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CDジャケットに思うこと

ちょうど私が中学生の頃、GLAYが一世を風靡していました。「HOWEVER」「誘惑」「SOUL LOVE」「BE WITH YOU」「Winter,again」とリリースすればすべて大ヒット。8cmシングルから、12cmマキシシングルへの移行期で、CDジャケットにも随所に拘りがありました。

「BE WITH YOU」「Winter,again」のブックレットタイプの折り畳みジャケットは画期的だったし、その後の「MERMAID」「とまどい/SPECIAL THANKS」「Missing you」の大判ジャケットもカッコよかった。当時はまだサブスクなんてものはなかったけど、TSUTAYAで安価にレンタルして、SONYのMDウォークマンに録音して聴くスタイルが流行りつつあった。だから、おそらくこれは「消費財としての音楽」と「パッケージとしてのCD」を差別化しようという試みだったのだと思う。

さらには「WinMX」や「Winny」なんていうファイル共有ソフトがアングラ系で流行ったものだから、「CCCD(コピーコントロールCD)」なんていうのも登場した。AVEXが特に厳しかった記憶があります。著作権軽視の違法物はもちろんNGですが、レンタルなどの合法的な手段であれば「消費する音楽」と「コレクションする音楽」に大別されていった時代だったのかなと思います。

ちなみにもう少し時計の針を進めると、「iPod」が登場することになります。ガジェットとしての魅力もさることながら、「シャッフル再生」という機能が、「アーティストの意図する順番通りに聴く」というCD全盛の一つの時代を終わらせにかかったように思います。


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