見出し画像

新日本プロレス9.11 後楽園ホールとデスペ選手の背筋の筋肉

2020年1.4東京ドーム大会から約9ヶ月ぶり、会場まで足を運んで生プロレス観戦に行ってきました。仕事を5時に終わらせ、その足でプロレス観戦できるのは今までの生活では考えられない幸せなことです。タイ駐在中に思い切って退職して東京に引っ越したのはプロレスを見たかったからなので、まさに夢に描いたライフスタイルの1つです。

第1試合は日米ヤングライオンとベテラン勢の対決、シンプルなボディスラムやエルボー、選手がリングに叩きつけらる音を思い出しました。デバイスを通しては伝わってこない生の音、改めて身体に滲みました。
個人的には今の上村選手、辻選手、ゲイブ選手の関係がとても羨ましいと思っています。仲間でありライバル、国境を超えてこの先ずっと切磋琢磨できる関係、ここまでの人間関係は自分の人生にはありませんでした。この3人、コロナ渦で外国人選手が参加できない中、出場機会にも恵まれ成長著しいので今後が非常に楽しみです。

鈴木みのる選手とタイチ選手の関係も興味深いです。同じユニット内で首を絞めあってお互い主張し合う、あそこまでガツガツやるのは珍しいですね、G1後のユニットや対立構造がガラッと変わってしまう想像をしてしまいます。楽しみです。

CHAOSは最近の2冠戦線がすっきりしない状況とは異なり、試合後に清々しい気持ちになる試合になっていて、現在のラインナップの中でしっかりしたカラーを出しています。先輩に真正面から向かっていくSHO選手、それをしっかり受け止め返す石井選手の関係は素晴らしいです。『悔しい思いをした人間はきっとデカくなる』、試合後のコメントを聞くとちょっと泣きそうな気持ちになります。

そして最後に、この大会で間違いなく最も素晴らしい活躍をしたのは金丸選手です。言うまでもなく圧倒的に巧みなインサイドワークで試合中盤から終盤を制圧していました。急所攻撃してるんですけどね、、反則に見えないんですよね。思わず『うわー、うまい』と叫んでしまうわけです。
これはこれなんですが、私が一番印象的だったのはピンチェ・ロコ前にヒロム選手を持ち上げる直前のデスペ選手の盛り上がった背筋です。よく見ると前よりもちょっとパンプアップしている気がします、意図的にパワーアップしたんじゃないでしょうか。ヒール選手は筋トレしてるとかあまりSNSでもあげませんし、そういう部分で戦っているわけではありません。ただしっかりと身体を仕上げて新しいチャンスを掴み取ろうと努力している姿が垣間見えて、自分も頑張ろうと思いました。

そしてライブ観戦して改めて気づかされました、やはりライブはめちゃくちゃ楽しいです。特に音です。ちょっとした動きや技でも現場にいると臨場感が全く違います。それがよく分かりました。
少し前に木谷オーナーがNewspicsだったと思いますが、メディア出演されていた時にコメントされてました。DXというキーワードでいうと、コンテンツを配信することは出来る、しかしながらオンラインのみで新しいコンテンツを作るのは非常に難しいことを実感しているといったコメントだったと思います。
プロレスというコンテンツは選手が戦うことだけでは成立せず、観客とのコミュニケーションを通じて創り上げる過程を経て得られる結果が非常に重要です。この部部分が他の競技と大きく違うところだと考えます。つまり単に勝った負けたではなく、声援やブーイング、またその前後のストーリーラインが抗争に意味や厚みを与え、選手自身がどのように変わっていくかをファンも関わり、それを楽しむことができるのです。
すぐにG1が始まります、まだコロナで安心できるわけではありませんが、運営側はしっかり対策を行っていることも今回わかりました。自分の人生を豊かにするためにも、エンタメ産業に貢献するためにもライブ観戦は可能な限り行こうと思います。

最後まで見ていただいてありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?