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【日記#13】風に吹かれて歩いてゆくのさ 白い蜘蛛のように。

ドクドク!!!!!(時候の挨拶)

朱上言です。


きたぞきたぞきたぞ!!!!!
追加戦士!!!!!!!!
追加戦士追加戦士!!!!!!!!


4/28に解禁になった王様戦隊キングオージャーの新戦士。

それこそが

スパイダークモノス!!!!!

戦隊ヒーローシリーズ スパイダークモノス
定価770円(税込) 5/20発売


キング(king=王)オージャー(王者)
というネーミングに被せて
スパイダー(spider=蜘蛛)クモノス(蜘蛛の巣)
と、これまた繰り返しの命名方式をとってくるとは……。

てかソレもはや王者ですらないのでは……?と思ったが、
前年の追加戦士が「桃太郎モチーフの戦隊なのに孫悟空」というルールもなにもあったもんじゃないモチーフだったので考えるのをやめた。

かっこよけりゃいいんだよ!かっこよけりゃ!


まずは軽く立体物を見ながら、
その特徴を確認していこう。


クワガタオージャーと並べてみた。
全体の大まかなデザインは共通しているが、明確に違う点が4個ある。


まずは最も目立つ違い。
固有の胸アーマーである。

他の王様がボディと同色のシンプルなアーマーを纏い、右胸に国章を携えたアシンメトリーなデザインとなっている反面、
クモノスは胸全体にドデカいクモのようなゴールドの造形が入り、その中心に国章(?)が刻まれるシンメトリーなアーマーとなっている。


また、胸アーマーから連なるデザインとして、
肩アーマーの下側にパイプ状のパーツが追加されている。(本来は胸の意匠と同じようにゴールドだがソフビは塗装されておらず少し分かりづらい)


そしてマント。
他の王様は全員左肩に携えていたマントが腰に変更されている上、デザインもボロボロの布のような独自のものとなっている。(ジャマトバッファみたいな雰囲気)


そして、細かい違いではあるが
四肢のリング状のパーツに鎖のような造形が新たに追加されている。
これによって共通のデザインとなっている部分にもワンポイントで特別感が生まれているのがミソだ。

すでに「メイン5人と全く同じデザインだが共通部分のカラーが銀から金に変更されている」オオクワガタオージャーが存在するため、そこからさらに差別化を図る必要があったのだろうか。

なんにせよ厨二すぎてクッソかっけぇので大好きなデザインだ。


番外扱いっぽいラクレスも併せて7人で並べてみる。

解禁時は「テッカテカでカラーもめっちゃ派手な戦隊だな!」と思ったものだが、キャラが追加されていった結果全体的な彩度が下がるという不思議な現象が起きている。

戦隊っぽいカラーリングの赤・青・黄に対し、残りの基本メンバーが黒や紫で渋めなカラーに纏まっていることも全体的な渋さの底上げに加担している感じがある。
特にパピヨンは紫は紫でも薄紫というか、少し彩度が低めなので尚更だ。


アクションヒーローもみてみよう。

アクションヒーロー スパイダークモノス
定価1980円(税込) 5/20発売


定価で2000円近いフィギュアということもあり、ソフビよりも少し塗装箇所が増えている。
特に四肢のリング部分にしっかりと塗装が入ったことで全体の締まりがかなり良くなったように見える。
腰マントは軸で可動するようだ。

後述するが、変身アイテム兼メイン武器のクモノスレイヤーはダガーなので、
逆手持ちがデフォルトになっている。
あまりにも厨二心を刺激する佇まいだ…。

そもそも「ホワイトの追加戦士」という概念自体がマジで十数年とかそのレベルで久方ぶりである。
多分ゲキチョッパー以来。
ゲキレンジャーは2007年だから……16年ぶり……?
それだけの時を経て令和の世にホワイト追加戦士が爆誕した事実自体がスペシャルすぎる。

なんならゴールドやシルバーではない追加戦士自体がホウオウソルジャー以来6年ぶりらしい。
ドンドラゴクウ→ツーカイザー→キラメイシルバー→リュウソウゴールド→ルパンX/パトレンXと、マジで金銀ばっかりだったんだな……と痛感させられる。



