短歌 2024年4月後半
Blueskyで書いていたものをまとめました。
※二首漏れていたので加えました(5/4)
目覚めたら週の真ん中水曜日ベッドの海に溺れても朝
金曜の雨は優しい顔をして本音を吐けと追い込んでくる
早朝の身体は少し透けていて邪悪な雲に同化しやすい
週末のぼくら浮き輪になりたくて貪りもせず抱き合っている
春風に堕ちてはいけない恋だけどおなじ鏡に映りたかった
失った恋を数える指だけが器用になって春風の吹く
誰もいない夜のホームは眩しくてつぎの電車は土星行きです
駆け足で過ぎゆくだけの春だから本気になれば傷を負うだけ
熱が出る予感のように脈を打つ明日はあしたのぼくになりたい
できるだけ遠いところにいきたいなそろそろ影と離れたいんだ
正しさを求めてしまう春だから本音を隠すようになったね
終わるのが怖かったんだぼくはまだ花のようには潔くない
五月には五月の罠があるだろうほうじ茶ラテが薄く感じる
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