっていきます。

前年度この子達を担任していた先生、1名は退職してしまいましたが、1名は残っておられたので、毎日のように相談に行っていました。というより、話を聞いてもらいに。

「大変よな~」
「ぼくのやったらこうするかな~」
「正直に話すしかないよな~」

こういう会話しかできないけれども、話を聞いてくれる。解決にはならないけれども、一緒に悩んでくれる。そんな時間がぼくを優しく包んでくれていました。


ただ‥‥

小学校では学年団というものがあり、主任が中心となって学年運営をしているのです。

学年主任とはもちろん毎日会話を交わし、現状を共有します。相談もします。

「良くしていきたい」「改善したい」

これは、僕はもちろん、子どもたちの願いでもあると思います。

しかし、しんどい子どもたちにとって変わるということは、さらに負担をかけるということ。

ぼくにとっても、

「ちゃんとしなきゃ」「させなきゃ」

は、自分を追い詰める言葉でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?