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短歌 2024年4月後半
Blueskyで書いていたものをまとめました。
※二首漏れていたので加えました(5/4)
目覚めたら週の真ん中水曜日ベッドの海に溺れても朝
金曜の雨は優しい顔をして本音を吐けと追い込んでくる
早朝の身体は少し透けていて邪悪な雲に同化しやすい
週末のぼくら浮き輪になりたくて貪りもせず抱き合っている
春風に堕ちてはいけない恋だけどおなじ鏡に映りたかった
失った恋を数える指だけが器用になっ
短歌 2024年4月前半
BlueSkyやXで書いたものをまとめました。
ウソをつく余裕ないまま春の日は大きなウソで成り立っている
あたらしい靴は固まりやすくって春を発動させる沈黙
ビル風の寒さは色が違うからぼくのことばはうたになれない
週末の夜を見送る階段がブルーノートを奏ではじめる
この街のどこかできみとすれ違うお互い顔を知らないままで
夕暮れの駅前通りの先に居る太陽もいま帰路につきます
犬派でも猫派でも
短歌 2024年1〜2月から
昨年末くらいから短歌を書いてみようと思って試行錯誤しています。2024年1〜2月に書いたもののなかから15首選んでみました。
夕方のペットショップでまっしろな仔犬が西の空を見ていた
あなたにはほかに愛するひとがいてぼくは雪道歩くしかない
ひとひらの雪の行方を追うように忘れられない恋があります
街灯のひとつひとつが寂しげな詩を紡いでる星に住んでる
No Woman, No Cryとは言えな