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【株の押し目狙い】金利と株/テクニカル分析/市場心理

本日は主に「相場の上昇転換」についてお伝えします。

私はファンダメンタルズ分析テクニカル分析を両方使うトレーダーです。感覚的にはファンダメンタルズが7割、テクニカル分析が3割くらいの重要度でトレードしています。トレードスタイルはスキャルピングは行わず、デイトレ~スイングトレードを行っています。オプチャなどで配信しておりますが、ファンダメンタルズの織り込みの感覚には定評があると思っています。

FXトレーダーですが、ファンダメンタルズを扱っているので、金利と株との相関も見ます。FXは為替だけでなく、株式のインデックスもレバレッジをかけて取引が可能ですので、Dow30や日経225の指数もトレードします。

本日お伝えするのはデイトレ的な細かい話ではなく、スイングを意識した株トレードについて、参考になればと思っております。


何故株が下がるのか

これは前提のお話です。本稿では株が下落相場から上昇相場になる転換期を想定する話をするわけですが、まずは何故株が下落しているのかを把握することが大切です。

株は基本的に上昇したい”生き物”です。不安材料がなければ少しずつ株は上昇していきます。よって、下落する要因が織り込まれてしまえば、株は上昇します(逆も然り)。よって、下落している不安材料が織り込まれるところはどこかを推測することが重要となります。

今回は個別銘柄ではなく、株指数(ダウ30やナスダックなど)についての話になるので、ミクロではなくマクロの視点が大切です。分かりやすく言えば、とある企業の決算が悪いとかの話は基本的には関係ありません。

ただし、現在のエヌビディアやマイクロソフトのような大型個別株に関して影響することはありますが、それは1企業の決算がこけたどうこうよりも、先の業績見通しの悪化が、半導体全体の需要減になると推測されていることが大きいと思われます。よって、今の経済トレンドが何か(業界)を把握すること、その主要銘柄は何かも重要ですが、今回はもっとマクロな観点での話となります。


話が少しずれましたが、何故株が下がるのかを把握するために何を見ればいいのかが気になると思いますが、前提としてすべて正確に把握することは難しいと少し楽観的なスタンスは大事です。数多くの情報や心理が織り込まれる相場において、すべての要因の把握はAIでも難しく、寧ろそれが相場の安定性を生んでいるので、何故下落した上昇したのか0.5%程度の上下に振り回されるのは生産性がないと考えています。


また脱線してしまいましたが、私が株の動きで重要視している要素は以下となります。これらの材料より何故株が下落しているのかを把握しています。

・金利
・相場サイクル
・アノマリー
・テクニカル分析
・有事

これらを複合的に判断して株の上下を判断するのですが、相場が分かりやすく動いている、つまり明確なトレンド時には大衆の目線が一致しているということです。これがないと株は出来高を伴って動きません。要するに市場が最重要視している何かを把握することが重要です。

この最重要要因を把握することは相場によって異なるので、決めつけるのはリスクですが、外すことができないのは金利です。


金利

「金利とは」から話し始めるとまた脱線しますので割愛しますが、金利と株は逆相関にあります。金利が上昇すると株は下落し、金利が低下すると株は下落します。

その金利の動向は、各国の金融政策に基づいて推移し、市場はその金融政策の行方を推測して、織り込んでいきます。つまり、金利が上がりそうな経済指標が出れば金利は上昇します。

現在の金利はインフレを退治するために上昇してきました。コロナ禍で金利を低下させ、お金をばら撒いたことによってインフレが起きました。このインフレを抑制するために、金利を上昇させています。もう少し具体的にします。

分かりやすいのは、金利が急激に上昇した2022年です。このとき株は下落しており、その金利上昇分が織り込まれると株価は上昇しております。下図は金利と株を重ねており、紫がDOW30先物、青が米金利10年です。赤枠は金利上昇に伴い、株が下落した局面を示しています。

このように金利が上昇しているときに株は下落するのですが、この織り込みを探ることで、次の上昇トレンドの波に乗ります。ただし、金利と株の逆相関は分かりやすいのですが、これがどこで織り込み、いつから上昇していくのかを判断するのが難しいところだと思います。この金利の織り込み具合を判断するのにあたって材料となるのも様々あり、私は以下を考察しています。

・政策金利見通しと長期金利とのギャップ
・テクニカル分析
・アノマリー

本稿では、この政策金利見通しと長期金利とのギャップについて詳しくお伝えできればと思います。



政策金利見通しと長期金利とのギャップ


現在の相場に当てはめて解説していきます。

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