gakko_no_sense

小学校の教員をしています。 仕事のことやらプライベートのことやら、感じたり考えたりした…

gakko_no_sense

小学校の教員をしています。 仕事のことやらプライベートのことやら、感じたり考えたりしたことをアウトプットしていきたいと思います。

記事一覧

成瀬は天下を取りに行く

話題過ぎたのだ読んでみたくなりました。 「めちゃおもろい」 マジメというか素直というか、そんな言葉では表せない成瀬というキャラクター。自分ではしないことをする人…

3

泣ける家庭訪問‐ぼくの病休日記(12)

そんなこんなで始業式から一か月がたち、5月のGWの谷間に家庭訪問がありました。 当時の勤務校では、家庭訪問期間が3日間設定されており、期間中の授業は午後カット。給…

2

きみのお金は誰のため 田内学

時代が進んでお金に振り回されるだけでなく、つながりも失ってしまった。 あるあるやな 「昔は良かった。それに比べて…」 これからの時代、よくないことばっかりと思え…

3

きみのお金は誰のため 田内学

僕 お金大好きです 家庭を持って子どもが生まれて、車を買って家を買って、人生の大きな買い物をしてお金の不安もあって、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取っ…

自分にしかわからない‐ぼくの病休日記(11)

いろんな人に相談しては、「当たり前やん、そんなことで解決できたら自分はしんどくない。」って思いながら日々を過ごし、だんだんと「もうええわ」と感じるようになってい…

gakko_no_sense
10日前
2

賢者の書‐パート2

昨日、喜多川泰さんの「賢者の書」を投稿したんだけど、大事なこと忘れてた。 道徳の学習とからめて、伝記についてふれたんだけど、もう一つ。 「あなたの言葉を一番聞い…

gakko_no_sense
11日前
2

賢者の書

またまたやってきました!喜多川シリーズ 読むのは4冊目かな⁉自己啓発なので、やっぱり読後感が良く、読みやすい。 筆者の喜多川さんの本は、手紙屋が最初だったかな。…

gakko_no_sense
12日前
2

だいじょうぶ‐ぼくの病休日記(10)

学年主任に相談すると、 「ここをこうしよう」 「こんなときはこうしよう」 たくさんのアドバイスをいただけます。 ただ、この行為が僕を苦しめます。 アドバイスされ…

gakko_no_sense
2週間前

ちゃんとしなきゃ‐ぼくの病休日記(9)

教室に連れ戻して、ケンカの仲裁して、保護者に電話連絡して、の毎日。 クラスの約半数の子の家庭から、なんであいつと同じクラスやねんと連絡がきた児童大杉君(仮名)の…

gakko_no_sense
2週間前
1

読書記録

「タカラモノ」和田裕美 この本を良い本だと思っていいのだろうか… 葛藤の中、読み終えました。 ストーリーも家族の絆も面白く読み進められます。どんな展開があるのか…

gakko_no_sense
3週間前
1

52ヘルツのくじらたち

クラスの読書好きな女の子におすすめされて読んでみました。 ざっとかなしい話ということは知っていましたが、悲しいこと満載セットでした。 ヤングケアラー、DV、ネグレ…

gakko_no_sense
3週間前
5

新しい日常‐ぼくの病休日記(8)

クラスの約半数の友だち、保護者から 「かかわりたくない」という思いを持たれている子がいる 教室に入れない、学習と向き合えない子が10人近くいる 学級がスタートし…

gakko_no_sense
3週間前
1

やってあげる

病休日記は少し中断して、気付きを。 教員をされている方からすれば、当たり前なのかもしれない。 「何言ってんの」 って言われるかもだけど、僕は12年目にして気付い…

gakko_no_sense
4週間前
2

なんでなん?‐ぼくの病休日記(7)

始業式の日は3時間授業。 始業式→学級編成→配布物・提出物回収で終わり。 鬼のようにとてつもない数の手紙を配ってさようなら。 この日の感想「ちゃんとすわってるや…

gakko_no_sense
1か月前

クラス分け‐ぼくの病休日記(6)

校長先生からの担任発表で不気味な静けさを放った新5年生。 担任を知ってから、クラス分けです。 1組の澤田先生(生活指導バリバリキャラ)クラスになるのか、 はたま…

gakko_no_sense
1か月前

いよいよ始まる‐ぼくの病休日記(5)