それでは、いよいよ本命たるなりきりアイテムを確認していこう。


今回の追加変身アイテムの名は

DXクモノスレイヤー

である。

DXクモノスレイヤー
定価6600円(税込) 5/20発売


オージャカリバーから引き続き、変身アイテムでありながらメインの武器も兼ねるスタイルが継続されている。

クモノスレイヤーの主なギミックは「専用のカギ型アイテム(=クモノスキー)の操作によってグリップ部分の蜘蛛の脚がスプリング展開し、目が発光する」というものである。


ギミック自体はダイナミックかつシンプルで、正直斬新かと言われるとそうでもないのだが、
今回玩具的に着目すべき点はそういったギミック単位ではなく、
もっと根本的な「武器玩具としてのモチーフや設計上のコンセプト」にあると思う。

それらについて語る前に、前提として「剣玩具におけるサイズ感へのアプローチ」のあれこれについて話しておこう。


近年、戦隊でもそこそこな頻度で見かける剣型の変身アイテムだが、戦隊に限らずそれらに常について回る問題こそが「劇中とのスケールの差」である。

本編プロップは基本1m近い大ぶりなものとなっているのに対し、おもちゃとして発売されるものは安全基準やコストの関係で基本40cmほどの短剣となる。
結果、『どうしても発生してしまう立体としてのギャップをどう埋めるのか』という永遠の課題が生まれてくるのだが、
近年ではその問題を「おもちゃだから仕方ない」と投げっぱなしにせず、ある程度整合性を持たせるようなアプローチを施しているパターンがある。

例えば、騎士竜戦隊リュウソウジャーのリュウソウケンのように「DXの長さは割り切って、放送終了後に高額のメモリアルアイテムとして十分な長さで出し直す」方針は近年最も支持を得ている例と言えるだろうし、



戦隊ではないが、仮面ライダーセイバーの聖剣ソードライバーや仮面ライダーゼロワンのザイアスラッシュライザーなんかは武器アイテムを『変身ベルト』の枠に収めることで「ベルトとしての操作時は短く、アクション時は伸びるので玩具の縮尺も正解のひとつである」という力技に落とし込んだりもしていた。


そして、同作品のメイン変身アイテムである最新の剣玩具。
DXオージャカリバーはその中でも特に面白いアプローチをしている。


まず、そもそもの長さを限界まで長くしている点が特徴的だ。
全長52cmというDX玩具としては相当なボリュームがあり、それだけでも十分すぎるくらいの満足感が味わえる。
加えて剣としてのプロポーションもかなり良く、剣玩具特有の寸詰まりなシルエットも限界まで解消されている印象だ。

しかし、オージャカリバーの本質は単純なサイズだけではなく、
「視覚以外から武器としての説得力を補完する」点にあると思っている。


それは具体的にどういうことなのか、
画像を見ればすぐにおわかりいただけるだろう。

左から順にDXリュウソウケン、オージャカリバー、メモリアルリュウソウケンと並んでいるわけだが、
矢印で示したように、オージャカリバーはグリップ部分がメモリアルに匹敵するくらい長く作られているのだ。

これにより大人の手で握っても全く窮屈さがなく、
さらにグリップ部分に木目調のモールドと艶消しの塗装が施されていることによって触れた時の質感に凄まじい高級感が生まれている。

つまり、

【DXとしてはそこそこのサイズ感
(=視覚からくる満足感】
                                ×
【メモリアル級のグリップサイズと質感
(=触覚からくる満足感)】

という「掛け合わせの力」によってサイズ以上の説得力・満足感を生むという
かなりテクニカルなことをやってのけているのである。


さて、そんなオージャカリバーに続くキングオージャー第二の剣型玩具であるクモノスレイヤー。



こちらも勿論、武器玩具の弱点を補うアイデアが採用されている。

それこそが

『ダガー変身玩具』という、戦隊においてはオンリーワンな特性

なのである。
(※多分他にはなかったはず、あったらごめん。)

