池田 千波留

MC、ラジオパーソナリティ、ライター。小学生の作文・読書感想文の講師。 「note」は…

池田 千波留

MC、ラジオパーソナリティ、ライター。小学生の作文・読書感想文の講師。 「note」は仕事で発信した内容をまとめるのに使うつもり。 主なコンテンツ(増える可能性あり) ・Myスポットライト(舞台、芸能関係) ・季節を楽しむ ・作文、読書感想文 よろしくお願いします。

マガジン

  • 季節を味わう

    日本の自然や言葉の美しさについて、みのおエフエムの番組内で語ったことのまとめ。 主に、暦、季語、季節の花、季節の色について。

  • 舞台について語る

    大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムで番組を担当させていただいています。 舞台が大好き。 舞台に関して番組内で熱く語ったものを文字化して残します。

  • エッセイ原稿

    依頼を受けてお納めした原稿を、発注元に許可をいただいて掲載したもの。

最近の記事

初夏の食べ物の俳句(季節を味わう#0060)

「季節を味わう」では、第5水曜日にその季節の食材を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【粽(ちまき)】 うるち米や餅米などの粉を練ったものを笹の葉や竹の皮などで包んで蒸したもの。端午の節句に作って食べます。もとは茅の葉で巻いて食べたことから粽(ちまき)という名前になっています。 粽結うかた手にはさむ額髪  松尾芭蕉 ちまきを笹の葉でくるむ作業をしている女性が、ふと前髪をかた手に挟んで撫で付けた一瞬を切り取ったものでしょうか。 私などは粽と言

    • 5月の花・植物の俳句(季節を味わう#0059)

      「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花・植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【すずらん】すずらんは春から夏にかけて見ることができる植物。1つの茎から、名前の通り鈴のような形をした小さく可憐な白い花を、10個ほど付けます。 すずらんの花は他の多くの花と違って下向きに咲きます。控えめでナチュラルな姿が愛らしい上、すずらんは香りがとても良く、三大フローラルの1つといわれています。(あとの2つはバラとジャスミン) ちなみに すずらんは漢

      • 行事・催事の俳句 5月(季節を味わう#0058)

        世界で一番短い詩、俳句。 2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。 さまざまな行事・催しの中から私の好みで選びました。 【こどもの日】 5月5日。国民の祝日の一つで、端午の節句とも呼ばれます。 子供の人格を尊重し、子供の幸福を図る目的で昭和二十三年に制定されました。 子供の日小さくなりし靴いくつ   林翔 お子さんが誕生すると、ご家族はお宮参りや初節句など、さまざまな行事や節目ごとに喜びを感じること

        • 5月の季語「風薫る・薫風」(季節を味わう#0057)

          世界で一番短い詩、俳句。 「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。 その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。 【風薫る、薫風】 五月は木々の緑が美しい季節です。 「風薫る」「薫風」は、緑の香りを運ぶ心地よい風のことを表現した季語です。もともと和歌では花や草の香りを運ぶ春風のことを意味していましたが、俳句では初夏の風の意味で使われるようになりました。 先生はふるさとの山風薫る  日野草城 日野草城は明治34年(1901年)生ま

        初夏の食べ物の俳句(季節を味わう#0060)

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        • 季節を味わう
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          12本
        • エッセイ原稿
          1本

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          2024年5月の暦・行事(季節を味わう#0056)

          「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や行事をまとめます。 2024年 5月(皐月)1日(水) メーデー、八十八夜 「メーデー」はかつては「労働者の団結と主張の場」と位置付けられていましたが、現在は「働くすべての仲間の祭典」となっています。 「八十八夜」は立春から88日、暦の上での夏の始まりである「立夏」を数日後に控えて、夏の準備を始める日です。 3日(金) 憲法記念日  1947年(昭和22年)の5月3日に「日本国憲法」が施行されました。 4日(土) み

          2024年5月の暦・行事(季節を味わう#0056)

          宝塚歌劇 2024年雪組『ベルサイユのばら フェルゼン編』ポスターに思うこと(2024年4月)

          みのおエフエムで毎月第4週目にお送りするコーナー『今月のMyスポットライト』は大好きな舞台やエンターテイメントを熱く語る時間。 今月は宝塚ファンの間にちょっとした衝撃を与えている2024年 雪組『ベルサイユのばら フェルゼン編』のポスターについて。 いつものように芸名には敬称略で失礼する。 まずはポスターを見てほしい。⇩クリック ザ・ピンク! 背景も衣装も、散る薔薇の花びらさえもピンク、ピンク、ピンク。 とはいえ、ちゃんと品よく収まっており、とても美しい。 トップスター彩

          宝塚歌劇 2024年雪組『ベルサイユのばら フェルゼン編』ポスターに思うこと(2024年4月)

          4月の花・植物の俳句(季節を味わう#0055)

          「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花・植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【藤】藤は山野に自生するマメ科の蔓性植物で、晩春に咲きます。「藤色」という色の名前になっているほど、美しい色合の花を咲かせます。小さな蝶々のような形の花が房をなすのが特徴。藤棚に仕立てて、垂れる花の様子を楽しみますが、風に揺れる様も風情があります。 藤は万葉の時代から歌に詠まれており、万葉集には26首収められていますし、『枕草子』第75段には めでたきも

          4月の花・植物の俳句(季節を味わう#0055)

          OSK日本歌劇団 天輝レオさんインタビュー(2024年 3月)

