見出し画像

私の中の天沢聖司、覚醒

ここ最近の恋の小噺をひとつ。

秋頃、新環境にも慣れてきて
ぼちぼち出会いでも探し始めるか、と
マッチングアプリを始めた。

わりとすぐに
メッセージのやりとりのテンポ感が合い
電話で話して楽しい会話が尽きない方に出会い、
トントン拍子でお付き合いすることになった。

が、出会ってから1ヶ月ちょっと経った頃、
人を好きになる準備ができてなかったと言われ、連絡が途絶えた。

彼ならではのユニークなエピソードや
素直に気持ちを言葉にしてくれるところも
すごく素敵だなーと惹かれていたので
そんな気持ちにさせてくれるお相手に会えなくなることが悲しくて、こっそり1人で泣いた。

その一方で、恋愛の準備ができてない気持ちは少し前の自分にもあったので、
彼の別れの理由は抽象的ではあるものの
理解できるところもあり、受け入れたいと思った。

今までの経験から、
困難な恋愛に対して粘り強く挑んでも
うまくいった試しがなく
後から思えばなるべく早く気持ちを切り替えることが自分のためには1番いいことも分かっていた。
なので、自分の気持ちを落ち着け、
新たに出会いを探す行動にシフトした。

でも頭でこうした方がいいって考えるのと
コントロールできない好きや興味の気持ちは全く別物で。。

新たに出会った方もいたが
どうも恋愛に発展する好意の気持ちにまで辿り着かない感覚になってしまう。

そして、
少しの間付き合った彼のお誕生日に久しぶりに
おめでとうと連絡をすると、
ありがとう。元気にしてる?とこちらを気遣う返信があり、
それだけでも私の気持ちはとても高揚する。
そして自分の好意の温度感を改めて実感してしまう。

そんな彼との連絡のやりとりは
付き合っていたときのようにマメなテンポ感ではないが、
スローペースに1週間ほど続いていた。
しかし、ふと途切れた。

そこでもう1度こちらから連絡をとるときに
なんて送ろうか頭を悩ませ、
とにかく返しやすい話題、
彼の1番の趣味であるお料理の話題で送ろうと決めた。

ただ「こんなものを作って食べた」では
連絡するのにちょっと弱いと判断し、
ハンバーグをわざと大強火で焦がして
「焦げたーー😂😂今日は何食べたの?」
といった内容で黒焦げバーグの写真をつけて送った。

見事に返信はきて作戦大成功。
焦がした甲斐があった!

この時、私の頭によぎったのは
耳をすませばの天沢聖司。
彼の計画的すぎる雫へのアプローチと
私の今回の行動はリンクした。

読書好きの雫に存在をアピールするため
図書館でありとあらゆる本を借り
図書カードに名前を書き漁る聖司。
どの本にも名前があることに
まんまと気になる雫。

そして気持ちが通じ合ってからは、
本当は図書館で横に座ったこともあったんだぜなんてネタバラシ。

私もいつか彼に
本当は上手に焼けたハンバーグわざと焦がしたんだぜ、なんて言える日がきたら最高だな。

自分の中の天沢聖司が覚醒したので
今晩、耳すまでも観てみようかな〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?