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【日記#7】だから、遊んでみなくちゃわからない。

ア〜ア〜アアア〜!!!!!(時候の挨拶)

朱上言です。


定期的にやってくる、過去戦隊ロボの動画を無限に見漁ってしまう時期。


きてます。


あるあるじゃない?
あるあるじゃないかな?


僕の大好きなYouTubeチャンネル。

ゆっくり小話さん。

歴代戦隊ロボの玩具的・作劇的な特色や、その制作秘話、そしてその作品を取り巻く当時の玩具市場についての解説まで、
めちゃくちゃわかりやすくまとめてくださっているゆっくり解説の投稿者さんである。

スーパーライブロボの動画とかすごい好き。


この方、(ソースがわからないので必ずしも全て本当かと言われるとなんとも言えないが)明らかに上記を逸した知識量だし、
多分相当長いことスーパー戦隊を追っている濃いオタクの方なんだろうなぁと思うんだけど、
何よりすごいのは、そういった背景を持っているであろう人なのに「過去の何かを持ち上げるために今の体制を貶めるようなことを全く言わない」ところだ。

こういった古き良きものを題材として取り扱う以上、どうしても「あの頃は良かった」「今に比べて昔はこんなにすごい」みたいな、何かを下げる論調になってしまいがちであろうところを、
常に一貫してフラットな視線で解説されている。

もちろん、それでいてドライすぎるというわけでもなく、
しっかりと取り扱う題材の戦隊ロボ史における功績を讃えているし、その素晴らしさが明確に伝わってくる動画になっている。

僕はいうてもまだ21歳の若造だし、現行のボイトイを心から愛しているので、「昔はこんなに良い!今はそれに比べてこうだからダメ!」みたいなことを言われると結構傷ついてしまうのだが、
この方の動画はそういったダメージを心配せず見られて本当に好きだ。


この方の動画に触発され、「実物を動かしているところも見たいな」と思って昭和の戦隊ロボのレビューを見まくってしまうわけである。

そうやって見たいと思ったとき、ほぼ全ての戦隊ロボのレビュー動画がYouTubeに存在する。というのがまたすごい話で。
当たり前のように見ているけど、これって実際はとんでもないことなんじゃなかろうか、と。
本当にいい時代だなって痛感する。


アーニャ、ヲタファすき。




さて、そうやってヲタファさんの動画を色々未漁っていると、
必然的におすすめに上がってくる動画。


そう、
ジュウオウキューブシリーズである。

実際、今になって振り返った時に、
皆さんはこのロボットに何を感じるだろうか。


放送当時に漂っていた賛否両論入り混じったカオスな雰囲気は、まだ金銭面的に戦隊ロボに手を出せていなかった僕もひしと感じていたし、
実際どう考えても賛否分かれることは明確な商品仕様だったので、そういった世間の反応まで含めて長い戦隊の歴史の一つだったんだよなぁと振り返るくらいのものだと思う。

僕はかなり好き寄りの人間だ。

当時はサンプル品がよくおもちゃコーナーに置いてあったので、見つけたら必ずといって良いほど触っていた。

これはサンプルでいらんことをしていた時のツイート。


憧れ自体はあったものの、やはり当時15歳の中学生の財布に戦隊ロボのデラックスな価格は重く、
手に取ることはできないまま長い年月が過ぎていたが、去年あることをきっかけに中古品をお迎えすることになった。


それこそがDXドンオニタイジンの発売である。


本当にすごいんだ、ドンオニタイジンという玩具は。

凄まじいパワーを持っている。
それはもう説明するまでもないので、ここでは割愛させてもらうのだが。

どうやら世の中には、何かすごいものが目の前に現れた時、「他のものがそれよりもいかに劣っているか」という論調でしか良さを語れない人というのが、自分が思っていたよりもはるかに多く存在するらしい。

きっと見かけた人も多いだろう、

「ドンオニタイジンはこんなにカッコよくてデカくて可動もするのに!

見てくださいよこのジュウオウキングとかいうロボ!ゴミみたいなプロポーションで超小さくて全く動かない!

ひっどいですよねぇ!!!!!!!!!」


みたいなツイート。


あったよね、あったあった。



いや、悲しいよ。

そんなこと言わないでよ。



本当に悲しかった。

ドンオニタイジンはめちゃくちゃ最高だし、革命的な玩具ではあるけど、
それが過去のスーパー戦隊ロボを否定する意味を持つとは到底思えなかったし、

同時に、
せめて自分の心の中だけでも、この邪悪なる言説への反抗の意思を持つためには、
ジュウオウキングを手にするしかない。と確信していた。


そして2022年5月5日、
僕はジュウオウキングを手に取った。


とくにレビューとかそういった意味の記事ではないので、細かい部分は省略するが、
手に取った上で確信したことは概ね下記の3点だった。

1.ドンオニタイジンの方がデカくて可動するから優れているというわけではない、合体のギミック、全体的なプレイ感や取り回しやすさなどを加味していくと、ジュウオウキングに軍配が上がる点も大いにあるので、総合的に見ればどちらも一長一短である。
(これはドンオニタイジンが実際触ってみたら巨大すぎて取り回し辛かったり、思ったより合体ギミックが無難に収まっていたことに起因する)



2.既にキューブが出揃っている今でこそ遊びの幅が広くて素晴らしいが、もしリアルタイムで追っていたらと考えると、どうしても「楽しいは楽しいがやはり1号ロボとしてはギミックがサッパリしすぎている」「後発のジュウオウキューブまで結構時間が空く(直後のキリンでも2週間後、ワイルドジュウオウキング完成までは丸2ヶ月)」辺りが原因で序盤1ヶ月ほどは物足りないと感じてしまっていたであろうこと。


3.定価6000円前後(オープン価格なので決まった価格はないがおおよそこれくらいだったらしい)はちょっと割高。



ものすごく楽しいし、
これはこれで間違いなく素晴らしいものだが、
欠点がないわけではない。

え、

なんだ、ただの戦隊ロボじゃないか。



ただの戦隊ロボなんだ、ジュウオウキングは。
「目の上のたんこぶのように扱われるイロモノ」でも、逆に「完全無欠の名作玩具」でもない。
40数作品の中に当たり前に存在する、普通の戦隊ロボだ。


ただの戦隊ロボだということに気づけないんだ、触っていない人は。

遊んでみなければ、「それがただの戦隊ロボでしかない」ということにすら気づけないこともあるんだ。





DXドンオニタイジンの発売からもうすぐ1年。

あの時起こった「可動」「プロポーション」の革命はしっかりとDXキングオージャーに受け継がれている。
そして、それはもはや戦隊ロボのニュースタンダードとして定着しようとしているのかもしれない。

しかし、戦隊ロボが時代とともにどれだけの変遷を辿っても、
少し過去を振り返ればジュウオウキングがいる。

誰かが「ダサくて」「小さくて」「可動しない」と笑っても、そのロボが戦い続けた1年間は間違いなく存在するのだ。

それがあなたにとっては、どういう意味を持つだろうか。






今日の日記はここまで。


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↓前回の記事も是非

SGレイズバックルの話をしてます。

それでは、また。


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