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私と光栄ゲームパラダイス(18)

『光栄ゲームパラダイス』創刊から4年経った1997年。『歴史パラダイス』、そして『月刊DaGama』へと誌面も変遷して行く中、ついに念願の通算100ポイントに到達、限られた投稿者だけに与えられる称号「月刊DaGama友の会会員」に名を連ねる事になった。

素人に毛が生えるどころか、ぺんぺん草すらも生える事を拒否する不毛な世界に、ようやく一輪の花が咲いた気がした。

そんな矢先、寝耳に水な報せが誌面に掲載される。

(『月刊DaGama』休刊…。次号からは誌名を変え、2ヶ月に1冊の刊行ペースに)

『月刊DaGama』休刊…。

次号から偶数月発行の『歴史ファンワールド』へとリニューアル継続するらしいので、完全に消滅するわけではなさそうだけど。

まあ確かに、月刊化まで漕ぎ着けた事も奇跡といえば奇跡とだったようにも思えるし、そもそもの自分がやるべき事は変わらない。

気を取り直して、来るべき『歴史ファンワールド』創刊号に備える。

そして1997年12月。

書店に走り、創刊号をゲットして、早速ペラペラ。

月刊の頃に比べて、歴史マニア向けの特集記事が極端に減り、ほとんどが読者投稿作品を掲載するページの構成になっていた。

(読者投稿作品がほとんどの誌面構成になりました)
(数多く投稿した中で1番適当に描いたのだけが採用された一例)

月刊から隔月に変わった分、単純計算でひと月あたりの採用数も狭き門になったであろうし、より気合いを入れ作品作りに励む日々。この頃始まった4コマ漫画コーナーには、毎回5作品以上投稿するという力の入れよう。採用されて、しおざきのぼる先生にコメントをもらえた時は嬉しかったなあ。

しおざき先生、結構ガチで厳し目のツッコミを入れてくれて、毎回おっかな嬉しかった。

(自分で描いてなんだけど、これ好きです笑)

そんなコツコツ路線を地道に続けつつ、だけど飛び道具も用意していた。

月刊誌時代に投稿した『三國志一騎討ち辞典』や『封神演義宝貝辞典』に続く辞典シリーズが、製作期間半年を経てようやく完成したのだ。

その名も『封神演義人物辞典』!

何百人に及ぶ『封神演義』の登場人物を網羅した大作投稿だ。

これをまとめるためだけに、バイト代による貯金をはたいてワープロも買った。(当時はPCで文章を打つ人はまだ少なく、ワープロ専用機の全盛期だった)

満を持して投稿した大作、その結果は。

(制作期間半年の力作、封神演義人物辞典の原稿途中経過)
(結果数十枚という膨大な量になってしまった)

見事に没。半年の努力が水の泡…。

後日編集部の方にお会いした時に、こちらが尋ねるまでもなく、「アレ、あと数ヶ月早ければメチャクチャ助かったんだよなあ」と。つまり編集部は編集部で、同誌向けではなく別の単行本用に、人物辞典を作成していて、つい最近完成したばかりだった模様。ガーン。

無念だが、長い投稿生活、没を気にしていたら先には進めない。図太く行くのだ。

(つづく)

※全20話を想定しています。思い出の雑誌のレポートと見せかけた、四十路の独り語り。もう少しだけお付き合いください。

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