時は少し進み、始業式。 5年2組41人の学級担任として、新年度が始まりました。 朝は、昨年度担任していた新2年生を引率して始業式、着任式へ出席します。この時も、…

gakko_no_sense
1か月前
3

成瀬は天下を取りに行く

話題過ぎたのだ読んでみたくなりました。

「めちゃおもろい」

マジメというか素直というか、そんな言葉では表せない成瀬というキャラクター。自分ではしないことをする人。それが成瀬。

みんな友だちになってほしいと思う。でも、周りの人は少し離れてみてる感じ。

ぼくは友だちになりたい。定期的に現状報告をしあいたい。

一番心に残ったのはここ。
「わたしの描く相関図の外で暮らしているひとたちも、それぞれ

もっとみる

泣ける家庭訪問‐ぼくの病休日記(12)

そんなこんなで始業式から一か月がたち、5月のGWの谷間に家庭訪問がありました。

当時の勤務校では、家庭訪問期間が3日間設定されており、期間中の授業は午後カット。給食を食べて下校。そのため、毎日13軒くらいの家庭を訪問することになります。

学級の約半数の家庭から、年度当初に「なんであいつと一緒のクラスやねん」とお声をいただいたり、教室に入らずにトムとジェリーみたいなケンカ(そんなに可愛くないけど

もっとみる

きみのお金は誰のため 田内学

時代が進んでお金に振り回されるだけでなく、つながりも失ってしまった。

あるあるやな
「昔は良かった。それに比べて…」

これからの時代、よくないことばっかりと思えてしまうけれど、そんな中で大事なこと、大切なことを自分の中に作って広げていこう。

その大切なこととは、「“ぼくたち”の範囲を広げる」

「お金の奴隷になっている人ほど、“ぼくたち”の範囲が狭くなって、社会をぼくたちの外に感じて、すべて

もっとみる

きみのお金は誰のため 田内学

僕 お金大好きです

家庭を持って子どもが生まれて、車を買って家を買って、人生の大きな買い物をしてお金の不安もあって、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取ったりもしました。
ちょっとわかったつもりになったりしたけど、全然知らないんだな。

これだけ「へー」と思えるということは知識量が圧倒的にたりないよなと思わされました。もうちょっとお金の勉強したいと思います。

「僕らは、良くも悪くもお金

もっとみる

自分にしかわからない‐ぼくの病休日記(11)

いろんな人に相談しては、「当たり前やん、そんなことで解決できたら自分はしんどくない。」って思いながら日々を過ごし、だんだんと「もうええわ」と感じるようになっていきました。

「自分のしんどさは、自分にしかわからない。」

長い年月が経った今もそう思います。

長い長い子どもとの一日を過ごしては、放課後になっては学年主任から逃げ惑う毎日。とはいえ、まったく話さないわけにもいかないので、自分から何気な

もっとみる

賢者の書‐パート2

昨日、喜多川泰さんの「賢者の書」を投稿したんだけど、大事なこと忘れてた。

道徳の学習とからめて、伝記についてふれたんだけど、もう一つ。

「あなたの言葉を一番聞いているのはあなた自身なの。そしてあなたは誰の言葉よりも自分自身の言葉に強い影響を受けて人生をつくっているの。」

教師として、言葉を使って子ども・保護者・同僚と関わり、言葉を育んでいく立場にあることをここ最近強く感じていた。

以前なら

もっとみる

賢者の書

またまたやってきました!喜多川シリーズ

読むのは4冊目かな⁉自己啓発なので、やっぱり読後感が良く、読みやすい。
筆者の喜多川さんの本は、手紙屋が最初だったかな。奥さんのおすすめとして読んでみたらびっくりだったんだけども。やっぱりいい!

