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なかなおりなんて言葉でたちなおりなんとかなるとひらきなおった

12時古本興業開店。

先日のイベントを見にきてくださった枡野さんのファンの方から「枡野さん、あぁは言ってるけど本当は嬉しいんだから気にしないでくださいね」と声をかけていただく。
Xにも「負けないでくださいね」というDMが。
枡野さんのファンの方はやさしい。

けれど、そこまで心配されるほどの見方で映っていたんなら、演者として実力不足だ。
せめて舞台上では振り切ってどちらかに徹すれば良かったと改めて反省。ゲストで来てくださった吉田豪さんの話ももっとお聞きしたかった。

18時ごろ、原田専門家さんが来店。
たまたま水道橋博士の本の装丁の打ち合わせが丸の内線界隈であったそうで、枡野書店の最寄駅である南阿佐ヶ谷駅で降りて足を運んでくださったそう。

森羅万象を熟知していそうな全知全能感。
答えを求めてではなく、間違いを探すため本を読んでいるような佇まい。

テーブルで寝てしまった恋人にそっと毛布をかけるような包容力のある相槌で、ついつい話しすぎてしまったが、やさしく全て受け止めてくださった。
実物を見たことがないから分からないけれど、何度かニーチェと見間違えそうになった。

19時前、金剛さんも来店。
金剛さんもこの数日悩みの深みにハマっていたそうで、原田さんに相談に乗ってもらっていた。

そんな僕らにハラダセンモンカかく語りき
「考えすぎると良くないよ。」
いっそ開きなおってしまおうと決意を固めたところで、枡野さんからお食事の誘いのLINE。

20時に古本興業を閉店し、4人で阿佐ヶ谷駅前のステーキハウス「カウボーイ」で夕食。

ステーキにナイフを入れながら、阿佐ヶ谷ロフトでのライブの話や、枡野書店•古本興業の今後について話をする。
金剛さんと原田さんがいてくださったおかげで、一時休戦のようなムードで食事を済ませられた。

枡野さんが全員分の食事をご馳走してくださり、颯爽と帰られていった。そういう所は一貫されていて憧れる。
ありがとうございます、ごちそうさまでした。

駅前で原田さんとも解散。
金剛さんが枡野書店の荷物で足の踏み場がなくなった僕の部屋の片付けを手伝ってくださる。

片付けながら金剛さんに「若林さんも枡野さんも猫みたいな人ですね」と言われる。
距離感のことを言っているのか、性格のことを言っているのか。
どちらにせよ爪を研いでおかなければ。

金剛さんが僕以上にゴミの分別が早くて驚いた。
しかも的確かつ丁寧に。
あっという間に本の整理やゴミの分別が終わってしまったので、あとはダンボール15箱分の荷物を枡野書店にもう一度戻すだけ。
戻すだけもう一度。


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