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七ならべ 夜の駅舎

寂れた町の
夜の駅舎は
孤独な星の
軌道のようで
今、離れたら
二度と会えない
そんな気持ちが
こみ上げてくる
電車が闇に
消えてしまえば
照らす相手も
ない電灯が
視線の先を
泳がせたまま
永い時間を
ただ持て余す
寂れた町の
夜はこうして
ひとつの星を
守りつづける

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