こんなことをいつまで続けるのか

『こんなことをいつまで続けるのか』。私の頭の中でずっと鳴りやまないパワーフレーズであるが、「こんなこと」とは、借金やFX(ギャンブル)も含めて、今の私自身の生活や人生、それらすべてを指している。

無味乾燥で、くだらない日々のサイクル。何をしても既視感、二番煎じ、すくに飽きる。仕事も一応やってはいるけれど、大義や崇高な理念は何一つない。結婚生活に対しても昔から憧れがなく、且つ『飽きたからやーめぴ』は
相手にとってかわいそうなので踏み切ることはない。こんな生活、果たしていつまで続けるのだろうか。FX(ギャンブル)に走ってしまうのは、そういった一連の虚無感に対する抵抗とも言えるかもしれない。とことん自己否定をし、ぶっ壊したいという破壊衝動。でも、生存本能もあるので本当に破滅したくはない。

なぜ、このように悩んでしまうのか。自分の中で答えは出ていて「暇だから」の一言に尽きる。かつて私は北海道の農業法人で時給1050円でアルバイトをしていたが、肉体的にクソ忙しすぎて余計なことを考える余地が一切なかった。昼休憩になる12時が待ち遠しく、ただの塩おにぎりが美味すぎて3個くらいを一気に頬張って食べていた。夜ごはんも美味しく、ぐっすり眠れた。そこには充実感があった。ポイントは、頭脳労働ではなく肉体労働である点だ。心も体もガッツリ疲れ切れば、余計な不安は考えなくなる。不安や悩みは、一種のレジャー(余暇)、エンタメなのだ。

ならば「とっとと時給1050円の農業に戻れや」と思われるかもしれない。しかしそれは難しい。別の世界のうまみも知ってしまっているから。都市の喧騒、欲望、雑多感、文化と歴史。お金があれば何でもできる、行き過ぎた資本主義と無限競争社会。バケツをひっくり返したように溢れ出るそれらの邪悪で玉石混交的な魅力が、私をHeaven or Hellのフィールドへと駆り立てる。オ〇ニーを覚えた猿のように、単調農業バイトは決して得られない快感を、追い求め続けてしまう。

6月、FXでおそらく600万以上は負けた。おそらくと言ったのは、怖すぎて現実を直視できず正確な数字と向き合えていないからだ。原資はほぼすべて新しい借金。借金が600万以上増えた。負けすぎて、いまいち実感がわかずに夢うつつ状態。50万負け!とかのほうがが逆に現実味があるので絶望を感じることができるくらいだ。

既存の借金とあわせたら、総額約1000万。奇しくも同じタイミングで母が亡くなってしまい、相続が発生するのでこの借金はじきに返済できる予定であるが、もしそれがなければ本当に自○していたかもしれない(シナリオはなんとなく考えていて、遺書を書いて、自宅賃貸を解約して、ふわっち配信しながら『FXで俺みたいになるなよ!』と皆様へ啓発して迷惑のかからないところで首○り)。

しかし借金を完済できたところで、根本的な変化はない。表題の『こんなことをいつまで続けるのか』に戻るだけだ。ハイレバFX界に身を投じ続ければ、末路は同じだ。映画監督・北野武氏の発言で「拳銃を使う人間は最終的に不幸になるように映画内で描いている」というものがあるが、まさに同じく、ハイレバFXに興じ続ける人間は最終的に不幸になる。勝ちたければ今すぐやめるのが最善だ。

私にとっては、FXもそれ以外も、すべてが現実味のないゲームでしかない。仕事、色恋、借金返済などなど。それらすべてが同一の俎上に載せられている仮想的なゲームに過ぎない。序盤は過熱し、終盤は惰性に陥る。そして今、ゲームのすべてが行き詰まっている。あるテレビゲームで、行き詰まったり飽きたりすると、どうするか。次のソフトを買うのである。

こんなクズでどうしようもない私にも一筋の光明が差し込んでいて、次のゲームが見えている。今月か来月、お金の問題に一旦ケリがついたら、新しいゲームに興じるつもりだ。〇にたくなったりすべてを終わらせたくなるときが週の半分程度はあるけれど(昨晩も〇のうと思って深夜の新宿をひとり徘徊していた)、絶対に立ち直る。借金一億になっても、刑務所にぶち込まれても這い上がる。ご近所の方にお金を貸してくださいと頼み込んで後ろ指をさされても復活する。

最後、お願させてください。利子をおつけして今月末に全額一括返済いたしますので、100万円お貸しいただけないでしょうか。こっそりDM頂けますと幸いです。お忙しい中誠に恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

♨ががお

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