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キック動作で股関節が痛むサッカー選手の7つのチェックポイント

❶踵をつけた状態でのしゃがみ込み動作
→しゃがみ込み動作のクオリティをチェックすることで、下肢の各関節の可動域と腰椎の後弯可動域を評価します。踵に重心を乗せようとするとバランスを崩して後ろに転倒しそうになる選手が多いです。そういう選手は腰椎(腰部)の柔軟性を引き出すメニューを取り入れることによって、しゃがみ込みがしやすくなります。背中を丸くできることで股関節へのストレスを減らします。

❷頚部の伸展可動域
→股関節とどんな関連があるか、疑問を抱いた選手もいるかもしれません。頚部が関連する要因としては、頭部のポジションと顎関節の機能が関与します。それによって重心位置が下がった状態でキックを続けていると、股関節に対する負荷が強くなり、股関節の痛みを感じる選手が増えます。

❸肩甲胸郭関節の可動域
→腕の位置が下がったり、肋骨の動きが悪くなると、股関節のつまり感を誘発する可能性があります。胸郭の柔軟性に対するアプローチとして呼吸のエクササイズや腹斜筋の筋緊張を緩和させるテクニックを実施します。

❹多裂筋の収縮
→骨盤の動きにも影響しますが、多裂筋が収縮するタイミングによっても股関節の動きへの安定性に関与します。左右の多裂筋のボリュームをみると、差が大きい選手もいます。この部分の緊張が抜けないと腰痛になる場合もあります。

❺殿筋群の機能
→股関節痛をみる上で大事なポイントのひとつですが、殿筋群の機能を評価することによって、片脚支持の安定性をチェックします。支持側の機能低下がキック足の股関節痛を誘発しているケースは多いです。

❻膝関節の屈曲可動域
→膝がどれくらい曲げられるか、つまり感の有無をチェックすることが大切です。可動域に問題があるケースだと、キックモーションで股関節が伸展位になったときに股関節へのストレスを増やす要因になります。

❼足部縦アーチ
→地面に接地するときに、縦アーチが過度に低下してしまうと、下腿の捻れを誘発して膝や股関節に対する負荷を増やしてしまう可能性があります。足底の感覚を含め、足部の動きを適切な状態に保っておくことは大切です。

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