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成績で順位づけし管理する教育にNO 通知表がない自由の森学園

 埼玉県飯能市にある私立自由の森学園。建学の理念は、「点数序列主義への異議申し立て」だという。点数評価をせずに生徒を評価するために、生徒の自己評価に教員が言葉で応答する、という独自の方法をとっている。自由の森学園の実践と目指す学びのあり方について、高校校長の菅間正道さんにうかがった。(連載「不登校その後の居場所」最終回/企画執筆・茂手木涼岳)※写真は自由の森学園

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〇団体の概要・理念
 自由の森学園は1985年に埼玉県飯能市に設立された中高一貫の私立学校です。建学の理念は、点数序列主義への異議申し立てです。生徒を成績に応じて順位づけし、管理する。そうした教育にNOを言いたくて、新しい学校をつくったわけです。

 「点数評価をせずに、どうやって成績をつけるんですか?」と聞かれることがよくあります。私たちは、いわゆる「通知表」をつくりません。

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