          みのおエフエムで毎月第4週目にお送りするコーナー『今月のMyスポットライト』は大好きな舞台やエンターテイメントを熱く語る時間。 2024年3月は、OSK日本歌劇団 天輝レオさんのインタビューをお送りしました。 北海道苫小牧市ご出身の天輝レオさんのお話が みのおエフエムのYouTubeチャンネルにアップされましたので、ぜひご覧ください(お聞きください)。 インタビュアーは、わたくし千波留です。 天輝レオさん インタビュー(YouTube)ブログ記事文字によるまとめは みのお

          OSK日本歌劇団 天輝レオさんインタビュー(2024年 3月)

          行事・催事の俳句 4月(季節を味わう#0054)

          世界で一番短い詩、俳句。 2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。 さまざまな行事・催しの中から私の好みで選びました。 【都をどり】 「都をどり」は毎年4月1日から30日まで、京都祇園甲部歌舞練場で開催される舞踊公演のこと。明治5年、勧業博覧会の催しとして開催されたのが始まりで、現在では京都に春を告げる行事として定着しています。 都をどりでは、踊る人はもちろん、楽器演奏、謡もすべて女性が担当します。京都

          行事・催事の俳句 4月(季節を味わう#0054)

          4月(晩春)の季語「雀の子」(季節を味わう#0053)

          世界で一番短い詩、俳句。 「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。 その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。 【雀の子】 4月(晩春)の季語です。 雀の卵は10日ほどで孵化。数日はまだうまく飛べず、親が付き添って餌の取り方を教え、だいたい2週間ぐらいで巣立ちします。 雀の繁殖は年に2、3回ありますが、春に生まれたヒナ「雀の子」は春の季語で、雀のヒナは嘴の脇が黄色いため黄雀とも言われます。 雀の子そこのけそこのけ御馬が通る   

          4月(晩春)の季語「雀の子」(季節を味わう#0053)

          2024年4月の暦・行事(季節を味わう#00052)

          「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません) 2024年 4月(卯月)1日(月) 年度始まり・エイプリルフール 新たな年度の始まりということで、4月には入学式、入社式が行われます。多くの会社で行われる「入社式」は実は日本独自の行事です。個人ごとに個別に入社する海外ではみんな揃っての入社式もない、というわけです。 一方のエイプリルフールについて。その起源は、旧約聖書、ギリシャ神話、インド、フランス王政など、色々

          2024年4月の暦・行事(季節を味わう#00052)

          3月の花の俳句(季節を味わう#0051)

          「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【菜の花】日本では古くから油菜が栽培されていましたが、現在ではほとんどが西洋油菜です。秋に種を蒔くと、翌年の春に芽を出して黄色い十字の形をした花をつけます。一面の菜の花は元気な黄色でありながら、どこか郷愁を誘います。 菜の花や月は東に日は西に  与謝蕪村 この句は、安永3年(1774年)の句です。 与謝蕪村が、現在の神戸市灘区にある六甲山地の摩耶山(まやさ

          3月の花の俳句(季節を味わう#0051)

          日本の色 3月(季節を味わう#0050)

          「季節を味わう」では、毎月第3水曜日に季節を象徴する日本の色をピックアップ。 3月にもたくさんの色があります。その中から私の好みで選びました。 【曙色】 曙色はオレンジ色がかったピンク色で、東雲色・オーロラ色ともいいます。 サーモンピンクに近い色味で、英語色名のオーロラと同じ色です。 枕草子に「春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる」とあることから、曙色は古くからある伝統色のように思えますが、 そうではなく、欧米のオーロ

          日本の色 3月(季節を味わう#0050)

          3月(春)の季語「卒業」(季節を味わう#0049)

          世界で一番短い詩、俳句。 「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。 その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。 【卒業】 3月(春)の季語です。 日本では小学校から大学まで、卒業式の多くは年度末の3月に行われます。 卒業は別れでもありますが、次のステップに踏み出すことでもあります。別れの寂しさや新たな世界へ一歩踏み出す不安がある一方で、新たなステージへの希望や夢が混じり合った、さまざまな感慨をもたらす季語です。 ゆく雲の遠きはひ

          3月(春)の季語「卒業」(季節を味わう#0049)

          2024年3月の暦・行事(季節を味わう#00048)

          「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません) 2024年 3月(弥生)1日(金) 奈良東大寺二月堂修二会  修二会は我が身の汚れと罪を懺悔し、国家繁栄と五穀豊穣、人々の安寧を祈念する法会で、3月1日から2週間にわたって行う奈良東大寺二月堂の修二会が有名です。 3日(日) 上巳の節句・雛祭  雛祭の正式名称は「上巳の節句」。かつて旧暦3月上旬の巳の日に行われていたことが由来の名前です。  上巳は災いが降りか

          2024年3月の暦・行事(季節を味わう#00048)

          2月の花の俳句(季節を味わう#0047)

          「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【梅】春の季語である梅は、中国が原産で、8世紀ごろ日本に渡ってきたと考えれています。約4500首が収められている『万葉集』には、梅の花を詠んだものが119もあるそうで、かつては花といえば、桜よりも梅だったことが伺えます。 単に梅といった場合は白梅を指します。まだ寒さが残る中に咲く様子が愛されてきました。紅梅は白梅に比べて開花がやや遅く、同じ梅といっても句を詠む

          2月の花の俳句(季節を味わう#0047)