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世界は一つ"瀬長瞳の人形コレクション"

名護の園長先生からご案内いただき、2日と開けずに名護にやってきました。
今日のお目当ては「世界の人形展」

https://www.city.nago.okinawa.jp/articles/2023021200011/file_contents/kodomoninngyoutirasi.pdf

ネーミングから、すでに落ち着かなるほどのワクワク感。

愉快なピエロにお出迎えされて、少し足早に中に入ります。
平日の夕方ということもあり、静かな空間でした。手作り感に温かみを感じながら、ゆっくりと会場を歩きます。
瀬長さんの長年のご友人から「カナダから送ってくるだけでも大変だったよ」と、7月におききしていました。

この人形展は、瀬長さんの40年のコレクションの中から、セレクトされています。カナダで暮らしていた頃に、お隣の方から世界の人形を譲り受けて以来、コレクションを続けてこられたそうです。

今回は、昨年5月に「北部の教育に役立ててほしい」と、名護市に寄贈された人形たちが展示されています。

赤ちゃん人形の前では、お母さんに抱かれた1歳くらいの女の子が「あかちゃんかわいーねー」とリズムに乗って、人形に声をかけていました。
どんな子の掌の中に握られていたのかな?と想像してみたり。

イッツ ア スモールワールド!

3種類のベスト!顔のペイントも気になります。
タータンチェックはイギリスでしょうか?楽器を鳴らして行進してきたのかな?
こちらは、南米のお人形でしょうか?明るい声が響いて来そうな表情!
これは間違いなく…フラメンコですね!手のひらサイズとは思えない存在感のお二人。
若い母親でしょうか?カゴの下には、果物でも入れてあるのでしょうか?袖口までおしゃれをして暮らしている文化に、興味が湧いてきます。
この方の太鼓、聞いてみたいです。意外と、しっとりとした音楽だったりして…
タイの皆様。
こちらもアジア圏の方達。生活〜音楽〜踊りを想像することも楽しみの一つです。
使われている素材の多様さに驚きます。布、木、草、糸、スパンコール、葉っぱや陶器。
しゃらしゃらと揺れる髪飾り。
ほっぺと、足の開き具合が愛しい!一緒に帰りませんか?とお誘いしたくなる子でした。

近代の、鮮やかなお人形たちも肩を並べて楽しそうです。

「ジェニーちゃん」(りかちゃんではなかったのです)で遊んでいたことを思い出します。いつも靴が片方になってしまって、必死に探していました。

瀬長さんは、ピエロがお好きでコレクションの中でも数が多かったとのこと。その理由を想像しながら、一体一体に作者がいたことを考えます。

数々のピエロの中でも、子どもピエロとおじいさんピエロに目を奪われました。

身につけているもの、表情、お人形の年齢(子どもと大人かな?)など、バラエティに富んでいます。
休憩中でしょうか?それとも考え事をしているのか?
ベテランのピエロではないかとも想像できる、こちらの方から漂う哀愁が気になり、気がついたら接写していました。
こちらの方に「現地の生活を想像してしまうお人形が好きなのだ」ということを気付かされました。
「ねぇ〜どこから来たの?」「今日は那覇から来たよ〜知ってる?」なんて、会話した気になるくらい、表情豊かなお人形さん。この子はどこから来たのでしょう。

場の真ん中には、艶々と輝く子どもたちのお人形たち。
周りに並んでいる「小さな世界」を見つめているようでした。

つよく。そして透き通った瞳。

子どもと一緒に過ごしたお人形は「悲しみ」や「喜び」をたくさん受け止めてきたのだろうし、お土産屋さんのお人形は「うちの国はこんな感じ」「え〜他の国に行くの寒いから嫌だな〜」と、話をしていそうです。

お人形は、作った人、持っていた人、そしてデザインした人、買った人、売った人。今回で言えば、そのお人形を見せてくれた人。
たくさんの「人」の手や目や気持ちがあって、ここにいる。
そう考えるとまた、世界が見えてくるようで、マスクの下の頬が緩みます。

2月26日まで、名護市民会館の中ホールで開催中。
世界旅行に連れて行ってもらうことができます。

ぜひぜひ足を運んでみてください。

おまけ*

プレゼントの箱に入って届いたお人形は?UFOキャッチャーのお人形は?ぬいぐるみとの違いは?なんて考えながら、名護からの帰り道。
たくさんのお人形を作ってきた「通称:おばさん」の家に、チラシをお届けしたくて寄り道をしました。(忘れ物もありました)

おばさんにも、人形展のお話聞いてみたいです。

看板はお花屋さんですが、所狭しと並ぶお人形と、身体中が反応してしまう美味しそうな匂い。こちらの紹介はまた改めて。

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