もったいぶらずに要点だけ言って仕舞えば、もともと小さい武器種なのでプロップ自体のサイズがそこまで大きくないということだ。

スーツ画像でもこのくらいのサイズ感である。

流石に玩具よりは大ぶりになるであろう劇中プロップでも(クモの部分を除いた柄から剣先までで)50cmほどに見える。

玩具の方は全長43cmなので、クモ部分を除けば40cm弱といったところだろうか。
DXのリュウソウケンくらいの大きさはある。

玩具としては申し分ないどころかほぼ完璧に近いサイズ感と言えるだろう。


そして、劇中で逆手持ちの運用がデフォルトになるらしい(※てれびくん記載)こともあり、玩具の時点から完全に逆手持ちを想定した作りになっている点も重要だ。

※順手にしてデザイン面を表に向けると他の武器と逆を向いてしまう。


通常、バンダイ製のなりきり武器玩具は全て右手持ちで使うことを想定されたデザインになっているのだが、
その法則に当てはめて使えば自ずと逆手持ちになるように作ってあるのだ。

逆手持ちの戦闘スタイルはそのコンパクトさにより説得力を持たせてくれるし、
なにより順手持ちより逆手持ちの方が視覚的・感覚的にプロップと玩具の長さのギャップを感じづらいのがミソである。

というか正直、「デザイン段階から逆手持ちを正規の運用方法として想定した武器玩具」ってなかなか過去に例がないと思う。

パッと思い浮かぶのはベリアロクくらいだろうか。


こちらは厳密にいうと「逆手の状態がキャラクターとしてのデフォルトになる」という面が強い。似ているようで少し違う。

ただ「プロップが玩具サイズと近い」という特徴は共通しているのでプレイ感は似通っていそうだ。
というか、そもそもプロップサイズ≒玩具サイズの図式はウルトラ玩具のお家芸だし、ある意味逆輸入的な側面があるかもしれない。

上記の2点の特徴をオージャカリバーで書いた方式に当てはめるのであれば

【劇中プロップ自体のコンパクトさ
(=ギャップの低減)】
                         ×
【逆手持ちがデフォルトとなる仕様
(=コンパクトさへの説得力)】

といったところだろうか。

こうして言語化してみると、シンプルながら相当面白いことをしている玩具だと実感できる。


これは余談だが、クモノスレイヤーはLR44ボタン電池を2個使用する玩具らしい。
これが地味に思えてかなり不思議な仕様で、光る!鳴る!なのにボタン電池2つで動く玩具って正直全く思い浮かばない。
なんなら「そんなことできるんだ……」ってくらいである。(光るアイテムでボタン電池使う時は必ず3個必要なイメージがあるので)



クモノスレイヤー本体についてはここまで。

付属のクモノスキーについては後述するが、
シレッとついているクモノスキーホルダーについてはここで少し触れておこう。


クモノスキーを束ねておくための本当にシンプルなホルダーなのだが、
変身アイテムに付属品としてついてくる点、
そして既存のホルダーアイテムを拡張する形で使用する点はかなり独特だ。

元のデザインがシンプルだからこその親和性である。


追加戦士のホルダーアイテム、実はゼンカイあたりから地味に試行錯誤が入っていて、

ツーカイザー関連では「ホルダーの単体販売は行わず、変身アイテムとのセット版のみ販売。セット版には限定のコレクションアイテムを付属させる」という独特の販売方式をとっていたし、

ドンドラゴクウ関連では「武器アイテム枠の虎的盾鑼にホルダー機能をつけておく」という捻りを加えていた。

追加戦士用のホルダーアイテムは売れ残りがちなイメージなあるので、そうやって変化を加えていってくれるのは素晴らしいと思う。



続いて、専用の武器である

DXヴェノミックスシューター

を見ていこう。

DXヴェノミックスシューター
定価4180円(税込) 5/20発売


メカニカルで無骨な佇まいが凄まじくかっこいい、正直めちゃくちゃ好みなルックスだ。


遊び方はほぼ見た目そのまんまで、

まずは付属のヴェノミックスクモノスキーをセット、操作する回数で3つのモードから一つを選択し、

そのままシェイクして発動。

といった具合である。

攻撃モードは3種だが、必殺音自体は8種類も収録されているようだ。
細かいことは書いていないが、おそらくシェイクの回数で攻撃が派生していくのだろう。

見た目がカッコよく、
操作がぱっと見で直感的に理解できて、
遊びごたえのあるギミックが搭載されていて、
攻撃も多数の種類が用意されている。

全部詰まってる、
お手本のような武器玩具だ……。

正直品行方正すぎて喋ることがあんまりないってくらいにはよくできている。
欠点らしい欠点といえば光らないくらい。
正直無理に光る必要もないと思うので、定価も含めてこれがベストバランスだと思う。


