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【Basketball Mom】に捧げるブログ: NBAにみる、スポーツと政治の関係

いよいよ、東京都知事選が週末に控えています。都民としては、身近な変化が顕著になるので、政治の動向は気になりますが、バスケファン目線で、「政治」って遠い!と感じていました。でも、それは違っていたんです!!

日本のバスケットボール選手で、自分の支持政党を堂々と語ったり、行政や国政に対して物申す人は、正直あまり聞いたことがありません。でも憧れのNBAがある米国では、「政治」と「バスケ」は決して遠い関係ではないことが、この6月一人のNBAプレーヤーの行動で変わりました。

ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ選手がリーダーシップをとり、米国人の「投票率アップ」のために、一大ソーシャルメディアキャンペーンに一役買うことを申し出たのです。

More Than A Vote キャンペーン

一アフリカ系米国人として、他のアフリカ系米国人のアスリートとアーティストたちが一緒に立ち上がったコーリション(連携)が、この「More Than A Vote」です。「一票以上の(重みのあるもの)」というメッセージが込められたこの活動は、米国人、特に有色人種の投票率を上げるためのソーシャルメディアキャンペーンになります。

積極的に、投票にいくことで、自分たちの思いを政治の世界にぶつけよう!
"Change isn't made by watching from the sidelines"
ただ横で見ているだけじゃ、何も変わらないよ

というメッセージ。


きっかけはジョージア州の中間選挙で起きた問題

きっかけは、5月末から米国中を揺るがしている「Black Lives Matter(ブラックライブズマター)」や、それに関係する人種差別の問題と、その渦中で起きた6月9日の「ジョージア州」で行われた予備選挙の投票日に、なんと5時間も続く長蛇の列ができたということだったそうです。米国の選挙の仕組みは日本とは全く違うのですが(間接と直接と言う点でも、細かい仕組みでも)、簡単に言うと11月に大統領が決まるまでの間に、各地で「予備選挙」と呼ばれるいわゆる地方別の選挙が行われています。

その予備選の1箇所で起きたこの問題。当日、投票所で投票するのに、なんと5時間も並んだのだそうです。さらに、当日仕事などがあってこれない人のために、期日前に「投票用紙」の申請をした人に対して、なんと当日までに用紙が届かなかったと言うのです!!中間選挙とはいえ、これって大問題なのでは?

コロナ禍だったとはいえ、なんともお粗末な状況です。さらに、投票所の人員不足も相まって、なんと通常より投票会場の数も少ないと言う。はっきり言って、「不正」と言われてもおかしくない状態だったといいます。

米国では有色人種の投票率が極端に低い

こうした中で、言われているは、「People of Color(有色人種)」と呼ばれる人たちは、白人に比べて非常に投票率が低いとされています。背景の一つに、米国は歴史的に、選挙権が「白人男性」にしか与えられていなかった影響が色濃く出ているからだ言われています。ちなみに下記ワシントンポストの記事によれば、2014年の大統領選挙の投票率は、白人54%、アフリカ系49%、アジア系35%、ラテン系33%です。

そして、トランプ大統領が所属する「共和党」に対抗する、「民主党」支持者の多くは、有色人種と言われています。(つまり白人は共和党支持者が多いと言われているのです。ただし、カリフォルニアのように、州全体が民主党支持者が多いエリアでは、該当しません)

https://www.washingtonpost.com/news/monkey-cage/wp/2018/09/25/the-turnout-gap-between-whites-and-racial-minorities-is-larger-than-you-think-and-hard-to-change/

レブロンの活動を支援するのはNBAプレーヤーだけじゃない

彼らの一番アクティブな活動は、Twitterでみることができます。https://twitter.com/morethanavote

レブロン・ジェームズの思いに賛同したのは、NBAの現役プレーヤーとして最年長のユドニス・ハスレム(マイアミ・ヒート)や、NFLの現役プレーヤーでQBのパトリック・マホームズ(カンザスシティ・チーフス)、プロテニスプレーヤーのスローン・スティーブンスなどです。また白人でも、人気の深夜番組「Late Late Show with James Corden(レイトX2ショーwithジェームズ・コーデン)」の司会者、ジェームズ・コーデンも公式に活動を支援しています。

東京都知事選を目前に控え、何かと政治を意識することもあるであろう今日この頃。一票を投じる権利を自分たちが持っていることを意識する良い機会かもしれないと思って今日はこんなブログを書いてみました。




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