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5分でわかる2023年のエルレイド

 2023年も色々なことがありました。皆様におかれても、SVとPokémon HOMEがつながった!と喜んでいたのもつかの間、過去作技が全て消し去られていて憤ったり悲嘆に暮れたり、あるいは3DSでニンテンドーeショップがサ終したのに伴って、いつポケモンバンク及びポケムーバーが使えなくなるかヒヤヒヤしたりしていることと思います。DLCも配信されました。SV発売から1年が過ぎましたが、エルレイドを取り巻く環境は常に変化してきました。


基本情報

 昨年もこの企画でエルレイドについての(個人的な感情が少し多めな)記事を書きましたが、改めてパルデア地方のエルレイドについて軽く振り返っておきます。
 第9世代において、エルレイドはついに念願であった二つ目の通常特性であるきれあじを取得しました。エルレイドにマッチした非常に強力な特性です。ランクバトルでもきれあじが99%以上使用されています(執筆時のPokémon HOMEより)。ランクバトルにおける採用わざも、これにより一変しました。
 テラスタルも同様に変化をもたらしました。執筆時のPokémon HOMEの情報では、最も採用率が高いテラスタイプであるはがねが16%、次いでエスパーが13%、くさが11%、かくとうが10%、以下ほのおみずあく……と、その技範囲に見合うバリエーションとなっています。エルレイドはクリティカルな弱点が比較的多いポケモンですので、耐性を変化させられるという点も、テラスタルと好相性と言えます。

2023にあったこと

1.DLC「ゼロの秘宝」

 Switch版ポケモンでは恒例になったDLC。SVでは「ゼロの秘宝」というタイトルで、前編は「碧の仮面」、後編は「藍の円盤」という名前でした。新しいポケモンや新しい取得技など、対戦環境を大きく変化させる要因となりました。

2.Pokémon HOME解禁

 多くの人に衝撃を与えたであろうSVでのPokémon HOME解禁。最も大きな要素は過去作技の互換切りですが、致し方ない部分もあると思います。後述しますが、過去作でしか覚えられなかった技がわざマシンで復活したりもしました。全トレーナー、及びポケモンの背丈が切りそろえられてしまった感はありますが、過去への妄執も薄まるでしょうし、諦めがつくというものです。

2023年に得たもの

新規技

 二つのDLCによって、新しい技、新しく覚えられるようになった技がもたらされました。「碧の仮面」では『しゃかしゃかほう』、『ツタこんぼう』、『ブラッドムーン』、『みずあめボム』が新登場の技ですが、これは新規登場ポケモンの専用技でした。
 一方「藍の円盤」は大きく異なり、新たに14種類の技が追加されました。このうち『ハードプレス』、『ドラゴンエール』、『みわくのボイス』、『サイコノイズ』、『はやてがえし』はわざマシンとして追加されており、多くのポケモンが新規習得と相成りました。「藍の円盤」のわざマシン事情は他にもあり、既存の技が多くわざマシンとして配布されました。
 上記を踏まえ、2023年にエルレイドが新規習得した技をみていきましょう。とはいえ、正確な意味で新規習得した技は2つのみですが。
 まずは『みわくのボイス』。『しっとのほのお』の追加効果が『こんらん』になってタイプがフェアリーになりました。『しっとのほのお』よりも威力が10高く、音の技であるために『みがわり』を貫通し、『のどスプレー』の恩恵を受けます。『みがわり』を壊せない、同環境に『じごくづき』が存在するため無効化される、などの危険性もありますが、『マジカルシャイン』の上位種として汎用特殊フェアリー技の座をもらい受けることになるでしょう。『チャームボイス』は相手全体攻撃ですが、威力がそもそも倍違うため、よほどのことが無い限りはこちらを使うことになります。
 『はやてがえし』は、対象が先制攻撃技を使おうとしているときだけ成功する、優先度が+3の技です。100%で相手をひるませる効果があります。いくらなんでもノマテラカイリューのマジョリティが『せいしんりょく』になることはないと思いますが、それでなくてもピンポイントな技であるため採用は慎重になるべきでしょう。ただし、統一では『つぶらなひとみ』なども採用される環境です。仲間大会やメタ有がほとんどの統一においては常に択を迫れる強力な技だと思います。イメージとしてはキンシ択に近いでしょうか。またダブルバトルにおいて、『いかりのこな』や『サイドチェンジ』を止められる点を考慮されて採用がみられるかもしれません。エルレイドはダブルバトル適正も高いポケモンですので、考察の余地はあるでしょう。
 ところで『サーナイト』は『サイコノイズ』を覚えましたが?

道具

 とはいえ新たに追加された道具でエルレイドに影響があるものは『ようせいのはね』だけです。『せいれいプレート』とあわせて二枚体制になりました。

ステラタイプ

 エルレイドがテラスタルと相性がいいと言われている理由の一つが、耐性変更でした。超・闘という複合タイプは弱点が多い一方、技範囲という点で優秀です。それに+αで耐性変更と広い技範囲を補填するテラスタルが好相性だったという訳なので、ステラタイプのテラスタルが強いかと言われると正直怪しいといわざるを得ません。来年は違うことを言っている可能性もありますが、基本的には従来のテラスタルを使うことになりそうです。

2023年に失ったもの

 エルレイドに限った話ではないですが、今回の互換切りで相当数のポケモンが(統一目線で)弱体化しました。オーガポン統一に対して『メロメロ』で対処しようとしていたエルレイド統一ですが、目論見はあっけなく崩壊してしまいました。『きれあじ』と『きあいだめ』を両立できるかとウキウキしていましたがそうは問屋が卸さなかった。
 消えた技の内、使用頻度が高かった技をあげておきます。
・どくどく ・メロメロ ・リサイクル ・ワンダールーム ・マジックルーム ・きあいだめ ・うたう 
 このうち代用できる、あるいは無くても困らないものは『どくどく』、『うたう』、『リサイクル』です。『ワンダールーム』と『マジックルーム』は非常に痛い損失でした。『きあいだめ』はLAのみで覚えられる技ですのでそもそも使用できる期間が少なかったこともあり、非常に残念ではありますが、そこまで手痛い訳ではありません。ダブルバトルにおいては、ドラゴンテラスタル+『ドラゴンエール』で再現可能です。

2023年まとめ

 新技の使用感をまだつかめていませんが、強化されたかと言われれば微妙です。結局の所、SVにおいてエルレイドに一番の影響を及ぼした要素はテラスタルだったということです。DLCでは、エルレイド自体ではなく、周りが大きく変化しました。つまり今まで通りで良いわけですから、結果的に人に勧めやすい統一だということです。君だけのエルレイド統一を作って私のTwitterのDMまでレンタルパーティを送りつけてください。何かあればDMまで。

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