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無芸譚(嘆)

やれやれ
春一番が吹いた
季節が変わる
そういう変わり目だからか、
老化がより進行したか、
心身が些か窮している
仔細有之、週5日の肉体勤務を罷める事ができない
土日は休みだが、土曜日なんぞは半日、布団の中で横になっている
疲れが抜けぬのだ

この歳になって「芸は身を助くる」の重大さが身に沁みて理解できる
免許皆伝の技術がある、楽器が弾ける、絵が上手い、等々 
そこまで明確な事でなくとも、話が上手い、美味い店をたくさん識ってる、酒の飲み方が善い、麻雀仲間がいる、なんてのでもいい
なんでもいい
要は、取り柄があれば、仲間を得て、楽しい日々を送れる
翻って余にはこれという芸が一つだにない
だにすらさえ、ない
社会で役に立つ資格や技術があれば苦渋の顔で働かなくて済む
また人と分かち合えるような趣味や特技、特長があれば、齷齪と働かずに慎ましいながらも楽しく生きることができるかも知れない
いずれにしろ「糊代」のある生活ができる

よくぞここまで自分を育てて来なかったものよ

就中、若い方々におかれては、まだまだ老後のことなど真剣には考えていまいが、
「身体も頭も疲れ知らず」
「脅威の回復力」
があるうちに、仕事一途を少しだけ脇に置いて、自分のストロングポイントに磨きをかけるか、或いは一度己と向き合って自分と語り合うことを敗残者としてはお勧めする次第である

まて
そうだ思い出した
余にも特技が一つだけ有った
余は右・左、いずれの手でも、しっかりと箸を扱えるのだ
これは隣の御仁と丼がぶつかりそうな、ま狭なラーメン屋さんなどで極めて役に立つ
あはは
したが他のシーンでは全くの無意味
しかもこの技、偉大なる先達がおる
↓↓↓(OP-2の方をご覧あれ)
https://youtu.be/8bV9EPKtkcE?si=BI3yzekmo_Pm_ps9











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