朱上言、左耳を失う。
みなさんこんにちは。
朱上言です。
最近本当に暑いですよね。
片道40分チャリ通勤というパワープレイを敢行し日々の暮らしを送っている僕としては、この夏はまるで炎に焼かれているかのような苦しみと共に生きるほかないわけです。
さて、炎といえば、
みなさんは中耳炎にかかったことがありますか?
小さい頃にかかる方が多いみたいで、実際結構な割合の人が経験している病気だと思います。
とにかく耳が痛くなる。というシンプルな「苦しみ」の病気なわけですが、
かくいう僕も小学校低学年の頃に罹患したことがあり、
その時はあまりの苦しみから動くこともできず、とにかく「この痛みは竜牙のライトニングエルドラゴだから、スタジアムアウトさせれば治るんだ」と
頭の中でベイバトルを妄想しながら耐えていた覚えがあります。
そんな僕ですが、7月の下旬に左耳の痛みを覚えていまして。
前述の一件も含め3回ほど中耳炎の経験があった僕は、それらとは少し違い「耳の入り口付近が重点的に痛い」「顎も開け閉めすると痛い」ということにも気づいていました。
インターネットで調べてみたところ、入口付近や顎の痛みは中耳炎ではなく「外耳炎」という耳の穴付近の炎症であるらしく、
夏場に湿気が増すと罹りやすくなる点や、痛みが出る直前に若干耳垂れ(耳からでる汁)が出ていたこともネットに書かれていることと一致しています。
ある程度病気の目安はついたものの、仕事がある以上すぐには耳鼻科にかかることもできず、
そんなことは意にも介さぬとばかりに日に日に増していく痛み。
症状に気づいてから2日ほど経ったころに地元から妹が遊びに来たりしましたが、あまりの痛さでまともに話もできず無視してすぐに寝るという兄失格ムーブをかましてしまいました。
ごめんよ…にぃにのことを嫌いにならないでくれ…。
さすがに仕事も私生活もままならないので一旦薬局にて相談したところ、
おすすめされたのは
EVEでした。
ナメた処方しやがってこの野郎……。
と内心ブチギレていましたが、使ってみるとこれがありえんくらい効くのです。
耳の痛みなんて元々なかったのではないかというくらいの抜群すぎる効き目に、
もう一生これを飲み続ければ今後起こる全ての痛みを無効化できるのでは?とすら思いながらも、
流石に放置はできないので、
なんとか上司に頼み込み、仕事の合間を縫って耳鼻科へ行くことに。
初診では目視での検査や聴力検査などを行い、途中マジで錠剤くらいデカいサイズの耳クソが摘出されたりとハプニングはありましたが、なんとか診察は終了。
結果は…
どっちも!?
どうやら外耳炎から中耳炎が併発していたそうです。そりゃ痛いわ。
とはいえその時点でも耳の痛み自体は痛み止めで何とかなっていたので、抗生物質と痛み止めを処方してもらい1週間ほど経過を観察することに。
薬の効果はてきめんと言ったところで、しばらく経つと痛みはほぼ収まりましたが、
それでも耳の詰まったような感覚が全く抜けませんでした。
普段の20%くらいしか音が入ってこない上に自分の声がより大きく聞こえるという、言ってしまえば耳に水が入ったような状態がずっと続く煩わしさに悩まされ、
初診から1週間ほどたった頃、経過報告も兼ねて再度耳鼻科へ。
前回と同じく目視での検診や聴力検査を行い、症状を説明したところ、
ホントに水が溜まっていたようです。
滲出性中耳炎という、中耳炎の後に膿(というよりはなんかそういうかんじの水?らしい)が溜まってしまう病気らしく、痛みはないが聞こえづらくなるとのこと。まさにそれやん。
さて、病名がわかったからにはそれに合う抗生物質を投薬して治療するのかな?と思いきや
この場で施術するとのこと。
マジで?
てか何その器具。こわ。
黒いチューブの先にイヤホンのようなものがついた謎の器具と、細い鉄の管がついたはんだごてのような謎の器具を二刀流する先生。
両手に「謎」を持ってる人なんてなかなかいないぞ。
まずは謎チューブのイヤホンのような部分を耳にぶち込まれました。
自分の手で入れて押さえていろとのこと。
ちなみにこの器具、
もう片方の先端は先生の耳に接続され、チューブtoチューブで僕と先生が繋がっている状態になっており、
「なんかアバター(映画)でこんなシーン見たことあるな…」と考えてしまったのはまた別の話。
そして先生はおもむろに謎の鉄管(てつくだ)を僕の方に向け…
鼻へ入れようとしています……。
やばい!これ痛そう!
聞かなきゃ…
グサァ!!!!
謎の鉄管、左鼻にホールインワン。
これ、嘘でしょってくらい奥までブチ込まれます。
マジで。許可なく人間のこんな奥まで管を入れていいわけないだろってくらい入ってきます。
管が頭の『核(コア)』みたいな場所を通過して直接耳まで向かってる感覚というか、
なんなら
「え…?今これ…後頭部から貫通して外に出てない…?」
ってくらいの攻めっぷりです。
もちろん鉄管(てつくだ)ですから、カテェ材質が鼻奥の粘膜という粘膜全てにギャリギャリ擦って激痛が走ります。
痛すぎて歯を食いしばっていると「力抜いてくださいね〜」と言われます。
無理だろ!!!!!!!!!
無理だって!!!!!!!!!!!!!
舐めんなよ!!!!!!!!(?)
とはいえここまでは管を入れただけ。
一体ここから何が起こるんだ…?と思ったその瞬間、
\ 爆 風 が 噴 射 /
!?!?!?!?
鉄管(てつくだ)の先から突如強烈な風が噴き出しました。
痛(つう)ッ!!!!!!!!
ゴゴゴゴゴゴ!という風の轟音が鼓膜の内側から聞こえるという通常あり得ない体験に脳内は完全パニック状態。
しばらく噴射は続き、突如ボヒュ!という音が鳴ったのを最後に風は停止。
やっと鉄管が抜かれました。
泣きました。
先生曰く、ボヒュ!が「通気」した音らしく、たしかにこれまで20%くらいしか聞こえなかった左耳が45%くらいまで回復している気がしました。
…しかし先生!
これで耳が通ったんですね…!
もうこれで治っていくんですよね!?!?!?!?
来週も!?!?!?!?!?
これをもう一回!?!?!?!
というか
言い方的には
もう数回!?!?!?
そのとき、
絶望に打ちひしがれ、顔面が涙汁(なみだしる)にまみれた僕にティッシュを差し出してくれた
あの看護師さん……
あき竹城に似てたな……。
それから数日後。
またあの痛(ペイン)を食らいに耳鼻科に行かねばならないのか…と数日間萎えながら過ごしていた朱上でしたが、
さすがに逃げるわけにも行かず、また耳鼻科へ。
※施術は全く同じだったので割愛。
しかし今回はなぜか通気がうまく行かず。
「前回ほど耳が抜けた感覚はないですね……。」
と伝えると、
先生は少し黙り、
ゆっくりと告げました。
??????
???????
!?!?!?!?!?
え!?!?!?!?!?!?!
多分8月中には公開予定!
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