ママのお腹の中でねんねしたい

今日はおやつの時間からワンオペの日。 体重10キロの次男を背負い、14キロの長男が乗ったベビーカーを押して、とんでもない下り坂の下にある公園に向かう。 帰るときに登り坂でゼーハー言うことになるけど、子どもが最近気に入っているので週3くらいで行っている。

公園に到着し、3才と1才の男児を育てるママ友と合流。 ママ友の夫さんが長男と上のお子さんを一緒に見てくれていている間、わたしとママ友はお互いに下の子を遊ばせながらお喋り。

ついつい喋ることに夢中になっていると、「キーーーーー!!」という声がして、見てみると下の子2人が金切り声を上げて喧嘩していた。

わたしもママ友も「どうした〜?ごめんね、ママたちよく見てなかった!喧嘩しちゃったの?泣いた?そっかそっか〜」と言って終了。

このときは気がつかなかったけど、これが上の子同士ならこうはならなかったと思う。
子どもには「ほら、●●くんに貸してってちゃんと言ったの?」「もう●●君はこのおもちゃでたくさん遊んだんだから、どうぞってしてあげよう?」「●●くん、だめだよ!」などと声かけして子どもの喧嘩にめちゃめちゃ介入するし、親同士も「すみません!うちの子が、、、」と謝り合ったりする。

それが下の子同士ともなるとこのテキトーさ。子どもに何か言うこともなければ、親同士で謝り合うこともない。

もちろんその状況にもよるし親同士の関係性もあるから一概には言えないけど、こういうことってちょこちょこある気がする。上の子育児ももう少し肩の力を抜きたいところ。

たっぷり遊ばせて帰宅。休日ワンオペ日の料理はなるべくしたくないので、ネットスーパーであらかじめ調達しておいたお惣菜と冷蔵庫にあった余った副菜で夕飯を済ます。

19:50に寝室へ。布団に行く途中、長男が「ママのお腹の中でねんねしたい」と言った。まだ小さな弟がうらやましいのか、最近赤ちゃんになりたがることのある彼は、赤ちゃんどころかわたしのお腹の中にまで戻りたいらしい。

さすがにお腹の中は無理なので、布団に寝かせる。静かに横になっているのでそろそろ寝付くかなと思っていると「ママ」と呼ばれた。寝たふりを決め込んでいると「ママ、長男くん、ママがいて嬉しい」と言った。「ママもうれしいよ。ありがとうね」と返すと、「ママがいてくれて、ありがとう」と返ってきた。

子どもの言葉にはいつも驚かされる。大人よりも語彙は少ないから表現の幅も少ないはずなのに、圧倒的な素直さがあるからその表現力は侮れない。

冬のある日、ぴゅーっと風がふいたあと「長男くん、風食べちゃった!」と言ったので、「どんな味だった?」と聞くと、「寒い味がした!」とニコニコしていた。

秋の終わりには、「秋にぶつかっちゃって」という自作の歌をよく歌っていた。

わたしは30代になった頃から、素直さがどんどん失われている気がして怖くなることがある。こんなに嫌味っぽかったっけ?斜に構えた態度だったっけ?と危機感を持っているし、50くらいになったときに棘のあるおばさんではいたくない。子どもっぽくはいたくないけど、素直で(中身が)かわいいおばさんでいたい。

夕飯のとき、次男が「やあだ」と言いながら人参をつかんで下に放り投げていた。

やっていることはさておき、この素直さをわたしは見習いたい。


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