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役所の婚姻届の姓名欄の記入例では男に◯がついている

騎士団長殺しの感想です。ヘッダ画像をお借りしています。

ぼくは先日騎士団長殺しがファンタジーに類するだろうけど、ウェブ物語系ではないみたいなことを言いました。つまり現実に即していると。

で同時期にぼくは、あるヒューマンライツ的団体の調査結果みたいなニュースを見た。そこでは、日本の90%ぐらいのしやくそ(市役所)だの自治体?において、婚姻届の書き方例コーナーにおける「姓名を男か女かどっちかにするかを決める欄」で、男側にまるがついてるとのことでした。

つまり日本の結婚とは男の性になるに決まってるという偏見が日本の90%にかかっているといえます。

またぼく自身も今、「姓名を男か女か~」と言いましたね。ぼくも男女の性別について列挙する際に、男から先に書くべきとでもいうようなバイアスに囚われてしまっているようだ。「男女」という単語。これがそもそも……というような気もするが

そして最初に言っておくべきだったのでしょうが……ぼくはその、ヒューマンライツが悪しく蹂躙されていたりするのであればそんなもんはその諸悪を叩き潰す必要があるとは思っているが、特別当該団体に肩入れしたいとか肩入れしたくないということをこの文を持って語るものではないという事実をあらかじめ知っておいていただきたい。

ぼくがそういった団体みたいなものを支援するかどうかはこの先老いた仮装生命体になったあたりで自分で決めたいだろうし、何か勧誘いただくようなことでもない。もちろんあちら側からぼくのような者を受け入れたいとは思わないだろうとも思う。なんなら当該団体の名前すらもう知らない。忘れてしまったほどだ。つまりそのような支援があってこの文を書いているわけではないということを理解してもらえればいいんです。ぼくは騎士団長殺しの感想が書きたいという

つまり騎士団長殺しの主役の奥さんとなるはずだった人(一応はなったけど)の親父は、娘の姓名が変わることについて許せなかったのではないだろうか?いや、もちろんそれが全てということではなく……主役の肩書きがおそらくフリーランス絵かき、バイト中みたいなのが東大一門な家系の家父長となっている立場で許せない。か、家父長て……

別に彼らが家父長制度を導入しているかどうかは知らないし知りたくもないが、東大をご卒業なさるような頭を一族郎党雁首揃えておいて職業的差別もおこなえば家父長制度などという時代錯誤どころかもはや優勢思想レベルの鈍愚な頭を兼ね備えているようだと軽蔑できる。家父長制度についてはぼくの勝手な想像であり、架空の人をここまで蔑んで何になるのかわからないけど。

ともあれ当該ニュースを読み終わった後に、真っ先にこいつのことを思い出した。こいつは自分の性が、自己が差別する職業的な人(主役のことだ)に上書きされる感じをいらついたのか……?と。

「自分の価値判断基準が産業のフレームワーク用に造られてしまっている状態を悲しいとか思わないのだろうか?」

↑ これはぼくが昨日この文の前につながる文を書いた折に、カテゴライズする世間に対して思ったことでありメモしといたんだけど、こいつにも通じる気がしてきたので書きました。

カテゴライズとはブランディングでもあり、当該商品が別のものとは違いますよ、を端的に示す。同時に性能差を見せつければ買わせられる。つまりSNS上であれと俺は明確に違う、とか、あれより俺は優れている、みたいな準カテゴライズ行為に及び、カテゴライズに慣れきってしまうことは産業に飼いならされやすい哀れな体質を自己内に形成することに加担してしまうような気がするんだけど、と。もちろん大きなダメさ加減とは分断が進むことですね。


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