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嫌いな人はきらい。

職場の人が嫌いで。
嫌いなもんは好きになれないと悟った。

誰にだって、嫌いな人の1人や2人はいるのだろうが、ある時私はとても悩んでいた。同じ部署の人たちが苦手。いや、嫌いまである。
入社当時は仲の良い人もいたが、諸事情で何人か辞めていかれ、後から入ってきた人と仲良くなれない。私の部署は10人程と少ないこともあって、メンバーがほぼ入れ替わった今、はたと気づいた。仲の良い人が一人もいない。

無理に仲良くしなくていいとか、他人に好かれなくていいとか、そういう話を聞いて、その通りだと心の中では頷くけれど、毎日のように顔を合わせて、この人嫌いだと思うのはまずい気がしてきた。仕事自体は好きだし、他の部署には気軽に話せる人もいる。ただ、隣の席の人が嫌い。仕事は各々きっちり担当が分かれているので、隣のあの人と協力して作業するわけでなく、仕事上の支障はない。でも、なんだかもやもやする。

同じ部署の人を嫌いだと感じたのは、〇〇さんの容姿を悪いようにイジっていたとか、私が月経痛がひどく休んだ時に「みんな体調悪くても仕事も家事も頑張ってるよ」と言ってきたとか、そんな些細な出来事から。一度でもこの人とは合わないと思ってしまうと、私の中で覆ることはない。永遠にさよなら。

私が勝手に気にしすぎているだけで、きっとあの人たちにも良いところがあると思うようにした。事実、良い一面もある。でも、それ以上に「あの時のあれはやっぱり腹立つ」というどんよりした黒いもやもやが目立ってしまった。どうにかしなきゃな…と、もやもやが消えないままに日々が過ぎて、ついに無理だと思った。

嫌いなもんは嫌い。
好きになることはない。

それなら、もう嫌いでいいや。
こう開き直った瞬間、もやもやがみるみる小さくしぼんでいった気がした。きっと、無意識のうちに人を嫌ってはいけないと思い込んでいたのかもしれない。無理に仲良くしなくても好かれなくてもいいけれど、嫌うのは良くないと。

嫌いでもいいと思えたら、隣のあの人で悩むことはなくなった。たまに腹立つこともあるけれど、「この人嫌いだからしょうがないわ(そういうこともあるよね)」と前より随分楽にいられる。

ここまで書いてみて、我ながら幼稚だなあと笑ってしまう。笑ってやってもいいよ。

物心ついた頃から、苦手な人が多く、極力関わらないようにして逃げていた。小学校の先生に「もっとクラスの子と仲良くしましょう」と注意されても、断固と拒否していた。だって、クラスの子より隣クラスの〇〇ちゃんといるほうが楽しいもん。

大人になるにつれ、少しは立ち振る舞いがうまくなって、人間関係で悩むことはあまりなくなったはずだけれど、中身は何も変わってなかったみたい。

嫌いな人は嫌っていいよ。



🪄心のおともに
元気な時も落ち込んでいる時も、白川さんの言葉に勇気をもらえる一冊。自分のことを今より大切にできる気がする。


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