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広報コンテンツが未来のつながりの種に。1年半以上続く“伴走型”の広報支援で生まれた変化

広報の大切さは理解しているものの、事業に集中していると広報まで手がまわらない。

社内に広報の知見を持つ専門家がおらず、本当に伝えたいことをうまく届けられていないと感じている─

ふたり広報」では、企業のこのような課題を解決するために、企業規模や成長フェーズにあわせた「伴走型の広報支援」を行なっています。

2022年1月のチーム発足以来、支援をさせていただいた企業は50社以上。

今回はその中から、2022年より広報活動をサポートするデザイン事務所「SKG株式会社」様をご紹介します。

元々は社内のメンバーでnoteを執筆されていましたが、広報コンテンツの制作だけでなく外部の広報視点を取り入れることで、クライアントへの提案の幅を広げていきたいという想いがあり、ふたり広報にご依頼いただきました。

コミュニケーションを大切にしているSKGならではの広報への想いや、ふたり広報への期待、広報支援を通して感じた変化を代表・助川さんにお話いただきます。

気軽に相談できる「隣の席にいる広報担当」のような存在を探していた

SKGの制作物の一部

── ご相談をいただいた時点でも、SKGの広報コンテンツはすでに整った状態のように見えましたが、広報支援を受けてみようと考えた背景を教えていただけますか?

主幹のブランディングデザイン事業に注力するなかで、自社の広報コンテンツの制作に時間をかけられなくなってきたことが広報支援の導入を考えた理由の一つです。

これまでは僕、もしくは社内のデザイナーが手の空いたときにnote執筆を中心にしてきましたが、どうしても後回しになってきてしまって。

新規クライアント獲得を目的とした、いわゆる営業向けの広報と同時に、ゆくゆくは採用広報も強化したいと考えていたタイミングだったので広報の専門家にお願いすることを決めました。

対話のなかで相談しながら、社外の視点から広報まわりを継続的に見てくれる人を探していたんです。

── 数ある広報支援サービスのなか、なぜ立ち上げ間もなかった「ふたり広報」にご依頼いただいたのでしょうか。

気軽に相談しやすい雰囲気があったからです。多葉田さんの前職時代からつながりがあり、辞められてからもSNSで彼女の活動に着目していました。

特に働き方ですかね。そんな多葉田さんが新しく始める活動で、しかも僕らの需要とも合致しそうだったこともあり、お声がけしました。

知る人のいないPR代理店に依頼するのはハードルが高かったのですが、ふたり広報は支援内容も契約期間も柔軟で、導入のハードルが低い。

「ちょっと相談してみよう」程度の動機でもスタートできる点が魅力的でした。

── 広報支援が始まる前に、ふたり広報に期待していたことはありますか?

案件の幅を見せられるコンテンツを継続的に出していきたいと考えていました。

僕たちはロゴ制作などのデザインの一部分だけでなくトータルでデザインプロデュースも行なっているのですが、当時はなかなか知られていないことが課題だったんです。

また、広報の視点を取り入れることでクライアントへの提案の幅を広げ、デザインして終わりではなく、届けるところまで関わりを強くしたいとも考えていました。僕らだけでは見えてこない広報の視点を得られることを期待していましたね。

── 実際の業務としてはnote運用とメルマガ配信を任せていただきました。この2つに媒体を絞ったのは、どのような背景があったのでしょうか?

実は、必ずしもnoteとメルマガを強化したかったわけではありませんでした。継続的にお付き合いをしていくなかでSKGに対する理解を深めていただきたいという意図があり、継続しやすい2つの業務をお願いしたんです。

note運用とメルマガ配信を通して「隣の席にいる広報担当」のような立ち位置で、気軽に相談できる関係性を育んでいけたらと考えていました。

メルマガがクライアントとの会話のきっかけに

取材の様子

── たしかに、SKGの取材テーマは、助川さんとの対話から考えていくことも多く、近い距離感でご相談をいただいているように感じます。2022年からご一緒してきたなかで、助川さんがとくに印象に残っている取材はありますか?

株式会社イツノマ代表(前UDS株式会社代表)の中川さんとの対談です。個人的にもう一度お会いして話したいと思っていた方だったので、UDSで広報を担当していた多葉田さんがつなげてくれたご縁を感じました。

中川さんと一緒に取り組んだ、まちづくりの視点を持ったデザインについて、当時の思い出を振り返りつつ、現在の活動やこれからのこともお話できました。

他にも、大日本印刷が運営する「市谷の杜 本と活字館」の取材記事は反響が大きかったので印象に残っています。

完成品だけでなく、制作の変遷や試行錯誤も見せていくことで、これまであまり紹介してこなかった印刷技術についても発信ができました。クリエイターのユーザーが多いnoteというプラットフォームにおいて、多くの読者に記事が届いたことは感慨深かったですね。

── 「市谷の杜 本と活字館」の記事は、印刷技術に知見のあるSKGの強みが色濃く出ているnoteですよね。広報支援を開始して1年半が経ちますが、どのような変化や効果を感じていただけていますか?

