約1年ぶりに会社に行った日

久しぶりの出社。2時間の長旅であることに加えて混雑する時間帯なので、トラブルに備えて到着したい時間の40分ほど前に着くよう出発する。10時の会議からの参加なのに乗ったのは7時40分の電車。久しぶりの満員電車に揺られて向かう新宿はとても遠かった。

わたしが出産をする前にすっからかんだった執務室はパンパンになっていて、知らない顔もたくさん。話には聞いていたけど、会社が大きくなったことを実感する。

今日は2件ほどミーティングや商談に入りつつ、残りはいろいろな人とお話しをして過ごす。

会社が大きくなるということはいろいろな人が入ってくるということ。価値観はもちろん、それぞれの家庭や体調などさまざまな事情がある人がいて、かつそれは常に変化もしていくもの。こういうことに対する企業のスタンスが問われていると感じる。本音を言える関係性を築いていけるような日頃のコミュニケーションが大切だと感じるが、これは結構難しい。

ランチはチームのメンバーとパン屋さんに行く。みんな子育て中なので自然と子どもの話になる中、小学生のお子さんを持つ方々から衝撃的な話をいくつか聞く。

まず、運動会での順位付けは一切しないらしい。徒競走では順位を競わないし、リレーに至っては競技自体がないとのこと。子どもにとって何が楽しいのだろう?と思い聞いてみると「ママが見ていてくれたことが嬉しかった」と言っていたそう。
子どもにとって嬉しいと感じることがあるのは良かったけど、運動会の醍醐味が失われているように思えた。順位をつけない学校があるというのは知っていたけど、身近で聞くと本当にそうなんだな……と実感。

また、別の方から聞いた保育園のお芋掘りに関するエピソードもなかなか衝撃だった。

「芋づる式」と言われるように、さつまいもを引っこ抜くとたくさんのお芋が連なって出てくるものだけど、その保育園ではお芋掘りの前日に先生がお芋を引っこ抜き、連なっていたお芋を1つ1つに分けて土に埋め直すらしい。

子どもたちは、先生が一度掘り出しバラバラにして土に戻したお芋を引っこ抜いて持ち帰るそう。

おそらく費用の兼ね合いで1株ずつ引っこ抜かせることができないか、もしくは1株ずつ引っこ抜いてお芋の数が不平等になってしまうことを避けるためという、子どもや保護者への配慮なのだと想像する。そうはいっても、自然と異なる形で埋まっているお芋を掘る体験というのは果たして意味があるのだろうか。

退勤後は以前一緒に仕事をしていた方とご飯。楽しくてあっという間の3時間だった。noteを読んでくれていた上に、感想まで伝えてくれたことが嬉しくて、帰りの電車でせっせと今日のnoteを書くわたしはとても単純。教えていただいた小説をさっそくポチり、おすすめだという朝ドラを観るために壊れたテレビをそろそろ買い換えようかと考えながら、長い電車時間を過ごす。

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