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電車の正体不明の臭いの原因は "ストレス臭" だった

通勤電車の独特な臭いの原因はストレス臭

通勤電車に乗ると独特な臭いがする。酸っぱいような、苦いような、湿った香り。中学生の頃から電車通学をしていて、「一体この独特な臭いはなんだ?」と疑問だった。ただ単に体臭が入り混じった臭いかとも思ったけど、そういえば海外の電車では全然違う臭いがする。

東京のような大都市のニューヨーク、パリ、ロンドン、バンコク。香水の香りが入り混じるNY、埃っぽいパリ、ガーリックの香りが漂うバンコク、基本的に電車はいい臭いではないのだけど、東京を走る電車が最も独特な正体不明の香りを発している。

長年疑問だったこの臭いはもしかしたらストレス臭かもしれないと気づいた。どうやらストレスには臭いがあるそうなのだ。汗の臭いとは違ったストレス臭は硫黄化合物系のニオイで、アンモニア臭のような酸味のあるツンとくる嫌なニオイ、いやな感じのする苦味のあるニオイ、脂っぽいニオイと、電車で感じる正体不明の匂いに類似している気がする。

資生堂のAGはこれを研究し、ジメチルトリスルフィドとアリルメルカプタンという2つがストレス臭の主成分であるということを突き止めたらしい。

3割がストレスを感じているのは乗り物の中

さらに人々がストレスを感じる瞬間に

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電車、バスはバッチリ入っていた。やっぱりあの独特な匂いの原因はストレス臭だ!学生時代から大人たちのストレスの香りとともに通勤していたと思うと「なんと世知辛い」と思ってしまうが、(いや若者にだってストレスはあるから、大人だけじゃないかも)、あの車内の独特な臭いの改善が日本社会全体の改善な気がしてならない。

飛行機を降りた後、なぜ臭うのか?

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ちなみに飛行機を降りた時、体臭を感じて不可解に思ったことはないだろうか?機内といえば基本的に椅子に座っているしかないので、動いて汗をかくことはない。

これは調べてみると、長距離を移動してでる乳酸が原因のようだ。何時間も同じ体勢をしていると、体の組織が圧縮され酸素がうまく組織に送られなくなり、その結果疲労物質である乳酸ができ始めるらしい。これが疲れの原因でもあるのだが、乳酸が代謝されると、ニオイ成分のジアセチルが発生するらしい。

最初に紹介したストレス臭は精神からくるものならば、後者は肉体のストレスから来るもの。つまり人間は精神的にも肉体的にもストレスを感じると臭うのだ。

ストレスを感じると肉も不味くなる

北海道でアイヌの歴史に興味を持ったことがあり、ゴールデンカムイという漫画を読んでいる。この漫画で主人公がアイヌの少女と一緒に鹿を捕まえるシーンがあるのだが、弾は命中したものの彼らは鹿を逃してしまう。

そこでアイヌの少女は言う。

手負いで走らせたり興奮させたり苦しませた獲物の肉は味が悪くなる。特に肝臓が悪くなる。ストレスによって筋肉のグリコーゲンが急滅し、グリーコーゲンの供給を担っている肝臓に極度の負担がかかっているためと言われている。

なるほど、肉体を持つものはストレスを感じると臭くなるだけではなく、肉も不味くなる。新しい見解。この臭いがあるか否かで異性にモテるかどうかが決まってくるなんていうこともありそうだ。



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