メルマガがクライアントとの会話のきっかけになったり、noteを通して自社の強みや想いを知ってもらえたりするのはありがたいですよね。コーポレートサイトだけでは伝えきれないことを、届けられていると感じています。

ちょうど先日も、どこかで僕の名前を見つけてくれた方が検索をかけてnoteを読んでくださったみたいで。紙媒体の制作物にも強いデザイン事務所であることを知って、連絡をいただきました。

採用の面でもnoteを読んでから応募してくれる方は、社内の雰囲気やデザインへの考え方を理解した上で応募してくれるのでミスマッチが減ったと思います。

あとはnoteの記事をFacebookでシェアしたところ、投稿を見てくださった編集者の方経由で、雑誌の掲載が決まったこともありました。定期的に広報コンテンツを配信することで、SKGの存在を思い返していただく機会がつくれていると感じます。

ふたり広報は次代の働き方のロールモデルになっている

ふたり広報チーム

── 複数の変化を感じていただけるのは、広報としてうれしいです。ふたり広報のチームに対してはどのような印象がありますか?

もちろん広報チームではありますが、文章領域だけで見てもハイクオリティな制作物を出されていますよね。SKGのクライアントワークでも一緒に取り組みたいと思うほど、文章力や聞く力はふたり広報ならではの強みだと考えています。

また、代表の多葉田さんご自身の働き方のこだわりもチームに反映されていると感じます。

チームメンバー全員が正社員ではなく複業で関わっていることや全国各地にメンバーがいることは、次代の働き方のロールモデルになっているのではないでしょうか。

── 長くご一緒させていただいている多葉田についてはどのように感じていますか?

行動力」の一言ですね。多葉田さんは興味の範囲がとても広く、話をしていて楽しい。行動力が高く、前進し続けている印象があります。

2023年には、多葉田さんが起業された「株式会社FLOW」のロゴデザインを担当させていただきました。

「FLOW」ロゴ

── 社名に込めた想いを昇華して、素敵なロゴデザインを制作いただき感謝しています。このロゴを見ると、初心を思い出し、前向きな気持ちになれます。

社名に対する思いが多葉田さんの行動指針と言いますか、生き方自体の指針にもなっているのではと思いました。「Go with the flow」。

この言葉自体は「流れに身を任せる」という意味のようですが、僕の解釈は「流れを読み取る それをしっかりつかんで乗っかる」。プレゼンシートにも書きましたね。

そこでシンボルマークのモチーフに風車を。でも羽は一つにしました。お客様の羽になるかもしれないし、お客様も羽になって二つ、三つと羽の相乗効果で良い回転が生まれるかもしれない。

そんなことを込めてデザインしました。シンボルの真下に小さく“O”を配置し、羽の中心点を表現しています。

10周年に向けて、一歩踏み込んだ広報支援を期待

── 今後、ふたり広報にどのような支援を期待していますか?

現在は取材や記事の制作を中心にお願いしていますが、さらに一歩踏み込んだポジションで数値分析を踏まえたコンテンツ提案や広報全体の戦略策定もお願いできたらうれしいです。

4月に創業10周年を迎えるのですが、これまでの10年間を振り返り、これからを考える記念展を計画していて……。7月に表参道で開催予定なので、そこに向けても何か連動企画を組めたら良いですよね。

SKG10周年展の概要
『SKGのコミュニケーション術(仮)』
開催日程:2024年7月23日(火)〜27日(土)
場所:Gallery 5610 
〒107-0062東京都港区南青山5-6-10 5610番館

── ぜひ取材させていただきたいです。最後に、もしふたり広報をほかの企業におすすめしていただけるとしたら、どのような企業が思い浮かびますか?

Webを育てたいけど自社で育てるのは難しいと感じている企業には、ふたり広報の広報支援がマッチしそうです。

── 「Webを育てる」ですか?

ブランドの理念や世界観、会社概要、ニュースは最低限の要素としてもちろん掲載されるでしょうけども、例えば、そのブランドの世界観が伝わりやすいように、まるでその分野の本であるかのように、記事を増やしていくことですね。そうするとWebが充実していきますし、SEO対策の視点でも良い。

ECサイトでもクラウドファンディングでも、たくさん語って共感を求める傾向をすごく感じます。

「たくさん語る」という意味では言葉の力が絶対に必要になるので、僕たちがデザインを担当するブランドでも、このように「Webを育てる」取り組みをふたり広報と一緒にやってみたいですね。

── ぜひやりましょう!本日は素敵な言葉をたくさんいただき、ありがとうございました。


代表・多葉田の前々職のつながりから広報支援をご依頼いただき、ふたり広報のクライアントのなかでも長くお付き合いをさせていただいているSKG。「隣の席にいる広報担当」として、周年広報にも伴走していきます!

🎤今回インタビューにご協力いただいた「SKG株式会社」様
「デザインで、本当の助けに。」をミッションに掲げ、クライアントが抱える課題をデザインの力で根本的に解決することに取り組むデザイン事務所。ブランディングデザインをはじめ、クライアントの事業やサービスの競争力を高める様々な制作物をデザイン。課題の本質を探り当てる、クライアントの本心に迫るコミュニケーションを大切にしている。

公式note:https://note.com/skgcoltd/
コーポレートサイト:https://s-k-g.net/

ふたり広報は、企業のリソースやご予算に応じた柔軟な広報支援を展開しています。会社全体のコーポレート広報や採用広報から、ひとり広報のお困りごとまで、お気軽にお問い合わせください!

広報の立ち上げから伴走する「広報戦略プラン」の資料は下記よりダウンロードいただけます。

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企画やデザイン、ライティングなど、様々なスキルを持つフリーランスがチームを組み、広報活動を支援。既存の広報の枠組みにとらわれない“新しい広報のカタチ”をご提案します。
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執筆:こつ/撮影:三浦えり

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