四冊目にして、どれを読んでも共通している部分が多く、一緒やんって感想を持つ人もいるかもしれないけれど、言葉が素直にどんどん入ってくるのでなにより気持ちいい。すご

もっとみる

だいじょうぶ‐ぼくの病休日記(10)

学年主任に相談すると、

「ここをこうしよう」
「こんなときはこうしよう」

たくさんのアドバイスをいただけます。

ただ、この行為が僕を苦しめます。

アドバイスされるのは、すごく基本的なこと。基本ができていないから学級はしんどい状況にある。でも逆に、しんどい状況だから基本ができないのである。

宿題やってきません。チャイムなっても教室戻ってきません。授業のじゃまします。友だちにも、先生にも。当

もっとみる

ちゃんとしなきゃ‐ぼくの病休日記(9)

教室に連れ戻して、ケンカの仲裁して、保護者に電話連絡して、の毎日。

クラスの約半数の子の家庭から、なんであいつと同じクラスやねんと連絡がきた児童大杉君(仮名)の言動は、日に日に激しくなっていきます。

前年度この子達を担任していた先生、1名は退職してしまいましたが、1名は残っておられたので、毎日のように相談に行っていました。というより、話を聞いてもらいに。

「大変よな~」
「ぼくのやったらこう

もっとみる

読書記録

「タカラモノ」和田裕美

この本を良い本だと思っていいのだろうか…

葛藤の中、読み終えました。

ストーリーも家族の絆も面白く読み進められます。どんな展開があるのか楽しめます。

お母さんの言っていること、心に響くもの、勇気づけられるものあります。

その言葉はお母さんの考えを表していて、行動に移しているので読者に届くんだと思う。

「あんたが自信さえもてば、めちゃすごい長所になるねん」

「あ

もっとみる

52ヘルツのくじらたち

クラスの読書好きな女の子におすすめされて読んでみました。
ざっとかなしい話ということは知っていましたが、悲しいこと満載セットでした。

ヤングケアラー、DV、ネグレクト、LGBTG、現代のいろんな社会問題を詰め込んだ作品になっていて、そんなところが読者の興味関心を惹いたのかなと。

届かない声と聞こえない声。やっぱり人の声は、聴こうとしないと聞けない。

誤った思い込みとその判断によって引き起こさ

もっとみる

新しい日常‐ぼくの病休日記(8)

クラスの約半数の友だち、保護者から
「かかわりたくない」という思いを持たれている子がいる

教室に入れない、学習と向き合えない子が10人近くいる

学級がスタートして、教師としての新しい日常をむかえた。

ケンカしても仲直りして、またケンカして。
朝、教室に行くとクラスの子は教室にいて。
指導されながらも、楽しく遊んで。
みんなで行事に向かって協力して。

そんな教師生活を歩んでいて、それが当たり

もっとみる

やってあげる

病休日記は少し中断して、気付きを。

教員をされている方からすれば、当たり前なのかもしれない。
「何言ってんの」

って言われるかもだけど、僕は12年目にして気付いた。

やってあげていいんだ。

ずーっと高学年を担任していたからなのか、僕はやってあげることはその子のためにならないと思っていた。

やってもらってたら、その子はできない、わからないまま。だと思ってた。

今年度、支援担当として付き添

もっとみる

なんでなん?‐ぼくの病休日記(7)

始業式の日は3時間授業。

始業式→学級編成→配布物・提出物回収で終わり。

鬼のようにとてつもない数の手紙を配ってさようなら。
この日の感想「ちゃんとすわってるやん」

「自分ならいけるんじゃね⁉」という気持ちと「もっとえらいことになるかも」という気持ちを合わせ持っているこの頃では、OKみんな生きてる。って感じ。

しかし、次の日の朝、驚かされる。

職員朝会を終えて教室へ向かうと、ろうかに数名

もっとみる

クラス分け‐ぼくの病休日記(6)

校長先生からの担任発表で不気味な静けさを放った新5年生。

担任を知ってから、クラス分けです。

1組の澤田先生(生活指導バリバリキャラ)クラスになるのか、

はたまた

2組の若造(僕)のクラスになるのか、

いまいちな反応のまま、多目的室に移動します。

そして、それぞれの担任からの呼名により、名前の順番に並び、そのままの流れで学年集会。学年開きとなります。

主任の澤田先生から学年目標である

もっとみる

いよいよ始まる‐ぼくの病休日記(5)

時は少し進み、始業式。

5年2組41人の学級担任として、新年度が始まりました。

朝は、昨年度担任していた新2年生を引率して始業式、着任式へ出席します。この時も、自分が担任する新5年生の様子が気になります。

「休まんとみんなきてるやん」

「まっすぐ並べてるやん」

「話聞いてるやん」

当たり前ともとれますが、そんな小さな〇を積み重ねて学級経営を進めようと横目に〇を探しながら参加しました。

もっとみる