さて、クモノスレイヤーの紹介であえて触れていなかったが、
今回はクモノスレイヤー、ヴェノミックスシューターの2商品間で共有可能な固有の小型アイテム。
クモノスキーが重要なポイントとなっている。

左から順に
「チェンジクモノスキー」
「シュゴッドクモノスキー」
「ヴェノミックスクモノスキー」

戦隊に置いては「追加戦士のアイテム間だけで使用する固有の小物」という概念が出てくるとは思わなかった。

戦隊ではなくライダーだが、DXレーザーレイズライザーとそれに伴うレイズライザーカードなんかが近い例として当てはまるだろうか。

キーは合計3本しかないが、それぞれか2種のアイテムとの連動で全く違う挙動をするのでかなり面白い。


各キーをクモノスレイヤーやヴェノミックスシューターに刺した時の挙動をまとめてみた。

あまりにも不穏な『バグナライズ』とかいうワードがチラ見えしているが、現状「超必殺技的な立ち位置なのかな?」くらいしか考察のしようがないので一旦置いておくとして、

気になるのはシュゴッド関係の挙動である。

公式サイト等の記載には「『DX クモノスレイヤー』付属の『クモノスキー」』2種を使用することで、昆虫型のメカ『シュゴッド』の召喚音や変形音を楽しむことができます。」としか書いていないので、
【召喚】と【変形】がチェンジクモノスキーとシュゴッドクモノスキーにそれぞれ割り振られているのであろう。ということしかわからない。

「シュゴッド」クモノスキーと「チェンジ」クモノスキーなので、
わかりやすく言葉通り行くなら前者がシュゴッド召喚、後者がロボへの変形だろうか。

しかもシュゴッドクモノスキーを使った「タランチュラ憑依」とかいうマジでよくわからない単語まで並んでいる。

もしスパイダークモノスがシュゴッドに憑依合体することで操縦を行う戦士で、「タランチュラ憑依」が実質的な「シュゴッドへの搭乗」に近いニュアンスのことなのだとしたら、

ヴェノミックスシューターにシュゴッドクモノスキーをセットしてシュゴッド召喚

クモノスレイヤーにシュゴッドクモノスキーを挿し換えてタランチュラ(シュゴッド)に憑依

ヴェノミックスシューターにチェンジクモノスキーをセットしてロボに変形

という運びになるのだろうか。(固有の単語が多すぎて読んでると頭が痛くなってくる)

なんか手数多くね…?


いやわからんけど、マジで細かいことはまだわからんけど。

こうやってまだ不明瞭な仕様への考察をしている時が一番楽しいかもしれない。


あー楽しい。

解禁されたばっかりの玩具についてウダウダと考えている時が一番楽しい。



猛烈に長くなってしまったが、スパイダークモノス関連の玩具について喋りたいことは概ねこのくらいだ。

それぞれに記載していたので気づいた人も多いと思うが、これらはすべて5/20に発売予定である。
順当に放送されればスパイダークモノスは本編12話にて本格参戦することとなるのだろう。

第一クールの締めくくりとなる第12話。
まだレジェンドキングオージャーすら出せてないが…詰め込めるのか…?

何にしても、2クール目からは新戦士の参戦によって大きな変革が起きることが確定しているようなものなので
期待は膨らむばかりだ。


今日の日記はここまで。

軽く書くつもりがアホほど長文になってしまった……ここまで読んでくださった方はありがとうございます。

最後に「スキ」ボタンを押してもらえるとモチベーションにつながります、よろしくお願いします。


↓前回の記事もぜひ。

RCFでめっちゃ遊びまくってる記事です。サムネキモすぎる。


それでは、また。

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